【ソフトバンク】悪夢の逆転サヨナラ負け…開幕早々に救援陣がカオス状態で首脳陣は〝苦肉の策〟
ソフトバンクは3日のロッテ戦(ZOZOマリン)に2―3で逆転サヨナラ負けを喫した。先発の上沢が8回無失点の好投を披露するなど9回まで2点をリード。カード初戦を手中に収めたかと思われたが、ここから悪夢が待っていた。 絶対的守護神・杉山一樹投手(28)が安打と四球で走者をためると、高部に適時打を許して1点差に。さらに二死二、三塁から最後は藤原に右中間を破られた。昨年一度もセーブ失敗のなかった男が崩れての逆転サヨナラ負け。試合後、小久保監督は「歴代のセーブ王でも無敗はあり得ない」と守護神をおもんぱかった。 開幕7試合を終えて5勝2敗。上々の滑り出しを切ったと受け取れるが、その台所事情はカオス状態にある。昨年、盤石の勝ちパターンの一角を担った藤井が右ヒジ手術を受け、開幕前にシーズン全休が決定。さらにはオスナも起用方針についての契約がまとまらず開幕メンバーを外れた。松本裕、杉山ら勝ちパターンは大筋で定まっているものの、それ以外は「未知数」の要素を抱えたままシーズン開幕。首脳陣は先発候補であった上茶谷を救援に配置転換して強化を図った。 だが、こうした状況でさらなる〝誤算〟が生まれた。それが勝ちパターンの不調だ。2日の楽天戦ではセットアッパーの松本裕が2試合連続となる失点を喫して負け投手となると、この日は守護神の杉山がまさかの炎上。連日、終盤で競り負ける形となった。接戦となれば自然と力ある投手の出番は増える。絶大な信頼の置ける投手が多くない中で登板過多は避けたい。そんな中、勝ちパターンを起用しての敗戦は痛恨だった。 こうした状況で、この日の試合前には今季から先発に挑戦していた尾形崇斗投手(26)が中継ぎとして一軍昇格。3月28日にはファームで先発として7イニングを投げていただけに、急きょの再転向となった形だ。指揮官は「チームの編成上のことで僕が決断して、彼の理解を得た」とその意図を説明。開幕前後の2週間で2度の配置転換という苦肉の策に、その混乱具合が表れていた。 開幕早々苦しい鷹の救援事情。ガッチリとした首位固めには整備が欠かせない。
松岡直生