「なぜここに?」単身赴任先で涙こらえ 元NHK武田アナが語る転勤

フリーアナウンサーの武田真一さん=東京都千代田区で2025年9月29日、宮本明登撮影
フリーアナウンサーの武田真一さん=東京都千代田区で2025年9月29日、宮本明登撮影

 単身赴任先の大阪。繁華街で見かけた店の看板に目を奪われた。「Why are you here?」。きらきらと輝くアルファベットの看板に「なぜあなたはここにいるのか?」と問いかけられたからだ。

 離れて住む妻や2人の息子の顔がとっさに思い浮かんだ。「確かに俺はなんでここにいるんだろう……」。思わず崩れ落ち、涙が流れそうになった。

 NHKで長年報道番組を担当し、2023年にフリーアナウンサーとなった武田真一さん(58)は熊本局を皮切りに5回の転勤を経験した。「人生、山あり谷あり」になぞらえて「転勤は人生の山であり、谷でした」とほほえむ。甘くて苦い転勤生活について語ってもらった。

 主な内容
 ・NHKの顔が抱えた葛藤
 ・沖縄赴任時の決意
 ・転勤へのささやかな抵抗
 ・アナウンサーとしての基盤に
 ・共働き時代に必要な配慮とは
 2025年11月23日の記事を再アップします。関連記事は「Re:転勤」ページへ。

初の転勤、妻は退職して同行

 武田さんは1990年にNHKに入局。初任地は自らの地元、熊本だった。5年目の春に高校の同級生だった妻と結婚。その夏に松山局への転勤が決まると、妻は地元紙の広告営業の仕事…

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