中日・髙橋宏斗が清々しい拍手 初完封の広島・栗林とベンチ前で交わした言葉 試合後、名城大の元後輩に届いた“1通のLINE”
もう大学生の頃とは違い、お互い社会人。立場や関係性が変わっていたのにドラフト会議直前、先輩は私にジュースをご馳走してくれた。 その時は来た。静まり返った会見場に響き渡る声。 「第一巡選択希望選手、広島東洋カープ、栗林良吏」 場内は歓声に包まれた。その直後、栗林さんと目が合ったのを鮮明に覚えている。はにかんだ顔が今でも忘れられない。「たくさんの人が集まってくれたのに申し訳ない」と口にした日から2年、止まっていた針が動き始めたような感覚だった。 ■「栗林さぁ〜ん!やったよぉ〜!」叫んだ“最年少侍”は その後の活躍は皆さまご存じの通り、新人王に輝き、東京五輪では胴上げ投手にもなった。唯一、ほろ苦い記憶があるとすれば、2023年のWBC。侍ジャパンのメンバーとして日の丸を背負ったが、準々決勝進出を決めた後、腰の違和感を訴え緊急離脱。 チームはアメリカラウンドでの激戦を制し、世界一を奪還。日本中が歓喜に包まれた瞬間、「栗林さんはどんな気持ちで過ごしているんだろうか」と思ってしまった。そんな時、テレビの画面に栗林投手の日本代表のユニフォームが映った。 「栗林さぁ〜ん!やったよぉ〜!」 背番号20のユニフォームを掲げて呼びかけていた若武者は、ドラゴンズ・髙橋宏斗投手(23)だった。 ■一部で囁かれる“ドラフトの因縁”… 2人の本当の関係は 冒頭で書いた栗林さんのプロ初先発の日、ドラゴンズの先発は髙橋宏斗投手だった。髙橋投手と栗林さんは同じ愛知県出身で2020年のドラフト同期。2人とも1位指名で入団している。 栗林さんは生粋の竜党で、「ドラゴンズに入れたら一番いい」と口にするほどだった。球団とは相思相愛と思われていたが、ドラゴンズは髙橋投手の1位指名を公言した。 当時高校生で進学希望だった髙橋投手が「慶応大学のAO入試に落ちた」との一報が世に出た後のこと。“髙橋が大学に落ちたから栗林が意中の球団にいけなかった”といったウワサがまことしやかに広がり、あの2人にはドラフトの因縁が…みたいなことは未だに囁かれている。