防災行事への遅刻は「海辺の独り語り動画」の撮影のためか

 たとえば、この商店街撮影の日、斎藤はすぐ近くで出席予定だった県主催の防災行事に数分遅刻している。定例会見で理由を問われると、当初は「交通事情や公務などもある」とごまかしていた。

 だが結局、直前の動画撮影が原因だったと判明。商店街を出た時刻がギリギリだったうえ、その日買った県産のネギを持って、海辺で独り語り動画を撮っていたとみられる。

 ここに649枚の写真データがある。

 2025年4月1日から11月29日までの約8カ月間に斎藤の公務に同行した秘書課職員が撮影したものを県内の男性が情報公開請求で入手した。それ以前の写真も請求したが、県が定めた保存期間が満了し、廃棄したとの回答だったという。

県職員に「遠足」と揶揄されるような写真も

 式典や会議での登壇挨拶、出席者との記念撮影、視察や表敬訪問など、行政広報によくある場面が多いが、県職員に「遠足」と揶揄されてきたような写真も少なくない。

「楠公武者行列」で主役を務め、手を振りながら神戸市内を巡行(2025年5月)
コウノトリの巣(模型)に入り、羽を広げるようなポーズ(2025年6月)

 武者行列で楠木正成に扮して馬にまたがる姿、万博で盆踊りを披露する姿、「県鳥」のコウノトリを模してポーズを取る姿、視察先でマウンテンバイクや重機に乗り、そば打ちや線香作りを体験する姿……。

「出石そば」の職人に教わり、そば打ち体験中も自然とカメラ目線に(2025年9月)

 ところが、この男性によれば、これら大量の写真は県の公式な媒体には1枚も使われていないという。

「広報広聴課が担当する広報媒体や県ホームページの知事活動記録と照合しましたが、入手した写真と同じものはありませんでした。使用先は斎藤知事のXとインスタグラムのアカウントで、計271枚ありました。残る378枚は、おそらくどこにも使われていません」