中国で学生向けスマートグラスのレンタルが急増。目的はカンニング

  • author James Pero - Gizmodo US
  • [原文]
  • Kenji P. Miyajima
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中国で学生向けスマートグラスのレンタルが急増。目的はカンニング
Image: Raymond Wong / Gizmodo US

スマートコンタクトレンズが普及したらどうやって見破るんだろ?

スマートグラスには、「これだ!」と言えるほどの決定的な活用法は、まだそんなにたくさんありません。でも、もしあるとすれば、そのほとんどは胸を張って人に言えそうにない使い方ばかり。

今のところスマートグラスが威力を発揮しているのは、こっそり誰かを録画したり、法廷で不正にアドバイスを受けたりといった感じ。そして最近の報道では、試験でのカンニングに使われちゃってるそうですよ。

中国で広がるスマートグラスの「裏活用」

Rest of the Worldの報道によると、中国の学生たちがMeta(メタ)Rokid(ロキッド)といったブランドのAIスマートグラスを使って、試験を有利に乗り切ろうとしているそうです。

スマートグラスで試験の成績が上がるかもという誘惑があまりにも魅力的すぎて、レンタル市場まで生まれているのだとか。

Rest of the Worldの取材に匿名で応じた学生は、自身もときどき試験でスマートグラスを使ってカンニングしているだけでなく、同じ目的の学生に貸し出しまでしているそうです。

同メディアの取材を受けたビジネスパーソンは、RokidやAlibaba(アリババ)製のAIスマートグラスを貸し出しており、利用希望者のなかには「試験のためにスマートグラスを必要としている学生たち」」もいるとのこと。

この情報提供者は、中国の人気SNS上で、スマートグラスを使えば英語や数学の問題に解答できると謳っているそうです。レンタル料金は、モデルによって1日6~12ドル(950~1,900円)と、テストの結果に何かが懸かっていて必死な学生にとっては高くないのかもしれません。

禁止されていても見破れない現実

同メディアが指摘するように、AIスマートグラスは、大学入試や公務員試験での使用が明確に禁止されています。しかし、多くのモデルは見た目だけでは判別しづらいらしく、学生たちは試験中に着用してもバレずに済んでいると口をそろえています。珍しくもない話になっちゃいそうです。

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Image: Raymond Wong / Gizmodo US

アメリカでも取り締まりは至難の業

最近はいろんなものが中国に先を越されてから入ってくるので、アメリカにとっても対岸の火事じゃないんですよね。法廷や大学入試に必要な標準化試験の管理団体など、多くの機関がスマートグラスを禁止してはいるものの、実際にきっちり取り締まるのは至難の業みたいです。なんといっても、スマートグラスは見分けがつきにくいんです。

Ray-Ban Meta AI スマートグラスや、Meta Ray-Ban Displayのように、明らかにカメラを搭載しているとわかるモデルもありますけど、Even Realitiesの製品みたいに、レンズ内に小さなディスプレイがある以外に目立った特徴がない場合は、意識してよく見なければ気づけないケースもありそう。

要するに、試験前や法廷、更衣室などの機密性の高い場所に入る前の段階で、誰かが意欲的にスマートグラスをチェックしようとしたところで、そもそもチェックする側が具体的に何を探すべきかどこを入念にチェックすべきかを正確に把握していなければ意味がないというわけです。

徹底的にチェックできる意思と知識を、どれだけの人が持っているのかは不明です。なので、教師や教育機関、監督団体が警戒し始めているとはいえ、スマートグラスを使ってカンニングをするなら、今が絶好のチャ…。

カンニング、だめ、ぜったい。

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