赤羽業がもし暗所恐怖症だったら
一話ごとに話がちがいます。
◇追記
ブックマークの数が300を越えてとても驚きと嬉しさを感じています!
かなり前に書いた作品ですが、たくさんの方に読んで、評価していただけてとても嬉しいです!!
ありがとうございます(;´Д⊂)
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夜は嫌いだ。
雨の降る夜はもっと嫌いだ。
赤羽カルマがもし暗所恐怖症だったら。
渚目線。
それは突然の出来事だった。
この日はまれにみる豪雨の日で、太陽の光が全くなく、それに旧校舎の蛍光灯はもうきれそうで暗かった。
それに、旧校舎はボロボロなので雨漏りが酷く、殺せんせーが大変そうだった。
ただそんなことよりもみんなひっかかることがあった。
それはカルマ君のことである。何故かというと、カルマ君が今日は落ち着きがなく挙動不審で、いつものカルマ君じゃなかった。反応は鈍いし、大好きないちご煮オレをこぼすし、いたずらはしないし、それに笑ってない。全く笑顔を見せていない。何故なのかよくわからないけど、みんな気になっていた。
僕だってとても気になる。友達というか、僕は親友のつもりだし、それにカルマ君のことは放っておけないのだ。可愛いし。それは関係ないか。でも気になる。「カルマ、あんた大丈夫?」とビッチ先生が聞いても返事は「うん…。」というあいまいな返事。
もどかしいけど、聞いたら駄目なきがするので誰も聞いていなかった。
六時間目、国語。
この時間にその出来事は起こった。普通にみんな授業を受けていた。まぁカルマ君は上の空だったけど。
けどその時間は雷が鳴っていて、うるさいから先生も大きな声で授業してた。
バリバリッ
耳をつんざくような大きい音。落ちたみたいだ。
その1秒後。
ふっと辺りが暗くなった。停電みたいで、みんな急の事でびっくりしてたけど、本当にびっくりしたのはその後のことだった。
「う、うああああああ!」
悲鳴。
その後にガタガタッと何かが倒れる音。
パッとすぐに電気はついたけど、みんなはその悲鳴のした方へとすぐに向いた。
悲鳴は後ろの方から聞こえてきた。辺りを見回すと僕らは一人いないことに気がついた。
「カルマ君…?」
誰かが名前を呼ぶ。そう、カルマ君がいないのだ。
どこに消えたのか、さっぱりわからない。
すると、寺坂君が「うぉ!?カルマ?こんなとこでなにしてんだよ!」と、カルマ君の机の下を見た。
みんなの視線がそこに集まる。殺せんせーがゆっくりとそこへ近づいていき、机の下を見た。みんなも見る。
そこには白い手を耳に当て、蜂蜜色の瞳を大きく見開いて涙を流し、大きな体を小さくしてかたかたと震えているカルマ君がいた。呼吸がとても荒い。ひゅうひゅうという呼吸の音。
いつものカルマ君じゃない。
みんな思った。殺せんせーが「カルマ君?」と名前を呼んでも全く返事がない。その代わり聞こえてくるのは
「ごめんなさい、もうやめて。嫌だ、怖いよ。痛いよ。やめて。やめてよ、嫌だ嫌だ。触らないで」
という弱弱しい声だった。
涙腺ダム決壊