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学マス、「部活」辞めろ

※この記事は、学園アイドルマスターに対して自分が抱いている違和感を整理したものである。
※現在反響を呼んでいる記事に触発された部分はあるが、この記事自体はその記事への感想というより以前から感じていた不満の再確認に近い。
※内容は全体的に否定的である。


学マスについてお気持ちを表明した記事が大きな反響を呼んでいる。

記事の内容について、自分はほぼ同意だ。
自分もこれまで学マスについて同じようなお気持ち記事をいくつか書いてきたが、今あらためて学マスに対して言いたいことをここにまとめておきたい。



「アイドル」という競技


自分が思う学マスの大きな課題はこれだ。
彼女たち、いや初星学園は、「アイドル」というものを履き違えている。
彼女たちがこだわっているのは、あくまで勝敗である。

  • 一番星プリマステラという称号を得る

  • 十王星南から学園内No.1の座を奪い取る

  • 極月学園の生徒をオーディションで倒す

このような話ばかりだ。
彼女たちにとって、歌やダンスは「敵を倒すための手段」にしか見えない。
コミュ内で「ファンサ」と言ってはいるが、それもファンに向けたものというより初星学園という閉じた競技場の中で評価される芸術点のように見える。



「ファン」のため?


彼女たちはコミュ内で何度もこう言う。
ファンに想いを届ける。
だが、今まで彼女たちが「ファン」と触れ合ったシーンがどれだけあっただろうか。
仮に出てきたとしてもそれはたいてい初星学園の生徒だ。
生徒会長である星南や、寮長である麻央に対して学園内で黄色い声が飛ぶ。
その程度の描写だったように思う。

彼女たちはゲーム内で「営業」として様々なイベントに向かう。
自治会イベント、リゾート施設、商業施設。
だがそれらも結局はファンのためではなく、自分がオーディションに勝つためのファン投票数稼ぎとして扱われている。

もちろんゲームシステム上「ファン投票数」はスコアに関係する必要な数値だ。
しかし逆に言えば、ここ以外にファンを意識する場面がほとんどないのだ。



「アイドル」ではなく「部活」


そう考えると、学マスで描かれているものは「アイドル」ではなくほぼ「学校教育における部活動」なのではないか。
多くの点数が入る。それで勝ち負けを決める。
彼女たちが目指しているのは勝利であり、称号であり、順位である。
ファンですらそのための道具にしか見えない。

先ほども書いた通り、彼女たちがファンについて想いを語るシーンはある。
しかしそれもやはりオーディションや大会において自分を応援してくれたファンについての話に偏っているように思う。

たとえば本来アイドルにはもっとささやかなファンとの接点があるはずだ。

  • さっきラジオで流れていた歌がよかった。歌っている子もチェックしてみよう。

  • SNSに流れてきたこの子のファッションがかわいい。参考にしよう。

  • 商業施設でたまたま見かけたサイン会の子、遠目に頑張る姿に元気をもらえた。

そういう自分の勝敗に関係ない小さな接点の積み重ねがアイドルをアイドルたらしめるのではないか。

もしかしたら彼女たちも心の中ではそういったささやかなファンのことを思っているのかもしれない。
だがコミュからはそういった描写が感じ取れない。
コミュに書かれないということは、まあそういうことなのだろう。



花海姉妹に必要だったもの


だから先日発表された咲季のSTEP3を読んだ時も自分はこう思った。
結局アイドルという新たな競技の部活を見つけただけで、花海姉妹に必要だったのは「アイドル」ではなく単純に「新しい環境」だったのではないか。

姉である咲季は今まで様々な種目・種類の勝負を妹の佑芽と繰り返してきた。
そして初星学園でアイドルとして対決することで、同じことの繰り返しだった姉妹対決の突破口を見いだした。
咲季も佑芽もアイドルという活動に巡り会えたことに喜びを感じている。
だが、それが必ずしもアイドルである必要性は感じられない。

たとえば彼女たちが「漫画家」を目指していると仮定してみる。

咲季はプロ顔負けの画力を持つ。佑芽はなんというかヘタウマ系だ。
だが実は咲季は佑芽のストーリー力のすごさに気づいている。
いつか佑芽が人に見せられる形で漫画を描けるようになれば、それは誰もが唸る作品になると知っている。
一方で咲季自身は小手先の画力はあるがその先が見いだせない。
そこに新人敏腕編集者のPが現れ、咲季の画力を活かした漫画の作り方を提案する。
咲季は今までの想いを原稿に全てぶつけ、佑芽と新人賞を競い合う。

……どうだろうか。
これでもストーリーの大筋としては今彼女たちがやっている「アイドル」と大差ないように思う。
週刊少年ジャンプで長年連載している十王星南が、零細ウェブ漫画サイトで隔月連載している花海佑芽に「このマンガがすごい!大賞」で負ける。
なんだかこっちのほうがしっくりくる気すらしてくる。



一番星プリマステラはメダルでしかない


とにかく初星学園アイドル科の生徒たちは「アイドルという部活」をしているうちはアイドルとは呼べないのではないか。
彼女たちは一番星プリマステラを目指している。
だがそれは結局、初星学園内で授与される金メダルにすぎない。
アイドルにそんな称号は本当に必要なのだろうか。

それよりもファンが少しでも
「歌を聴いて感動した」
「ライブを見て元気が出た」
と思ってくれることの方がずっと大事なのではないか。

もちろん現実のアイドルだってファンの一喜一憂より金や名誉のほうが大事だと思っている人もいるだろう。
だが学マスというゲームの中でそこだけ妙に現実に寄せる必要はない。
というか、そこをリアルにする以前にもっと他にリアルにすべきところがあるだろう。
なんで急に都合よく曲が用意されるんだ、とか。
なんで急に万全の合宿施設が生えてくるんだ
、とか。
なんで台詞回しが全部平成チックなんだ
、とか。



もう学マスに期待できなくなっている


これを書いているのは2026年3月31日だ。明日は4月1日、エイプリルフールである。
昨年のエイプリルフールはあさり先生の『桜フォトグラフ』実装と1日限定の衣装販売だった。
あの頃はまだ今のように

  • 復刻ガシャの連打

  • 取ってつけたような髪型のヘアアレンジ

  • あってないような供給状態

という感じではなかったので純粋に驚き、楽しめた。

明日のエイプリルフールにもし大きな仕掛け──たとえばトレーナー陣の限定実装みたいなものが来たら、自分は「そんなことしてる暇があるならもっと他にやることがあるだろう」と思うだろう。
逆にささやかな仕掛けであれば「まあ今の状態なら仕方ないよな」と思うだろう。
つまるところ、自分はもう学マスに色々と期待できない状態になっているのだ。

千奈ちゃんの海原雄山みたいなポイントカラーアレンジを見た時もだいぶ遠い目になった。



今、お気持ち記事が反響を呼ぶ理由


話は最初に戻る。
こういう現状だからこそ、ああいった否定的な記事が今大きな反響を呼んでいるのではないだろうか。

もっとも自分はこうした批判が運営に届くとはあまり信じていない。
こういうエンタメ部署は代表たちが「素人さんが何を言っても、自分たちはこうだ」と言えば最早そうとしかならない。
それも含めてコンテンツの味なのだろう。

だから自分にできるのは「少しでも運よく自分の気に入っているキャラたちが報われますように」と祈ることだけだ。
他のプレイヤーの祈りも、運営ではなく天に届くよう願っている。




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海原雄山もそうだそうだと言っています


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