食べログは、まだ多少は信用できると思っていた。
少なくとも、露骨なステマをやっている店は、どこかで評価が頭打ちになる。
そういう最低限の自浄作用くらいはあると思っていた。
でも、もう無理かもしれない。
というのも、自分は実際に、食べログのステマ詐欺に加担してきた側だからだ。
報酬ありの案件もあれば、報酬なしで飲食代だけ無料という案件もある。
その代わり、1人2万円前後するようなそこそこ高単価の店を無料で食べさせる。
もっと安い店のオファーもあったが、それはさすがに断っていた。
やっていることは単純で、実態以上に褒める。
いや、褒めるというより、評価を偽造する。
うまいわけでもない。
また行きたいわけでもない。
それでも、星を盛る。
詐欺だと思っている。
それでも今までは、どこかで救いがあった。
こういう不自然な持ち上げ方をしても、ステマした店は意外と伸びなかったからだ。
3.5を超えない。
大体3.1~3.2くらい。
3.6なんて夢のまた夢。
どれだけ不自然に褒めても、クソ店はクソ店のままで、点数はそこまで上がらない。
だから正直、そのたびに少し安堵していた。
食べログ側も、なんだかんだ見抜いているんだろうと。
完全には壊れていないんだろうと。
「やっぱり食べログのアルゴリズムはすげえな。俺たちみたいな業者の末端アカウントの点数なんて、ちゃんと影響度を下げて無効化してるんだな」
点数が3.1や3.2で停滞し続けるクソ店を見ながら、俺はシステムへの妙な信頼感を抱いていた。
自分の悪事が世の中に大した影響を与えていないということを免罪符にして、タダ飯を食い続けていたわけだ。
前にステマを入れてきた店が、軒並み3.6以上になってきた。
なんでだよ、と本気で思う。
中には百名店にでも選ばれそうな勢いでランキングを駆け上がっている店すらある。
信じられるか? 料理は凡庸、サービスは素人以下のあのハリボテのクソ店が、だぞ?
食べログ側が見抜けなくなったのか。
それとも、詐欺マーケティング会社のほうが食べログのアルゴリズムを理解して、より通る形に進化したのか。
そこはわからない。
でも、結果だけははっきりしている。
真面目にやっている店より、金を使って口コミを偽造した店のほうが上にいる。
これを終わりと言わずに、何と言うのか。
加担してきた。
金も受け取った。
飯も食った。
その上で、しれっと高評価を書いた。
店を持ち上げ、見る側をだました。
でも、加担してきた側だからこそ断言できる。
食べログの点数を、以前みたいには見ないほうがいい。
少なくとも、点数だけ見て店を選ぶのはかなり危ない段階に入っている。
3.7だから間違いない。
そんな時代ではなくなっている。
本当にうまい店を探したいなら、点数ではなく、レビューの中身を見るしかない。
それくらいしないと、平気で地雷を踏む。
だからこそ、もう言う。
食べログは、かなり壊れている。
もうだめかもしれない。
なんだろう 商売するうえでモラルとかないんかな
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