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「50代男性の37%が友達ゼロ」ハードルが高い中高年での友達作りより現実的な一手とは? #エキスパートトピ

独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター
写真:アフロ

日本の中高年男性は「友達がいない」らしい。

友達が1人もいない割合は、男性で50代37%、60代36%、70代以上53%。女性は、それぞれ9%、19%、27%(ISSP「社会的ネットワークと社会的資源2017」調査)。

圧倒的に中高年男性の「友達いない」率が高い。特に男性の場合、定年退職などで職場を離れると友達どころか人付き合いもなくなり、丸一日誰とも会話しなくなるケースは多い。

アメリカの研究で「友人の数が少ないほど、心疾患リスクが高まる」という結果も出ているそうだ。

中高年男性の皆さん、友達はいるだろうか?

ココがポイント

荒川和久 @wildriverpeace

現役時代は仕事しかしてこなかったから(中略)会社を辞め、さらに妻を失った私には、近くに話し相手が一人もいない
出典:THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) 2026/1/29(木)

アメリカの実験で、とっても興味深い研究結果(中略)友人の数が少ないほど、病気になりやすいことがわかった
出典:情報産業労働組合連合会(ICTJ) 2010/6/23(水)

暮らす場所とか仕事が変わったりすると(友人と疎遠になる)(中略)年を重ねてから新しい友人を作るのはハードルが高い
出典:ABEMA TIMES 2026/4/2(木)

エキスパートの補足・見解

既婚男性ならば「妻がいるから大丈夫」と思うかもしれないが、たとえ既婚者でも死別・離婚によって老後一人になる可能性はある。

とはいえ、中高年以降で「友達を作ろう」としてもそのやり方がわからないという人も多いだろう。仕事一筋だったなら尚更である。

しかし、ここで視点の切り替えをしてみよう。

大事なのは「友達がいる」ことではなく、定期的に人付き合いがあり、会話する相手がいて、外出する予定があることの方なのだ。必ずしもその相手が友達である必要は実はない。

国の孤独・孤立対策は中高年に限らず若者に対しても、「居場所づくり」中心になりがちだが、居場所があっても孤立する人はいる。「居場所ではなく出場所」という視点への切り替えが必要だろう。


人間は、予定があって出かけていく場所がある、というだけで行動できる。年をとるといろんなことが面倒くさくなりがちだが、面倒くささを払拭するのは意思ではなく予定や出場所があるということだったりする。

いずれにせよ、高齢になって友達作りに苦労するより、週に1-2回程度短時間でいいから仕事を続けることが糸口になる。予定があれば外出するし、外出や仕事すれば会話はあるし、人とのつながりは絶えないからだ。

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ありがとうございます。
独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

広告会社において、数多くの企業のマーケティング戦略立案やクリエイティブ実務を担当した後、「ソロ経済・文化研究所」を立ち上げ独立。ソロ社会論および非婚化する独身生活者研究の第一人者としてメディアに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』『結婚滅亡』『ソロエコノミーの襲来』『超ソロ社会』『結婚しない男たち』『「一人で生きる」が当たり前になる社会』などがある。

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