「トランプのイラン侵攻でMAGA分裂」と煽るマスコミのインチキ…データ上「一枚岩で攻撃を支持」事実を無視して報道か
「トランプが正しいと言うなら正しい」という信頼
また、保守系の大物インフルエンサーであるベン・シャピロは一定の支持を示したものの、攻撃の長期的影響については警戒感を示している。 こうした声はSNSを通じて急速に拡散され、結果として「MAGAは割れている」という印象が増幅された。 しかし、これらの反発はMAGA内部の「論評層」や「思想指導層」に属する比較的少数の意見であり、大衆的支持の流れを変えるほどの規模ではない。 むしろ、MAGAの大衆層はトランプ大統領への個人忠誠を基盤としており、「トランプが正しいと言うなら正しい」という信頼が支持の最大要因となっている。 さらに、今回の攻撃が「短期的な限定攻撃」であり、「地上戦を伴わない」という説明が受け入れられたことも支持を押し上げた。MAGA内部には反介入主義の伝統があるものの、人数の上では「強いアメリカ」を求めるタカ派が多数派であり、今回の攻撃はその価値観と整合的に受け止められた。 では、この反介入主義の伝統はどこから来ているのか。古くはモンロー主義の歴史からも導くことはできるが、MAGAに話題を限定するならば第一次トランプ政権発足時に遡る。
戦争はしたくない反介入主義のリバタリアン系MAGA
反介入主義的な主張はワシントンD.C.では主流ではない。特にトランプ大統領によるMAGA運動が巨大化する前まではその勢力は極めて小さなものでしかなかった。 第一次トランプ政権初期に注目されたAmerica Firstは、この反介入主義のリバタリアン系勢力が伝統的に用いてきた用語である。 第一次政権時代のトランプ大統領は外交安全保障スタッフを揃えることができなかったので、ワシントンD.C.ではリバタリアン系の外交安全保障専門家たちに頼らざるを得なかった。 彼らの発想の特徴は米国が世界から軍事的に手を引くにあたって、ライバルであるロシアとの一定のすり合わせを必要とするというものだ。 筆者は2016年にワシントンD.C.近郊に住居を構えていたが、リバタリアン系の大物であるジョージ・オニール氏に会うことができた。同氏はロックフェラー4代目として知られた人物であり、トランプ大統領の支持者として噂された人物であった。 彼の持論は「世界から戦争と汚職をなくしたい」というもの。その後、彼が支援するリバタリアン保守系の新聞社などにも訪問した。この新聞社は今でも反イラン攻撃の主張を展開しているメディアである。