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失恋同盟/Novel by サラダ

失恋同盟

2,004 character(s)4 mins

ルカとシャニPがくっついた未来
1年後くらい

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「は~まさかルカとは…意外たい…」
それはその場にいる、いやいない人間も含めて全員の思ったことだ
斑鳩ルカは突然私たちの事務所に移籍し
プロデューサーに私以上に反発していたにも関わらず
いつの間にか彼と結婚することにまでなっていた
男女の仲はわからない
世間ではよくそういうけどここまでとは思わなかった
どこかで彼は恋愛とかそういったものと遠い存在と思っていた
それは彼が自分たちに対して
「男」の部分を極力出さないように接するせいだろう
そしてそんな仕事で彼の生活は埋まっていて
彼の私生活と言える部分はほとんど無いであろうし知らない
だから勝手に恋愛に疎い彼をゆっくり私たちで取り合えばいい
恨みっこなしの同盟で
そんなのんびりとした暗黙の了解がいつの間にかできあがっていた
ただし斑鳩さんはそんなこと知らないだろう
知らないから取られたのか知っていたとしてもこうなったのか
今となってはわからない
しかし彼女の荒れた表面の奥に潜む優しさや常識
そして彼の
私達の誰もが100%は理解できなかった底抜けの異常とも言える善性
それを普通のカップルがそうするように自然に受け入れていたのは
彼女だけだったかもしれない
そう思うと彼女が奪っていくことに異論を唱える余地はなかった

今事務所には恋鐘さん、私、冬優子さんしかいない
他の彼に恋愛感情抱いていた人達はそれぞれ家で落ち込んだりヤケ酒したり
とまあ、思い思いに荒れているといったところだろう

「正直…私は冬優子さんだと思ってましたよ 一番可能性高いの」
「そー?ふゆは千雪さんには勝てないって思ってたけど?」
この同盟ができてなし崩しに打ち解けた冬優子さんはもう表と違うイメージを私たちに見せている
「うちは凛世かと思っとったたい、あげん思われたら誰でも悪い気はせんやろ~?」
「それで言ったらうちの浅倉だって相当でしたよ、まあ、それが彼に伝わっていたかは疑問ですが」
「あ~ノクチルはそもそもそれが発端やもんね~、今どげん様子と?」
「浅倉は一人にしておいて と、雛菜は少し残念がっていて小糸は素直に祝福ってところです」
「グループ内で慰めあえていいわよね、うちなんて愛依もあさひもなーんも思っちゃいないわよ」
「いや~その方がよかとよ、アルストは甜花が二人のフォローであたふたしとるし
放クラもアンティーカもそれでやめる子はおらんと思うけど、やっぱりいつも通りは無理やけん
仕事の調整お願いする予定たい しばらくはあんまり負担かかることはせん方がって
平気な子が気を遣っとる感じやね」
「その『平気な子』ってのもどこまでそうなのかわかりませんけどね」
「まーそれは突っ込むだけ野暮よ、自覚してない場合だってあるんだし」
「案外あさひがそうだったりするかもしれませんよ?」
「あーやめてよ、共感されるより嫌よそんなの」
「わからんふりが一番気を遣うったい、うち結華にこがん気を遣ったの初めてやもん」
「バレバレでもこの同盟じゃない人もいましたからね」
「ノクチルはいいわよね、その辺隠し事とかなさそうだもの」
「いえ、むしろ浅倉がこういう時どうするか全くわからないので
うちかもしれませんよ、解散に一番近いの」
「えーーーうち誰がいなくなるのも嫌たい」
「っていうかあんたその状況なのに割と冷静よね…」
「ただでさえ浅倉には振り回されてアイドルになってその想い人まで被って…
これでそれ以上動揺することあります?」
「ふゆが悪かったわよ…あんたも苦労してるのね」
そうこれくらいどうってことない
そう思わないと耐えられないのもあるが
彼女らと違い「じゃあどうなれば幸せだった」というのももともと見えてないのだ
彼と素直に交際できたところで透とどうなってしまうのかとか
もともとどう転んでも苦悩するのは確かだったのだから
「あーもうここで悩んでても仕方ないわ、こうなったらヤケ酒よヤケ酒!」
「うち帰ったら千雪もヤケ酒しとるのに…まあここまで来たら付き合うったい!」
「私はまだ未成年なんですけど」
「うるさいわね、ふゆのおごりで料理なんでも頼んでいいから行くのよ!」

何かが変わってしまっても続く 
人生もアイドルも
恋心も憧れも
断ち切れない思慕も
誰がどんな決断を下すかわからない
アイドルになんてならなきゃ 透と恋までライバルにならなかった
こじらせていた想いがさらに複雑になることも
一挙一動に期待し失望することも
この後のことを考える気の重さも
アイドルにならなければ
せめてこの事務所でなければ

それでも
「ほら、円香さっさと行くたい!」
「思いっきり高い店行くわよ!なんなら後であいつにつけてやるんだから!」
一人で閉じ込めていた想いを
分け合う人がいることは
「はいはい、どうせ私が介抱するんでしょ」
悪くないかもしれない


Comments

  • クロモコ
    April 25, 2023
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