明るく陽気な恋人
どうも皆さん、黒です。
今回は清少納言こと、なぎこさんで書いてみました
書きたいCPが多すぎる…
皆さんの好きなCPはなんですかね?
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「おいっす〜ちゃんマス〜!」
部屋に入るなり、明るい声を響かせる少女。
その正体はアーチャーのサーヴァント
なぎこさんこと清少納言だ。
「なぎこさん、いらっしゃい」
「おうっ!って、なにさ!この散らかり具合!? 愛しの恋人が来るってのに、さすがに汚くない?」
「うぐっ……」
痛いとこを突かれたという表情を浮かべる立香。
清少納言の言う通り、部屋の中はひどい有様だった。最近忙しいのもあって、脱ぎっぱなしの服などがそこら中に散乱している。
「もしかして、ずっと掃除してなかった系?」
「……うん」
「そっかぁ。んじゃ、ちゃんマスの彼女こと、
このなぎこさんが片付けちゃるぜぇ! 任せとけってばよ!」
そう言って清少納言は立ち上がると、腕まくりをして部屋の中を見回した。
「えっと、まずはゴミを捨てないと……ん?」
そこで唐突に清少納言の動きが止まる。
彼女の視線の先にあるもの。それは──
「やべっ、これってあたしちゃんの写真〜?
しかも結構最近のやつじゃん! なんでこんなところに〜」
「あっ、ヤバっ…!」
なぎこさんの言葉に、立香はギクリとする。
彼女が見つけた写真立てには、水着姿の清少納言の写真が入っていた。
「どったのこれ?誰かから貰ったとか?」
「ち、違うよ。ただ……可愛かったから…つい…」
立香は頬を赤らめながら答える。
清少納言はそんな立香の様子を見て、にんまりとした笑みを浮かべる。
「なるほどねぇ…?ほぉーん……これはこれは……」
「あの、なぎこさん?」
清少納言の反応が気になって立香が声を掛けると、彼女は「へへっ」と悪戯っぽく笑った。
「いやぁ~ごめんごめん! ちょっと嬉しかったなって思ってさ!……でもまあ確かに、可愛い女の子だよねぇアタシちゃんって。ほんとマジ美人すぎじゃない?」
「自分で言うんだ……でも本当に綺麗だと思うよ。いつも元気いっぱいで明るくて、一緒にいるだけで楽しくなれるっていうかさ」
「…………」
素直に思ったことを口にすると、清少納言は驚いたように目を丸くしていた。
そして次の瞬間、彼女は大声で叫ぶ。
「ヤッベェー!!! 今の超グッときちゃった!! もうサイコーすぎてちゃんマスのこと、惚れなおした!!」
「惚れなおすって……別に何も変わってないと思うんだけど……」
相変わらずテンションの高い清少納言である。
そんな彼女に苦笑しつつ、立香は言った。
「じゃあさ、今度また一緒に出かけようか。
シミュレーターになっちゃうけど」
「おっ、デートのお誘い?いいねいいね、乗っちゃうぜ!」
「良かった。それじゃあ決まりだね」
返事を聞いて、ほっと胸を撫で下ろす。するとそこで、「ところでさ」となぎこさんが口を開いた。
「ちゃんマスって、なんであたしに惚れたわけ?」
「えっ!?」
唐突な質問に、思わず驚きの声を上げる。
そんな立香の様子を気にすることなく、なぎこさんは言葉を続けた。
「だってさぁ、アタシちゃんって結構テキトーじゃん?訳わからんこと言っちゃうし。
なんかこう……良いところなくない?」
なぎこさんは自分のことをそう評する。
しかし立香は首を横に振った。
確かになぎこさんは、ちょっと変わった言動をすることも多い。
だがそれが彼女の魅力であり、明るい性格と相まって周りにいる人を笑顔にするのだ。それに──
「なぎこさんはいつも楽しそうにしてるからさ。それも含めて、僕は君に惚れたんだ」
「……!」
今度はなぎこさんの方が驚いていた。
