近年、これほどはらわたが煮えくり返る話は珍しい。同志社国際高校が研修旅行のコースに、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古の移設工事現場の抗議船乗船を「平和学習」として組み込み、転覆事故で生徒を死なせた件である。無責任な大人の姿が数珠つなぎで浮かび上がる。
▼「平和学習に対するバッシングが来ないようこの危機を乗り越えていきたい。そもそも辺野古の新基地建設をいつまでも続けるのが悪い」。社民党の服部良一幹事長は先月、事故の責任を基地建設に転嫁した。生徒の命より、イデオロギーを押し付ける平和学習が大切だと言わんばかりである。
▼「議論していないのでコメントは差し控える」。社民の福島瑞穂党首は1日の記者会見で、服部氏の発言に対する論評を避けた。党トップが党ナンバー2の言葉にまるで責任を覚えていない。国会で首相の責任を追及する際は勇ましいが、自身の問題だと逃げ腰となる。