竹丸、「新生・巨人」の星に 新人の開幕投手が歴史的勝利を挙げた夜

笠井正基
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 (27日、プロ野球 巨人3―1阪神)

 巨人としては64年ぶりの新人開幕投手。しかも相手はリーグ連覇を狙う阪神。「感情が上下しない」と強みを語っていた竹丸和幸も、緊張したという。それでも、マウンドでは感情を表に出すことはなかった。

 阪神打線に球筋は知られていない。球の出どころの見にくいフォームから、持ち味を発揮した。四球と安打で迎えた四回無死一、三塁のピンチでは佐藤輝明を決め球のチェンジアップで空振り三振に。大山悠輔の犠飛による1点でしのいだ。

 今季、巨人は厳しい船出を迎えた。

 チームの顔だった岡本和真大リーグ・ブルージェイズへ移籍した。4番が抜けた穴は大きいのに、昨季、チーム最多の11勝を挙げた山崎伊織は右肩のコンディション不良で、故障班入り。戸郷翔征も不調で開幕ローテーションに名を連ねていない。

 そんな窮地に大役を任されたのが、24歳の竹丸だった。広島・崇徳高時代は甲子園に縁がなく、高校で野球を終えるつもりだった。だが、監督の勧めで城西大へ進み、社会人の鷺宮製作所に入ってから球速が上がった。

 巨人の新人が開幕戦に先発するのは2リーグ制後では1959年の伊藤芳明、62年の城之内邦雄以来、3人目。6回を被安打3の1失点と力投し、球団史上初めて勝ち投手となった。「すごいうれしい。(野球人生で)一番」。「新生・巨人」の星が、さわやかに笑った。

阿部監督「ひょうひょうというか」

 阿部監督(巨) 竹丸の投げっぷりについて「素晴らしかった。ひょうひょうというか、動じていないというか。そういうのを見せないのはすごい」。

巨人は一回、先頭キャベッジのソロなどで2点を先行。四回はダルベックのソロで加点した。新人竹丸は初勝利。阪神の村上は巨人に初黒星。

キャベッジが先頭打者本塁打

 巨人は長く4番に座った岡本が大リーグ・ブルージェイズに移籍した。開幕にあたり、打順の組み方が一つの焦点だった。阿部監督は昨季17本塁打のキャベッジを1番に据えた。「自由に打たせたいし、多少の重圧をかけていきたい」というのが狙いだ。

 そのキャベッジが一回裏、期待に応える。阪神・村上の2球目の直球を強振し、右翼席最前列へ。昨季、9打数無安打と苦手としていた投手からの一発は、セ・リーグ11人目となる開幕戦の先頭打者本塁打。「打てたことを神に感謝する」

村上、巨人戦で初黒星

 阪神の村上は出ばなをくじかれた。一回、先頭のキャベッジへの2球目。この試合最初のストライクを右翼席に運ばれた。「リズムを崩された。その後も粘り切れなかった」。この回2点を失い、四回もソロ本塁打を浴びた。昨季、対巨人の防御率は0点台。プロ入りから巨人には負けなしだったが、ついに黒星がついた。「勝たせられず残念。まだまだ技術不足」

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この記事を書いた人
笠井正基
スポーツ部
専門・関心分野
野球、スキー競技

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