これは、C面指示の概念を理解しておくと、製造業的には整理しやすくなります。
まず、C面指示は
『2つの面から等距離の位置で形成される面』で、
条件によって定義される形状です。
一方で寸法指示は、
『基準となる面からの垂直距離と、その面に対する角度によって定義される平面』で、
基準と方向が明確に定義された形状です。
ここで重要なのは、
C面指示のように2つの面をそれぞれ基準とするとき、加工や測定においてどちらを基準に扱うかが明確でないことです。
結果的に、再現性が曖昧になりやすいわけです。
実態としては、ワークは任意の基準面で位置決めされて、加工としては工具の角度で形成されます。
図面上の「2面からの等距離条件」を直接満たすような制御では基本実施しません。
そのためC面は、理論上は公差を持つ寸法であるものの、実態では厳密な寸法として測定・管理されるケースはほとんどなく、一定の範囲内で成立していれば良い成り行き値として扱われることが多いです。
つまり、C面指示はバリ取りやエッジ処理のような
機能を持たない用途には有効ですが、組立や接触など機能に影響する場合には、基準面を明確にしたうえで寸法と角度による定義と管理が必要となります。
また、ISO図面では、エッジ処理についてはISO 13715のように形状を限定しない記号が用意されていて、概念として合理的な指示方法となります。
まとめると、
C面指示は本来、公差を伴う要求であるにもかかわらず、実際の加工や測定との相性が悪いことから、実質的に管理されないことが常態化しやすい指示としての側面を持ちます。
設計意図と製造実態の整合性が重視される中で、C面指示は用途がより限定され、機能面についてはより明確な基準と方向を持つ指示へと整理されていく可能性は十分にあるよなぁと思います。