今回は、ちょっと長い式の計算にチャレンジしてみましょう。
式に含まれているのは、小学校で習うレベルの基本的な計算ばかりですが、意外に間違える人が多いかもしれませんよ。
さて、あなたは正しく計算できるでしょうか?
問題
次の計算をしなさい。
21+10×0−(4−0×8)
※制限時間は10秒です。
解答
正解は、「17」です。
今回の問題、計算自体はそこまで難しくありません。
しかし、「短い制限時間内に」「正しい計算過程を見抜く」ことができなければ、正解にはたどり着けないでしょう。
次の「ポイント」では、この問題の計算方法を確認できます。ぜひ、ご覧ください。
ポイント
この問題のポイントは、「0が含まれている掛け算の優先度」です。
制限時間内に計算を素早く終えるには、「どこから始めてどこで終わるのか」という正しい計算順序を最初に見抜いておく必要があります。
まず、次の計算順序のルールをご覧ください。
<計算順序のルール>
次の順序で計算します。
1.括弧の中(※括弧には()や{}などの種類があります。)
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算
※同じ優先順位の計算がある場合は、左から計算します。
このルールに沿って、今回の問題の正しい計算順序を考えてみましょう。
21+10×0−(4−0×8)
まず、()の中から計算を始めます。()の中には二つの計算がありますが、掛け算は引き算よりも先にすると決まっているので、一番最初にするのは0×8です。
しかし、0を含む掛け算の答えは必ず0になることが分かっていれば、次のようにすぐ()を外せるでしょう。
21+10×0−(4−0×8)
=21+10×0−(4−0)
=21+10×0−4
この時点で残っているのは、足し算、掛け算、引き算です。ということは、計算順序のルール上、最優先で計算すべきは10×0の掛け算ですね。
しかし、この掛け算も0を含んでいますので、答えは0です。よって、次のように計算できます。
21+10×0−4
=21+0−4
=21−4
=17
つまり、この問題の答えに関係する計算は、最後の引き算21−4だけなのです。問題の中の掛け算部分はすべて0になるので、21−4の計算をすれば答えが出てしまうのですね。
掛け算の中の0を利用すれば、次のように「省略した」計算も可能ですよ。
21+10×0−(4−0×8)←先に計算すべき掛け算部分は0になるから、考えなくてよい
=21−4
=17
これなら、制限時間以内でも十分に答えが出せそうですね。
まとめ
今回の問題は、一見長く複雑に見えるかもしれませんが、やり方が分かれば簡単に正解できます。
制限時間内に計算するためにも「優先して計算すべき掛け算の答えが0になること」に早い段階で気が付きたいものです。掛け算部分を0にして式を見直せば、この問題が一つの引き算だけで答えが出る単純なものだと分かるはずです。
このように制限時間が短い問題は、0に注目すると早く計算できることが多いですよ。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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