しばらく呆然としていたが、やがて彼女は小さく笑う。
「そっか……ありがとちゃんマス」
その表情はどこか照れくさそうで、けれどとても幸せそうなものだった。
「さて! んじゃあちゃちゃっと片付けますかね!」
そう言って清少納言と立香は二人で部屋の中を整理していく。掃除をしながら、他愛もない話を続ける二人。
そうして時間は過ぎていき──
「よし、これで終わりかな?」
「お疲れ様、ちゃんマス!……ん?」
一通りの片付けを終え、ベッドの上に腰掛け
る清少納言。
その時、彼女の視線があるものに吸い寄せられた。
「なにこれ?」
彼女が手に取ったのは、小さな箱だった。手のひらサイズのそれはピンク色をしており、側面に可愛らしい文字で『Love』と書かれている。
「ああ……それは……」
「えっ?もしかしてこれって、ちゃんマスからあたしへのプレゼント的な?」
冗談めかして尋ねる清少納言だったが、その顔には隠しきれない期待の色があった。
そんな彼女の様子に少し戸惑いつつ、立香は答えた。
「えっと、まあ……そういうことになるのかな?」
「まじで!?」
清少納言は飛び上がるようにして喜ぶ。
「やっべぇ! ちゃんマスからのプレゼントとか
マジ嬉しいんですけど! 開けてもいい?」
「うん、どうぞ」
立香の許可が出ると、清少納言は丁寧に包装紙を剥がしていく。
そして中から出てきたのは──
指輪だった。
「おお〜! めっちゃ可愛いじゃんこれ!」
「ちゃんと似合うか不安だったんだけど」
「そんなことないってばよ〜!」
清少納言は嬉々として指にはめる。するとちょうど薬指にはまった。
「んー……サイズぴったり?」
「実はなぎこさんが寝てる間にこっそり測ったんだよね」
「おいこら」
清少納言はジト目になる。
「乙女の寝込みにこっそりとは…ちゃんマスもなかなかやるねぇ?でも、そこがちゃんマスの良いところなんだけどね! さすがあたしちゃんの彼氏!」
そう言いながら、彼女は自分の左手を見せびらかす。そこには立香と同じデザインの指輪が光っていた。
二人は見つめあい、笑いあう。
「へへっ、なんかこういうのっていいよねぇ〜」
「そうだね」
こうして、二人の幸せな時間が始まった。
「やっぱ部屋を綺麗にすると気分が良いわ〜」
清少納言は伸びをしながら言う。
「じゃあさ、暇なときに掃除とか手伝ってくれないかな?」
「えー?それってつまり、いつでも部屋に来いよってこと?……うりゃ!」
そう言って清少納言は立香に飛びつき、彼の背中に腕を回す。そのままぎゅっと抱きしめると、その勢いのままに唇を重ねた。
「んっ……」
突然の出来事に立香が固まっていると、彼女はゆっくりと顔を離す。
「へっへっへっ、ごちそうさまでした」
悪戯っぽく笑う清少納言。対する立香は真っ赤な顔になっていた。
「なっ、なぎこさん!?」
「なに今更照れてんのさ〜ちゃんマスぅ~」
そう言って彼女は立香の頭を撫でる。
「いきなりキスされたらびっくりするよ…!」
「ん? じゃあもう一回すればいいじゃん?」
そう言うと、再び立香に抱きつく。
「ちゃんマスからも欲しいな〜?」
甘えるような声で言う清少納言。
そんな彼女に、立香は小さくため息をつく。
「もう……仕方ない人だなぁ」
そう言って彼は清少納言の顔に手を当て、こちらに向かせる。
そして優しく口づけをした。
「……!」
予想外の行動に一瞬驚いたように目を丸くする清少納言だったが、すぐに満面の笑みを浮かべる。
「へへっ、ちゃんマス大好き!」
そう叫ぶと、清少納言は再び立香の胸に顔を埋める。そんな彼女の様子に苦笑しつつ、立香はその頭を撫で続けるのだった。
素晴らしい作品ありがとうございます‼︎ちなみに私の好きなCPはぐだジャン(裁)です