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美容やデートを諦め、投資する20代 「NISA貧乏」と言われても

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マハール有仁州 上地一姫
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 新生活が始まり、将来の資産形成のため、NISA(少額投資非課税制度)の活用を考える人も増える。2年前に制度が拡充され、利用が拡大する一方で、国会では「NISA貧乏」との新たな課題も指摘された。なぜ、若者は今の生活を切り詰め、「未来」への備えに駆り立てられるのか。

 「『NISA貧乏』という言葉、聞いたことがありますでしょうか」

 3月10日の衆院財務金融委員会で、国民民主党の田中健・衆院議員は、20~30代が明確なライフプランを描く前に、漠然とした将来への不安から投資に走り、生活を切り詰める様子を指摘した。片山さつき財務相は「ちょっとショックを受けた」と応じ、やりとりはSNSで波紋を呼んだ。

まつげや眉毛のケアよりも

 沖縄県の銀行員の女性(31)は「NISA貧乏」と感じる一人だ。職場で顧客に勧める以上、「自分でもやろう」と、5年ほど前から毎月3万円ほどをNISA口座に積み立てる。

 手取りは月に20万円ほど…

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この記事を書いた人
マハール有仁州
大阪社会部|大阪府警担当
専門・関心分野
ナショナリズム、近代アジアの歴史・思想
上地一姫
東京社会部
専門・関心分野
沖縄・平和
  • commentatorHeader
    長島美紀
    (国際NGOプラン・インターナショナル)
    2026年4月3日8時2分 投稿
    【視点】

    「NISA貧乏」という言葉には、片山さつき財務相だけでなく、この記事を読んだ私自身も強い衝撃を受けました。 若い世代はデフレ期の価値観を引き継ぎつつも、足元では賃上げや株高といった「見かけ上の好転」を経験しています。しかし、実質的な生活の

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    杉田俊介
    (批評家)
    2026年4月3日23時22分 投稿
    【視点】

    「NISA貧乏」という言葉は、若い人々が感じているだろう現代社会の矛盾を象徴しているように思いました。 ざっくりと言えば、労働の対価(賃金)だけで生活しようとすれば苦しいに決まっている。投資をしてはじめてふつうの生活ができる。そうした価値

    …続きを読む

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