【FGO】第五次聖杯戦争の闖入者
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。久しぶりの投稿、最早自分のことを覚えている人はいないだろうと思う今日この頃。皆様はどうお過ごしでしょうか。
今作はちょっと前に投稿した休暇先は第五次聖杯戦争のリメイクみたいなもんです。休暇先~が行き詰ったのでちょっと設定を変えてみました。まあ誰もこんな作品覚えてないし大丈夫でしょ。ちなみに立香が連れていくサーヴァントは休暇先~と一緒だからわざわざ書かなくていいと判断しました。…じゃあ駄目じゃね?
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元来、サーヴァントという存在は睡眠を必要としない。しかし、ここ、カルデアに召喚された少なくないサーヴァント達はそれを行う。子供の姿をしたサーヴァントや英霊になってもなお、生前のサイクルを保ったサーヴァントたちだ。
そんな多くのサーヴァント達が眠っている時間に、藤丸立香は管制室へと足を向けていた。何故なら───
「やあ、立香くん。朝早くからすまないね」
「いや、大丈夫だよ、ダ・ヴィンチちゃん。それで、新たに発見された特異点というのは?」
そう、彼らの後ろにどっしりと構えている大きな地球儀のようなもの──カルデアスに新たな特異点が観測
されたからである。
ダ・ヴィンチが立香の質問に大仰に頷き、口を開いた瞬間、管制室の扉が再び開いた。
「遅れて申し訳ありません。マシュ・キリエライト、ただいま到着しました」
そこに一人の少女が姿を見せた。彼女、マシュ・キリエライトはデミ・サーヴァントと呼ばれる存在で、シールダーと呼ばれる特殊なクラスに当てはめられているが、現在はそのサーヴァントとしての力を失っている。しかしそれでも彼女のマスター、藤丸立香を支援するために日々奮戦している。
「いいとも。それより二人が揃った事だ。今回の特異点の話をしようじゃないか」
そう言ったダ・ヴィンチはカルデアスの一点を指差し、これを見てくれ、と言った。
「これが今回、立香くんにレイシフトしてもらう特異点だ」
しかし、立香とマシュには特異点が生じている場所に見覚えがあった。
「これは…特異点Fではないのでしょうか…?」
「ピンポーン!その通りだ!」
「と、言うことはまたこの特異点に異常が?」
「いや、それは違うんだ」
ダ・ヴィンチは忌々しげに腕を組み、息を1つ吐いた。あまり見せない彼女の不機嫌そうな態度に立香とマシュは顔を見合わせた。
「それじゃあ、どういうこと?」
「ああ、どうやらここに特異点Fと同じ場所、そして同じ時期、しかし…何と言ったらいいのだろうか、並行世界の特異点と言うか…」
「並行世界?」
「ああ。…とは言っても正直私にもこの特異点の正体がよく分からなくてね…。でもまあ、聖杯があるのは確かだし、取り敢えずレイシフトしたまえ」
「ええ…。そんな適当な。…ま、いつものことだし、了解」
「ああ。今回連れて行くサーヴァントはいつもより数を増やしてもいいかもしれない」
早速レイシフトの準備をしようとしていた立香は思わず振り返った。
「それまたどうして?」
「うん。どうやら今回の特異点の魔力の濃度がこれまでの特異点から群を抜いている…」
「ふーん…。だからたくさんのサーヴァントを現界させることが出来るってこと?」
「そうとも言える。…だが」
ダ・ヴィンチはこれまでの絵画のような慈悲深い笑顔から一転、真面目な顔を見せる。
「それ程までに今回相手とるかもしれない敵が脅威、だということだ。これまで数多の特異点を修正してきた君に今更言うことではないが……気をつけ給え」
立香は彼女の剣呑な雰囲気に息を呑み、改めて気を入れなおした。