100円台も登場! 過熱するスーパー激安弁当競争 “バグる金銭感覚”、200円台でかつ重も 安さと味を両立?
■段ボール陳列の裏にある“食”への執念 マミープラス東大宮店のフロアを見渡すと、段ボール箱に入ったまま武骨に積まれた食品も目立つ。陳列の手間すら省く、徹底したローコストオペレーションだ。 社長からバイヤーへ受け継がれる“食”への探求心もあるという。商品開発において象徴的な存在が、同社の名物社長・岩崎裕文氏だ。 本社には本格的なキッチンがあり、料理好きな社長自らが定期的にバイヤーや社員、取引先を集めて手料理を振る舞うそうだ。 「社長自身が本当に料理好きで、幼少期からさまざまな食材に触れ、知識も豊富。社長自ら旬のものを食べさせてくれるんです。こないだは蕗の薹(ふきのとう)を料理してくれました。調理しながら、バイヤーたちの“舌”を育てているんですね。取引先も呼ぶので、すごく喜ばれますよ」(前出の広報担当者) ■トライアル西友でも広がる激安弁当 続いて向かったのは、東京都小平市のスーパー「トライアル西友」花小金井店だ。入り口にはトライアルホールディングス(福岡市)の企業アンバサダーを務めるドジャース・山本由伸投手の等身大パネルが置かれ、「いつも、トライがある。」の文字とともにガッツポーズを決めている。「トライアル西友」は、格安スーパー「トライアル」を中核とするトライアルHDが2025年7月に西友を買収して生まれた。トライアルグループのSTリテール(同市)が運営する。買収により、西友の約240店舗のうち、来期から3年間で30店舗を「トライアル西友」に業態転換する計画だ。 ここで目を引くのが「枕崎産かつお節使用 ロースかつ重」(同277円)だ。総菜売り場の目立つ場所に約100個が山積みされ、2個、3個とまとめ買いする客も少なくない。聞くと、この商品はトライアルで18年の発売以来、年間1500万食を売り上げるメガヒット弁当だという。 「職人の味をデータ化し、かつ重専用の調理マシンを開発したことで、各店舗で職人の味を安定的に提供できるようになりました。工程を徹底的に機械化した結果、お求めやすい価格が実現できています」(トライアル広報)