「日本は世界で過小評価されている」元英代表が説いた森保ジャパンの“現在地” イングランド戦金星で高まる声価「彼らはW杯で証明する」
“聖地”での歴史的な勝利は、イングランド・サッカー界にも小さくない余波を生んだ。 去る3月の代表ウイークで小さくない話となったのは、日本代表の躍進だった。英国遠征でスコットランド代表、そしてイングランド代表という強豪との連戦に挑んだサムライブルーは、いずれも1-0で完封勝ち。とりわけウェンブリー・スタジアムで“スリーライオンズ(イングランド代表の愛称)から挙げた勝利は、アジア勢で初という快挙もあり、国際的にも「歴史的な金星」として大々的にクローズアップされた。 【動画】鮮烈カウンターでイングランドから先制!三笘薫がウェンブリーを沸かせた会心のゴールの映像 磨き上げてきた堅守速攻のスタイルの精度が高まった。23分に華麗なショートカウンターで切り崩し、慌てふためくイングランド守備陣を尻目に、三笘薫が冷静にフィニッシュして先手を取った日本は、その後も反撃に転じるホームチームの猛攻にも危なげなく対応。きっちりと勝ち切った。 攻守で冴えた。イングランドがハリー・ケインら主力を試合直前に欠くアクシデントに見舞われたとはいえ、聖地と評されるウェンブリーで真っ向勝負を挑み、力負けしなかったのは大きな収穫。約2か月後に迫った北中米ワールドカップ(W杯)に向けたプロセスとしても最高の結果と言える。 そんな日本の戦いぶりには、イングランド・サッカー界のレジェンドも舌を巻く。この試合を現地で中継した英スポーツ専門局『ITV Sport』で解説を務めた元イングランド代表FWで、アーセナルでも活躍したイアン・ライト氏は、「欠場している選手たちがいた。しかも、個々のパフォーマンスにも問題はあった」と母国代表を厳しく評価した上で、「日本は勝利に値した。非常に容赦がなく、守備も、攻撃も優れていた。こっちはあんなにも簡単に突破するシーンは創れなかった」と絶賛した。 現役時代にイングランド代表としてもプレーし、過酷な国際大会の酸いも甘いも知る往年の名手は、「ほんのわずかな差がかみ合っていれば、日本はあと2、3点取れていた」と熱弁。「こういう厳しい試合こそチームには必要だし、深く分析をすべきだ」と訴えたライト氏は、日本の現在地を評価した。 「日本はとても優れたチームだと思うし、世界でとても過小評価されている。次のワールドカップではそれを証明するはずだ。彼らには我々になかった軸があった。変更点が多すぎたチーム状況を考えれば、過度な心配はしていないが、こういう何も解決できない展開で負けるのは問題だ。単調な動きばかりで、日本を揺さぶることが何もできなかったんだからね」 はたして、日本戦での敗北は66年ぶりの世界制覇を期待されるイングランドをどう変えるのか。トーマス・トゥヘル監督の手腕を含めて注目だ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]