神奈川県清川村で中学校の休校式 ダム湖の畔で最後の卒業生巣立ち
神奈川県清川村の宮ケ瀬湖畔にある村立宮ケ瀬中学校で25日、休校式があった。宮ケ瀬ダム建設に伴い1986年に高台に移転して以来、人口減少と少子化で生徒数は10人以下が続き、今年度は1人だけになっていた。再開のめどはなく、事実上79年の歴史に幕を閉じた。
休校式には、学校を支え続けた地域の人たちを含め100人余りが参加した。毎年、文化祭や体育祭で生徒らと交流を深めてきた。
岩沢吉美村長は「多くの卒業生を送り、多くの方々に愛され続けた宮ケ瀬中学校を、誇りに思ってほしい」とあいさつした。
式では、卒業生の若手有志11人が約20年前から学校に伝わる和太鼓の演奏を披露した。当時の校長が「学校の規模は小さくても特色のあるものを」と始め、体育祭や文化祭で生徒たちが演奏し続けてきた。
今春、1人で卒業した斎藤瑞季さん(15)も演奏に参加し、「最後に大人数でできてすごくよかった。何年も上の先輩と一緒にやる機会はいままでなかった」と笑顔を見せた。
卒業生でもある川瀬久弥副村長(60)は、移転前の旧校舎で学び、湖底に沈む前に校舎が取り壊されるのも見た。
式では学校の歴史がスライドで映し出された。「やっぱり寂しい気持ちでいっぱい。ほろっときた。楽しい思い出ばかり」と話した。
式の後、村のキッズソング「みんなの未来」を作詞作曲したシンガー・ソングライターの白井貴子さんが登場。参加者と合唱した。