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糸魚川市教委 被害生徒、保護者へ謝罪 中学校でのSNSいじめ事案 教育長 初動ミスなど認め反省

鶴本教育長(左)がSNSを介したいじめの被害生徒、保護者へ直接謝罪し、調査結果を報告した(3月30日、糸魚川市役所2階会議室)

 令和4~5年に糸魚川市内の中学校で起きた学習用タブレット端末の紛失事案と、それに絡み発覚したSNSを介したわいせつ画像送付などのいじめ事案に対して、同市教育委員会は3月30日夜、同市役所で被害生徒、保護者への謝罪会を開いた。鶴本修一教育長は、当該校と市教委の初動対応の不適切さ、危機管理の甘さを認めて「深くおわび申し上げたい」と謝罪した。

◇「加害特定至らず」報告

 同事案の被害者は当時中学3年生から小学6年生まで19人。このうちの1人が心身に不調を来していじめ重大事態に認定された。性的メッセージやわいせつな写真画像の送りつけ、なりすまし行為による被害が複数あったとされるが、第三者委員による追加調査(令和6年9月~同7年3月実施)を経ても現在に至るまで加害の特定はできていない。

 謝罪会には被害生徒5人、保護者6人が出席。関係者、市議会議員14人が傍聴した。冒頭のみ報道機関に公開された。

 いじめを認知してから3年、追加調査の結果からは1年が経過している。鶴本教育長は「生徒、保護者の心痛を考えると長い間ご迷惑をかけてしまった。事由があったとはいえ、生徒の要望や心情をしっかりと受け止めた適切な対応が必要だった。謝罪と説明が遅れてしまったことを深く反省している」と述べた。

 被害者側からは真相究明と早期解決が強く望まれていた。「加害者が分からないままでいつまでも解放されない心痛、不安が続いていることに本当に申し訳ないと思っている」と頭を下げ、今後も生徒が求めるフォローを継続し、再発防止に努めるとした。

◇非難の声相次ぐ

 謝罪会後、鶴本教育長と山本喜八郎教育次長が報道各社の取材に応じた。出席した被害生徒や保護者からは加害の徹底追及、被害、加害双方のケア、いじめに対応する専門チームの設置などが求められたという。被害生徒からは「真の意味での謝罪が伝わってこない」との指摘もあり、全体的に非難の声、厳しい意見が寄せられたとした。