水着のアルトリアと、ちょっとだけの散歩
黒です。
FGOイベントストーリー完走記念として、ぐだアルキャスを書きました!
相変わらずの駄文ですが、楽しんでいただければ嬉しいです!
今年のイベントは、ぐだアルキャス好きの私としては感無量でした…!
もう少し二人きりのイベントとか追加になりませんか…?
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「あぁ〜疲れたぁ…」
情けない声を上げながら、アルトリアはベッドに倒れこんだ。後から続く立香は、その姿に思わず苦笑してしまう。
このルルハワ、もといアルハワ(アルトリア命名)の調査を立香と二人だけでしていたのだ。しかも、丸一日歩きっぱなしだったのだから、こうなるのも当然だった。
「うん、お疲れ様」
そんなアルトリアに労いの言葉をかけつつ、立香も隣へと腰掛ける。
「せっかく南国リゾートで、立香とバカンスできるって思ったのに〜!」
皆の前とは違い、完全にオフモードになっているアルトリアは、クラス変更の影響か、キャスターの時より年頃の少女っぽくなっている。
そのせいか、立香にもフランクに接してくる。
「ごめんね、僕もそうしたかったんだけど…」
カルデアで、今回のバカンスの件が出たときは、アルトリアは本当に喜んでいた。なにせ、アルトリアにとって初めての一大イベントだ。それこそ、海で泳いだり、食べ歩きをしたりと、色々と楽しみにしていた。
「まさか、こんな事態になるとは思わなかったもんねぇ……」
「うぅ……犯人のバカヤロー!!」
そう言って、アルトリアは枕を抱きかかえて足をバタつかせていたが、しばらくして落ち着いたらしく、不意に立香の方を向く。
「立香は、私といて楽しいの?」
「うん。もちろん」
その言葉を聞いたアルトリアは、満足そうに笑みを浮かべる。その姿を見ながら、立香は内心ホッとする。
「本当に楽しみにしてたんだ?」
「そ、そりゃあ…立香との初めてのデートだったわけだし…私としては、もっと仲を深められたらなぁ…とか思ってたり…」
そう言いながらアルトリアはうつむいてしまって、立香の方からはその表情が見えないが、耳が真っ赤になっていた。
「じゃあさ、今からビーチに行く? 調査は抜きで、デートってことで」
「ふぇっ!?」
いきなりの提案に驚いたのか、アルトリアはガバッと顔を上げる。そして、しばらく顔を赤くしたまま固まっていたと思うと、小さくコクリとうなずいた。
「よし、じゃあ行こうか」
「うんっ!」
嬉しそうな笑顔を浮かべて、アルトリアは立ち上がる。放り出していたコートを取りながら、ふと気付いたようにアルトリアは話す。
「あ、ナンパ対策とかは大丈夫だよ!マーリン魔術でなんとかなったし!」
「ナンパ?」
「ほら、私って美少女だし!」
ドヤァっと胸を張るアルトリアを見ながら、立香は少しだけ考えた。
(確かに可愛いよなぁ…色々と控えめではあるけど…)
「今のはセクハラだぞぉ!立香ぁ!!」
「えっ!?あっ、ごめん!!!!」
アルトリアの叫び声を聞いて、立香は慌てて謝った。
(ジト目のアルトリアも、これはこれで可愛いけど…)
「……可愛いとか、本当にそう思ってるから困るんだよなぁ…」
ブツブツと何かを呟くアルトリアだが、その顔はどこか嬉しそうであった。本心から褒められるというのは、誰も悪い気はしないだろう。
「と、とにかく!早く行こう!」
「そうだね。じゃあ、手を繋ごうか」
そう言って差し出された立香の手を、アルトリアはゆっくりと握る。
「えへへ…」
恥ずかしそうに手を繋いでくるアルトリアの顔を見つめながら、立香は微笑みかける。
「大丈夫だよ。誰が来ても、アルトリアには指一本も触れさせないから」
「っ……そういうとこだぞぉ……」
「え?」
「なんでもない!ほら、早く行こう!」