寂しがりカルマ
カルマ可愛い尊い国宝世界遺産(?)
映画楽しみ過ぎて小説を書く手と読んでるときの口角が止まらんのよ
前世特攻隊パロは推し一人につき一回は書くってことで今書いてるのでお楽しみに~
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暗殺の訓練をしていて、個々の不得意や得意に合わせたメニューを行う時、同じ行動をするクラスメイトはほぼ居ないに等しい。特に自分で考えたメニューの時は。
今日ももれなくそんな授業だった。
皆、一人で淡々と暗殺の技術を磨いている。別に、努力するのがカッコ悪いとか言ってサボってる訳じゃない。ちゃんとナイフを振って軸をずらさない、悟らせないナイフ術を練習している。
でも、こーゆー時間になると一人になるといつも感じる何かがある。
きっとそれは難しい言葉じゃない。簡単に、誰でも分かるように一言で説明できる何かだ。
「、、寂しい…、」
そんな事を考えているとつい口に出てしまったようで、思わず口を抑える。
何言ってんだ、さ…寂しぃなんて、!!
でも、どうしようも無かった。昔から放任主義だった親に育てられた俺は、一人が大嫌い謂わば寂しがり屋なのだ。
小学校のころは友達にくっついては撫でられてを繰り返し、それが最早クラスの風物詩になっていた位俺は人にくっついて安心するのが好きだった。
でもまぁ、中学生にもなってくっついて安心するとかガキ臭いし、我慢してたって訳。でもどうゆう事か、E組に来てからどうしてかまた、甘えたぃ、、だからはずいって、、、人にくっつきたい、無意識に人肌に吸い寄せられるようになっていた。
そんなキャラじゃないし、恥ずかしいからどうにか抑えているけれど、いつかきっとぎゅって抱き付いちゃうから、どうしたものかと言うのが最近の俺の悩み~。
、、はぁ、ほんとに一人は寂しいな。
「~~とゆうのが一番はやく覚えられるでしょう」
「では、今日はここまでです」、と殺せんせーが数学の授業を終わらせ、終業を知らせた。
皆が帰り支度をしてHRが終わる。
皆が少し残って暗殺の計画を練ったら、今度こそ帰りが来ちゃう。今日はもう、皆とお別れになっちゃう。
それがどうしても嫌だった。
「じゃあ、そろそろ解散にしようか」
「そうだね」
うんうんと皆が荷物をもって教室を出ようとし始める。
俺は何となく、帰る気になれなくてその皆を見てくっつきたい衝動を抑える。
準備しないの?って渚くんが聞いてきたけど、ん、とかよく分からない返事しか出来なかった。
もう皆が帰っちゃって、残りは磯貝と前原だけになったとき二人がこっちを向いてこう言ってきた。
「一緒に帰るか?」
その提案は流石に思ってもみなくて、反応が遅れた。
一人になりたくなかったし、誘ってくれたことに喜びを覚えながら「ありがとっ」と返事をする。
二人が一瞬固まったように思えたけど、気のせいってことにして帰り支度を始めた。
三人で山道を下る。人数の少なさに緊張感がほどけ二人の真ん中を歩く。普通なら横のどちらかを歩くだろうけど、両方からくる少しの体温だけでも少し安心する。あれ、ちょっと変態臭いかも? なんて思いながら内心誰よりもくっついていたい自分がいる。
こんな感じで一緒に誰かと帰るの、久しぶりかもな。
沢山話して、笑って、暖かかった。
でもそれも終わりは来る。
「俺こっちだ」
駅でそんな事を言えば「まじか」「またな」なんて答えてくれる。またなってだけでも嬉しいけどここから一人になるのが寂しくて離れられないで居る。
不思議そうにこちらを見つめる二人に言葉上だけまたね~なんて言ってそれぞれの方向へ歩いて行く。
あ、だめだ。寂しい、寒い。
戻りたい。二人の温もりにまだ触れていたい。気づけば俺は来た道を戻っていて、視界には二人の頭を捉えていた。
歩く速度を早めて二人の後ろに追い付く。それから、カーディガンとブレザーの裾をきゅっ、と掴んで二人の名前を呼ぶ。
「どした?」
「~~っ、ぁ、寂し、かったから……、」
ビタッと二人の動きが完全に止まった。やばい、やらかした。引かれたかも。不安がぐるぐると渦巻く内に二人に頭を撫でられる。
「はッ、!?」
恥ずかしくて仕方がないのに安心して離れられない。
頭を撫でられたまま、しばらく動けなかった。優しい手付きで撫でてくる二人にすり、と頬を擦り寄せては気付いて恥ずかしくて、どうにも出来なかった。
「かわいーなカルマ笑」
「ばっ、可愛くないしっ!!」
反射でそう返すけど、自分のいまの状況を思い返す。
イケメン二人に撫でられてる。赤面。
可愛い人がやったら可愛いであろう構図。
それを自覚してまた顔が熱くなる。
「今日三人で俺んち泊まるか」
「えっ」
「良いのか?」
「もちのロン」
「は、」
「じゃあ頼む」
「待て待て待て待て」