『彼』の聖杯戦争は。
以前作ったクロスオーバー物の駄作の続きです!
よろしければ読んでいただけるとありがたいです!
酒呑童子の口調がやっぱり難しかったです……w
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「………あんまり干渉するつもりはなかったんだけどなぁ……」
夜も更けた新都のビル、その屋上で『はぁ……』とため息を吐く少年の姿一つ。
「む?どうしたマスター。いつもの其方らしくないぞ?スーツまで着込んでノリノリではないか」
「ええ、よく似合っていますよ旦那様。いつものカルデアの服を着ている旦那様も素敵ですが……こうして正装の姿の旦那様も普段と雰囲気が違い…クールでとても素敵ですわ」
その少年の背後で佇む麗しい少女二つ。
真名、清姫とネロ・クラウディウス。
どちらも後世に名を残す暴君とストーカーである。
………しかし、この二人も普段とは衣装が大分違っていた。
「うん、ありがとう二人とも。…でも、そーゆー二人もおめかししてるよね?
清姫はいつもから黒い和服だけど……ネロのその衣装はなかなか見ないね」
「うむ!マスターがおしゃれをしているのだ!余も生まれつき持つ美しさを見せつけるしかないであろ!」
普段赤いドレスっぽいのを着てるネロとは違い、今回は黒がメインの短パンやパーカー。
その姿は、新宿での彼女を思わせた。
「あらあら?この服はダヴィンチさんから頂きましたが……発注をお願いしたのは旦那様とお聞きしましたよ?」
「ぐっ……うん、はい、そうです。これは似合わないはずがないと思ってね」
今清姫が着ている服はいつかのお城に住んでいたお姫様の彼女。
それをイメージした服。
あれからカルデアに帰ったあとすぐにダヴィンチちゃんにお願いしてこの服を作ってもらった。
……やっぱり、似合わないはずがなかった。
「ええ、突然渡された時はさすがに驚きはしましたが……いざ着てみるとすごくしっくりくるのです。やはり毎夜寝床にお邪魔するので旦那様も私のお体を………」
「な、何をしておるのだ貴様!ねっ、寝床に……など。…はっ!ま、まさか!?」
「あはは、確かに清姫はいるけど今ネロが考えているようなことはないよ?」
俺が指摘すると、ネロの顔はますます赤くなった。
「なに、何を申すのだマスター!余はそんなこと考えてはおらんぞ!」
都会とはいえもう夜更け。
……こんなに騒いでいては目立つのでは……?
少し考え、真剣な顔をつくり二人に指示を出す。
「さて、二人とも。今回の目標はオリオン、及びアルテミスとの合流。
あの二人だ、出来るだけはやく合流しないと危ない。……色んな意味でオリオンが」
「…そうですわね、アルテミスさんが嫉妬でここを破壊しかねません。
オリオンさんもなるべく他の女性に近付かないように合流して身柄を確保すべきです」
「…なにやらポリスのような事を言うのな、清姫よ。だが…うむ、確かにそれには同意だな、早めにオリオンを捕まえなければどうなるかわからぬからな」
「満場一致、だね。じゃあ早速捜索に向かおーう!
俺と清姫が捜し回るから、悪いけど……ネロは一人で衛宮の家の近くに被害がないように目を光らせておいて!」
「うむ、了解した!だがマスター、なにかあればすぐに余も向かう。…時刻は深夜、なにもなく合流できれば一番良いが…」
「この地は聖杯戦争の最中、なにもなく終わる…なんてことはないと思います。ですがそこは私の旦那様!なるべく穏便にしてくれるはず!」
「う、うん!心掛けるよ!
じゃあ行こうか清姫!…ごめんねネロ、後は任せた!」
「うむ!任せよ!」
そういうことで、はぐれたサーヴァントと合流する旅が始まった。
* * * * * * * * *
「…どう?清姫、なにか感じる?」
「いえ、今のところはなにも感じませんね。近くにいないだけかもしれませんが…」
ビルの屋上、民家の屋根、その他様々な場所を転々と…軽々しくジャンプで移動していく清姫。
それなりに重い俺を担ぎながらなのに、清姫の表情はクールだ。
さすがはサーヴァントと言ったところか。
「はやく見つけたいところだね…。清姫への負担もなるべく減らしたいし」
「ふふ、お優しいですね旦那様。ですがこの清姫、まだまだ戦えますわよ?」
「おおー頼りになる!」
などと、空中を飛び回りながら駄弁っていた。
すると、清姫の視線がある場所に止まった。
「………………?」
「…清姫?どうかしたの?」
先程まで笑顔もあった清姫が一気に真剣な眼差しへ。
これは……まずい事態だな。
「あの河川敷…怪しいですわね、微弱ですがあちらこちらに魔力を感じます」
「よし、降りよう清姫!市民に被害がでないうちにやっておくべき!」
「了解しました」
河川敷に到着、降ろしてもらう。
確かに、少しだが魔力を感じる。
「…何者です、はやく出てきてはどうですか!」
清姫が声を荒げると、すぐに『それ』は現れた。
「…エエェエェェ…………」
「グ……ガッ!」
それは、見ているだけで気力を吸いとられそうな、禍々しい……
「…落武者……ですか?」
重厚な鎧を着込んだ、武将の残骸だった。
オリオンの登場が見たい