東京・池袋の複合商業施設「サンシャインシティ」の「ポケットモンスター」関連ショップで、女性が刺殺された事件は2日、発生から1週間となる。捜査では、自ら首を切って死亡した広川大起容疑者(26)が、元交際相手の女性への執着心を募らせ、凶行に及んだとされる過程が徐々に明らかになってきた。
「やめて」と逃げる女性、泣いて襲ったか
事件は、3月26日午後7時15分ごろに発生。捜査関係者によると、広川容疑者は同日午前に母親らと暮らす川崎市の自宅を出て、午後6時45分ごろ、現場となる商業施設に入った。2回店内を確認し、トイレに寄ってリュックを置いた後、女性を襲った。
「やめて」-。逃げる女性を追いかけた広川容疑者は、その後転倒した女性の首付近と、自らの首とを刃物で交互に刺し続けた。襲撃時に広川容疑者が「大声を出し、泣いていた」との目撃情報もあるという。警視庁巣鴨署は殺人容疑で容疑者死亡のまま書類送検する方針だ。
女性の写真、消すことを拒否
広川容疑者に店でのバイトについて「あわない、やめろ」と言われたことなどを機に、女性は令和7年7月ごろ、別れを告げていた。広川容疑者は復縁を求めたが、女性にLINE(ライン)をブロックされたことなどにより、自宅周辺をうろつくなど付きまとい行為をエスカレートさせたとみられる。
女性から相談を受けた八王子署は昨年12月、広川容疑者のつきまとい行為を確認し、ストーカー規制法違反の疑いで逮捕した。その際、スマートフォンに入っていた女性の写真を消すよう促したが、広川容疑者はこれを拒否したという。捜査関係者によると、逮捕時に「周りを巻き込んで死ぬしかない」といった話をしていたほか、近くに止めていた車の中からはナイフも見つかり、「自殺するためだった」とも供述していた。