なぜ“あのミス”は起きたのか?中日・サノーのタイムリーエラーを検証すると…セカンドの名手 荒木氏が語る“中日の約束事”【若狭敬一ドラゴンズコラム】
■約束事は守られている?田中を直撃すると… 今の中日はどうなのか。気になった私はバンテリンドームへ移動し、田中を直撃した。まず、荒木氏の話をせず、純粋にあのプレーを振り返ってもらった。 「あっち(ライト側)に投げた僕が悪いです。サノ―は少しベースに入るのが遅くて、ちょっとキャッチャー寄りに体重が乗るんです。だから、反応しきれなかったんだと思います」 あまりにも荒木氏の言葉と一致していて驚いた。その後、荒木氏の経験を伝え、今の中日はどうしているのか、聞いた。田中は「ちゃんとサノーをベース寄りに守らせています」と即答。「キャンプ中はもっとベースから離れていたので、首脳陣が指示しました」と打ち明けた。今も約束事は存在したのだ。 「ただ、サノーは状況によって少し深めに守るんです。その分、ちょっとベースに入るのが遅れる時があって、この前がそうでした」。守備にも意欲を見せ、好守を見せるサノーに「1・2塁間は追わなくても良い」とまで指示することは得策とは思えない。田中は「僕が修正するようにしています。ノックからライト側に送球が逸れないよう意識しています」と語った。 ■その後の田中の守備は?セカンドゴロに注目すると… この話を聞いてから数試合、全てではないが、1・2塁間のゴロを捕った後の田中の送球に注目しているが、正面か逸れてもキャッチャー側だ。 確かにミスは痛い。しかし、その原因をプロに聞き、改善策を当事者に聞くと、また野球の見方が変わる。平凡なセカンドゴロも送球の方向まで興味深く見られるようになった。 今シーズン、またピンチで1・2塁間をゴロが襲うかもしれない。「田中、捕った!1塁送球!サノーが掴んでアウト!ドラゴンズ、ピンチを切り抜けました!田中とサノーがハイタッチ!」。今度はそんな実況を聞きたいものだ。 【CBCテレビ アナウンサー 若狭敬一】
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