「因果応報」いじめ受けた中3女子、SNSで被害を公表 福島・郡山

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森北喜久馬
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 福島県郡山市立中学校に通う女子生徒(15)が、2年生に進級して間もない2024年春に所持品を壊され落書きされる被害にあった。学校は調査を始めたが、誰がやったかは分からない。その後、同級生から暴言を吐かれることが続き、3年生の秋から登校できなくなった。母親(39)と本人がそれぞれ、今年に入って一連の経過などをSNSで発信した。市教育委員会が、いじめ防止対策推進法の「重大事態の疑い」があると第三者委員会の設立を表明したのは今年3月。卒業式の日だった。

 女子生徒と母親、校長や教頭、市教委によると、始まりは2024年4月、げた箱に入れて置いた上履きの片方がびしょびしょにぬれていたことだった。続いて、ビニール傘が無くなり、握り手が折れた状態で見つかった。机に置いていたノートは表紙が刃物で傷つけられ、中には「しね」「学校くんな」「まじきもい」などと殴り書きされていた。

 女子生徒は、その都度、担任に報告。知らせを受けた学年主任や校長は学年集会や全校集会を開き、加害者を特定するためのアンケートや同級生への聞き取りを繰り返した。再発を防ぐため、女子生徒の教室には鍵を付け、上履きや靴は担任が預かるようにした。

 調査では具体的な情報は出ず…

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    内田良
    (名古屋大学大学院教授=教育社会学)
    2026年3月31日16時46分 投稿
    【提案】

    私がいじめ対応について調査するなかで見えてきたのは、学校側はしばしば事実認定ができず、その結果加害者対応もできないままに、事態がうやむやになっていく状況です。 学校は隠蔽しているというよりも、事実が把握できない。事実がわからないままに加害

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    津田正太郎
    (慶応義塾大学教授・メディアコム研究所)
    2026年3月31日19時16分 投稿
    【視点】

    近年では、制度的な対応に期待できないとの理由で、ソーシャルメディアを使った自力救済の試みが行われるようになっています。この記事で取り上げられているような陰惨ないじめで、なおかつ学校や教育委員会側の対応が不十分な場合、そのような動きを一概に否

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