福岡県立高校で初の「いじめ重大事態」公表 着替えや寝顔の動画拡散
佐々木凌
福岡県教育委員会は1日、県立高校で2023年、1年生の生徒が同級生から着替え中の動画を撮影されてSNSで拡散されるなどのいじめ行為を受けていたと発表した。県教委はいじめの「重大事態」と判断し、調査の報告書を公表した。県立学校でのいじめ重大事態の認定の公表は初めて。
校長ら学校関係者からなる調査委員会の報告書によると、被害を受けた生徒は同じ部活動の同級生から、23年5月~10月、着替え中の様子や合宿中の寝顔などの動画や写真を撮影され、部活やクラスのグループLINEに投稿されるなどした。報告書ではこうした行為を「いじめ」と認定した。
被害生徒は登校できなくなり、24年の4月に通信制の高校に転校した。加害生徒は停学処分となった。
調査委員会が最後に開かれたのは24年3月で、報告書がまとまったのは26年2月。この時期の公表になったことについて県教委は「二次被害や生徒の健全な発達に影響がないよう、関係生徒の卒業などの後に公表することとしている」と説明した。