貧血カルマ君
題名どおり、カルマ君を貧血が貧血になったらという話です。暗殺教室アニメは終わってしまいましたが、2期が決定したとのことでこれからの展開が楽しみです。2期が始まる前に漫画買わなきゃ…。
時期的には期末テスト終了後辺りです。
アニメだけの知識ですので、口調とか呼び方とか違うかも。嘔吐表現ありです。それらが大丈夫な方はどうぞ!
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朝起きた時、くらっと目眩がした。
起き上げた頭は枕に逆戻りした。
う…、気持ち悪い。貧血だろうか。
顔を枕にうずめてじっとしていると、徐々に目眩が治まってきた。
もう一度、今度はゆっくりと体を起こす。何も起きない。うん、大丈夫そうだ。
だけど、念のために薬は飲んだほうがいいかもしれない。
中学に上がってすぐの時、初めて貧血を起こして倒れたことがあった。
それ以来、時折貧血になっては目眩や気持ち悪さに苦しめられている。
でも、長年付き合っていけば対処法は見つかる。
貧血かなと疑いを持ったらすぐに薬を飲めば、多少気持ち悪くはなるが、それさえ我慢すれば、そのうち症状は軽減されていく。
だるくても、普段からサボり癖があるおかげで、授業中に寝ていたり体育を休んだりしても全く怪しまれない。
E組の連中は、多分俺が貧血持ちであることを知らないだろう。一人を除いて。
重い頭を押さえながら、時計を見て目を丸くした。
思っていた時間より30分早く時計が進んでいる。つまり、寝坊した。
慌ててベッドから這い出る。
今日はこんな体だし、少し早めに家を出て、ゆっくりあの坂を上ろうと思っていたのに、これでは走らないと間に合わない。
素早く着替え、髪を簡単に直す。鞄の中身は確認しなくても大丈夫だろうと思い、そのまま手に取る。
薬は…学校に行ってから飲もう。
10分で準備を完了させ、学校へ向かった。
朝のHRが始まるギリギリに学校に着いた。
貧血の症状を抱えた体で全速力したせいで、着いた頃にはバテていた。
なかなか息が整わず、背中は汗でぐっしょり濡れていた。心なしか体がフワフワする。
いつもならこれくらい余裕でやってのけられるのに、今日は思ったとおりに体が動かない。
「おはよー、カルマ君」
席について一息をついたとき、前から声をかけられた。
顔を上げると、華奢な体をした、女に間違えられそうな顔つきの男子がいた。渚だ。付き合いが長く、そして俺が貧血持ちであることを唯一知っている人でもある。
「おはよ」
「なんか疲れてるようだけど、大丈夫?」
渚の指摘に心の中でギクッとした。が、表面には出さずへらっと笑い、何でもないように装う。
「寝坊したから走ってきたんだ」
「それにしても汗すごいよ」
嫌なところをついてくる。本当に人のことをよく見てるなと思うが、それを俺に向けるのはやめてほしい。
確かに渚は俺の貧血のことを知っているが、できればあまりばれたくない。
必要以上に心配をしてくるのでうっとうしいからだ。
「今日は一段と暑いからね。そろそろHR始まるよ。座らなくていいの?」
話題を逸らして誤魔化した。
「あ、ホントだ。じゃあね、カルマ君」
渚は自分の席へ戻っていった。
これで一安心し、薬を飲むべく鞄を開けた。
走ったせいか、動くたびに頭がくらくらする。だるさは増し、頭痛もしてきた。
薬を飲んでおかないと1日持ちそうにない。
そう思って鞄の中を漁って……、あれ?
ガサガサガサガサガサ
どれだけ鞄の中身をかき回しても、お目当てのものが見つからない。
薬の入ったポーチ、どこにやったっけ?
血の足りない頭を懸命に働かせる。
あ、家だ。
昨日、薬が入っていないことに気付き、補充しようと思ってポーチを鞄から出して、そのままテーブルに置いてきちゃったんだ。
なんで朝荷物を確認しなかったのだろう。そもそも寝申したのがいけなかったのだ。
保健室へ行って休んでこようかな。「眠いから保健室で寝てきまーす」とおどけて言えば、何かしら文句は言われるが、どうせサボりだろうと受け取ってもらえるかも知れない。
しかし、一学期の期末テストに敗北した今、あまり授業を休みたくなかった。もう恥ずかしい思いをしたくないから手を抜きたくはない。
しょうがない。薬無しで乗り切ろう。極力動かなければ大丈夫だろう。
うふへぇぁ