デンマーク総選挙 与党が過半数届かず グリーンランド問題での対米強硬、追い風にならず

24日、デンマーク・コペンハーゲンで、社会民主党メンバーと並び立つフレデリクセン首相(中央)(AP=共同)

【ロンドン=黒瀬悦成】デンマークの総選挙(一院制、定数179)が24日に投開票された。地元テレビ局によると、フレデリクセン首相の与党、社会民主党を含む中道左派陣営が84議席を確保したものの過半数に届かなかった。一方、排外主義を掲げるデンマーク国民党などの右派陣営は78議席を獲得。3期目を目指すフレデリクセン氏が続投するには、連立交渉で自陣営外の政党に協力を求める必要があり、政権樹立は難航が予想されている。

フレデリクセン氏は、デンマーク自治領グリーンランドの割譲を求めるトランプ米大統領に決然と抵抗。総選挙では、こうした対応が中道左派陣営の追い風になるとみられていた。

だが、有権者の間では物価高騰などによりフレデリクセン氏の経済政策に対する不満が強まっていたほか、同氏が厳格な移民政策を打ち出したことで左派色の強い支持層が離反し、後退を余儀なくされた。

2022年の前回総選挙では中道左派陣営が過半数を確保。当時は第一党の社会民主党単独で50議席を獲得したが、今回は38議席にとどまった。右派のデンマーク国民党は11議席増の16議席に躍進した。

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