札幌市の病院が不正請求1億8000万円 保険医療機関指定取り消し

厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関で、竹内紀臣撮影 拡大
厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関で、竹内紀臣撮影

 厚生労働省北海道厚生局は11日、札幌市西区の平和リハビリテーション病院が診療報酬約1億8000万円を不正請求したとして、保険医療機関の指定を取り消すと発表した。運営法人は「地域医療の存続を図る」として別の医療法人に事業譲渡する方針。

 同病院のホームページ(HP)によると、内科と整形外科の診療を行っており、病床数は160。内科について、医療費助成を受けられる札幌市の指定医療機関になっている。

 厚生局によると、2024年3~9月の診療について、長期医療などを必要とする療養病棟で看護職員らの人数が基準を満たさないまま、「療養病棟入院基本料」と四つの診療報酬加算計799件を不正請求した。指定取り消しは27年4月1日から原則5年。厚生局は「保険診療ができなくなると入院患者や地域医療に影響が出るため、一定の準備期間を設けた」としている。

 病院を運営する医療法人社団「静和会」は11日、HP上で札幌市南区の医療法人社団と事業譲渡の調整をしていると明らかにした。取材に対し、内部監査で25年3月ごろに不正請求が発覚したと説明。「管理が不足していたことが原因で、意図的ではなかった」とした。病床は9割以上が埋まっているといい、「地域医療に支障が出ないように事業譲渡したい」と答えた。

 厚生局によると、事業を引き継いだ法人は保険医療機関の指定を申請することができる。【片野裕之】

あわせて読みたい

アクセスランキング

1時間
24時間
SNS

スポニチのアクセスランキング

1時間
24時間
1カ月