好感度MAXのオルフェーヴルがトレーナーにお世話して貰う為に家に乗り込んでくるお話
はい、オルフェーヴルです。当然の如く溜めてたジュエルぶっぱして無事お迎え出来たので、ストーリー勉強して書いてみました。ストーリーの感想なんですが……もう、良いの一言に尽きます。正直ここまでトレ×ウマ要素があるとは思っていませんでしたが、とにかく良いんです。早くトレーナーとくっついて欲しいウマ娘トップ5には入ると思ってます(個人的見解)
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<某日夜:トレーナー自宅にて>
オ「私を招く場所にしては聊か狭い。華やかさ、煌びやかさも共に足りぬ。玉座も無いとは何事か」
「まぁ、ここは単身者向けのマンションだからね……俺しか住んでないし、さすがに玉座は……」
オ「……此度は赦す。次に来る時には、此処を私を迎えるに相応しい場に仕上げよ。異論は認めぬ」
「は、ははぁ……」
間取り1Kの家の敷居を跨ぐや否やオルフェから発せられたダメ出しに、自分でも分かるくらいの苦笑いが出る。王たるオルフェを前にしてその要望を拒絶するわけにはいかなかったものの、彼女の満足いく部屋に仕上げられるかどうかはかなり不透明なところだった。
一先ず自己紹介をしておこう。俺の名前は○○……
見ての通り、目の前にいるオルフェを担当しているトレーナーだ。
さて……そんな俺は、担当しているオルフェに乗り込まれ……いや、王命によって彼女を招き入れている。
俺自身が『自分の王』と認めているオルフェだけど、根本的には担当ウマ娘であり尚且つ年頃の女の子……そんな彼女を、一人暮らしの男の家に招き入れるなんて、いろいろとリスキーな話ではある。
だけど……
オ「……しかし、不思議なものよ。王たる私を出迎えるにはあまりにも質素が過ぎるが、居心地そのものは悪くない。姉上との同室とはまた違う、得体の知れぬ魅力がある。その点に関しては褒めて遣わす」
「ありがたき幸せ……」
当のオルフェは、地味だと言いつつも部屋そのものを気に入っていないわけではないようで、凄く分かりにくいが口角は少し上がっている。言葉からしても、彼女の内心に不平不満だけが渦巻いているわけではないことは明らかだ。
「…………」
オ「……おい」
「……え?あ、何かな?」
オ「何を呆けている。貴様、まさか私を招いておいて何もせぬつもりか?……よもや、私が何を求めているか察しがつかないわけでもあるまいな」
ダメ出しを食らったかと思えば、部屋そのものは褒めて貰えた……両極端とも言えるオルフェの感想に反応に困っていると、続け様に彼女の声が響く。
その声を聴いて改めて頭をフル回転させ、オルフェから預けられていた荷物を一旦ソファーに置いて彼女が今何をしたがっているかを考える。
「えっと……今日も汗かいただろうし、まずはお風呂にでも入る?湯船に浸かるなら、10分くらいあれば……」
オ「遅い」
「まぁ、そう言われるとは思ったけど……」
オ「よもや、私に無為な10分を過ごせとでも言うつもりか?」
「…………」
半ば分かり切っていたことだけど、湯船にお湯を張る時間を伝えると、オルフェの表情が少し険しくなった。本気で怒っているわけではなさそうだけど、少なくとも若干気分を害したようだ。
急な訪問だし、俺自身は普段からあまり湯船に浸からないこともあり、幾分か俺の方にも言い分はあったけど……唯我独尊な王であるオルフェに通じるわけがないし、予想通りとも言える答えが返ってきたこともあってそこまで不愉快には思わなかった。
何より、今この場で俺がどうするべきかについてのヒントは、他ならぬオルフェ自身が与えてくれた。『無為な時間を過ごさせるな』という言葉は、『お湯を張っている間、私を愉しませろ』という言葉に置き換えることが出来るから。
「……お湯が沸くまでの間、一発芸でもやろうか?」
オ「ほう……その口振り、『ニンジンナイト』の二の舞にはならぬようだな」
「うぐ……」
オ「良い、その胆力に免じて赦す。せいぜい、私を楽しませて見せよ。それと、私が身を清めている間に成すべきことは何か、分かっておろうな?」
「……オルフェの着替えの準備と、夕餉の準備でございます」
オ「たわけ。私の髪を整える栄誉を忘れたか」
「……もちろん、仰せのままに。えっと……着替えは、荷物の中に入ってるんだよね?」
オ「当然だ。さて……では、始めよ。貴様の一発芸とやらが何処まで成長したか、この私が直々に見定めてやろう」
過去にオルフェに見せた一発芸の『ニンジンナイト』の傷を穿り返されたり、(口には出さないが)オルフェの面倒を見ることの大変さを噛み締めつつ、彼女を愉しませるべくあらゆる芸を披露して見せた。
……さて。そもそもの話、オルフェがこんな時間に俺の家に来ることになったのか……それを説明するには、時間を少し遡る必要がある。