福島氏が社民党党首に再選、問われる党勢回復 大椿氏が抗議の場面も

安倍龍太郎
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 社民党党首選の再選挙の開票が6日行われ、参院議員の福島瑞穂党首(70)が大椿裕子前参院議員(52)を破り、再選を決めた。福島氏自身の求心力の著しい低下と党内対立があらわになるなかで、低迷が続く党勢をいかに上向かせるのかが問われることになる。

 再選挙の有権者は全国の党員5086人。開票結果は、有効投票数4156票のうち福島氏2364票、大椿氏1792票だった。福島氏は再選が決まった後の記者会見で「社民党の再生、躍進のために、もっと大きな役割を果たすことができるように邁進(まいしん)する」と強調。高市政権が意欲を示す憲法改正武器輸出の促進などを阻止したい考えを示した。

 再選挙になったのは1996年に日本社会党から社民党に改名してから初めて。さらに、現職の国会議員ではない大椿氏に572票差まで迫られた。福島氏は「社民党は変わるべきだという党員の思いをしっかり受け止める」と語った。党内には、福島氏が2020年に7年ぶりに党首に復帰して以降、党再建に有効な具体策を講じていないことへの不満がある。

 会見には大椿氏らも同席した。記者が大椿氏に対し、敗戦について質問すると、司会者の党職員が大椿氏の発言を認めず、福島氏も「きょうは私の就任の会見なので」と同調した。大椿氏は「それはひどい。候補者は平等に扱われるべきだ」と抗議し、途中退席した。公の場で党内対立もあらわになった。

 党首選は福島氏の任期満了に伴い、3月4日に告示された。大椿氏、参院議員のラサール石井副党首(70)、福島氏が立候補し、13年以来13年ぶりの選挙戦になった。同月23日に開票が行われたが、いずれも有効投票数の過半数に達しなかったため、1位の福島氏、2位の大椿氏による再選挙となった。

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    中北浩爾
    (政治学者・中央大学法学部教授)
    2026年4月6日17時20分 投稿
    【視点】

    社民党の再選挙では、大椿氏の主張にもかかわらず、討論会や街頭演説などが開かれませんでした。そして、福島氏の再選が決まった後の記者会見でも、大椿氏に発言が認めらず、抗議のために退場する一幕がありました。先の衆院選では、離党した現職がいる沖縄2区に、福島氏の主導で対抗馬が立てられ、その後、大椿氏が副党首の辞任届を提出しています。再選挙で福島氏が2364票、大椿氏が1792票と二分するなか、対立状態が深まっていて、社民党はいよいよ存続の危機に直面しているといえます。記者会見の動画を見る限り、現執行部の異論封じは、寛容なリベラルからは程遠いといわざるをえません。 先の衆院選では、共産党が4議席、れいわ新選組が1議席、社民党が0議席と、いずれも惨敗。日本共産党では、松竹・神谷両氏による裁判が続くなか、神奈川県の大山県議が離党に追い込まれ、山本代表が病気療養中のれいわ新選組でも、様々な問題が顕在化しています。中道改革連合に目が向きがちですが、それとともに共産党がいうところの「左翼ブロック」の立て直しが急務です。

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    阿部藹
    (琉球大学客員研究員・IAm共同代表)
    2026年4月6日22時44分 投稿
    【視点】

    2021年の社民党のSNS向けのキャッチコピーは「ひとりを笑うな。」だった。社民党が分裂して極少数政党になった後のものだ。このキャッチコピーにあるように、少数者の声、社会的弱者の声を聞き漏らさないことを大切にする党として認識していた。 しかし、今日の党首選とその後の会見で党首選を争い、党員から1792もの票を得た大椿裕子氏に発言を認めなかったことは、社民党が大切にしてきた「一人ひとりの声」を蔑ろにする行為だと映る。自らの党の党首選の候補の声を奪うことで、社民党は一体何を守ろうとしているのだろうか。

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