新生活が始まり、将来の資産形成のため、NISA(少額投資非課税制度)の活用を考える人も増える。2年前に制度が拡充され、利用が拡大する一方で、国会では「NISA貧乏」との新たな課題も指摘された。なぜ、若者は今の生活を切り詰め、「未来」への備えに駆り立てられるのか。
「『NISA貧乏』という言葉、聞いたことがありますでしょうか」
3月10日の衆院財務金融委員会で、国民民主党の田中健・衆院議員は、20~30代が明確なライフプランを描く前に、漠然とした将来への不安から投資に走り、生活を切り詰める様子を指摘した。片山さつき財務相は「ちょっとショックを受けた」と応じ、やりとりはSNSで波紋を呼んだ。
まつげや眉毛のケアよりも
沖縄県の銀行員の女性(31)は「NISA貧乏」と感じる一人だ。職場で顧客に勧める以上、「自分でもやろう」と、5年ほど前から毎月3万円ほどをNISA口座に積み立てる。
手取りは月に20万円ほど…