人理修復機関ノウム・カルデア。そこでは百を優に超える英雄、反英雄、神、女神、果てはロボットや獣といった古今東西様々なサーヴァントたちが、唯一のマスターである藤丸リツカの手によって召喚されていた…。
クリプターとの異聞帯での戦いや、よく分からない考えた方が負けな微小特異点(イベント)がない時リツカは、サーヴァントや職員たちと家族同然のような生活を送っている。
いつものようにマッスルサーヴァントとの特訓を終え、キャスターサーヴァントたちによる勉強を終えたリツカは、昼食を食べようとエミヤやブーディカ、タマモキャットや紅閻魔といったカルデアが誇る料理系サーヴァントが居る食堂へと向かっていた。
「はぁ…今日も疲れた…」
「あ、マスター!」
すると一人の少女がこちらに向かってやって来た。アデプトの霊衣を身にまとった降臨者、アビゲイル・ウィリアムズである。
「ん?アビー。どうしたの?」
「それがね、これからナーサリーと家族ごっこをして遊ぶのだけれど、マスターもご一緒にどうかしらと思って…けど、お疲れのようね…?」
「うん…今トレーニングが終わってさ。これから昼食を食べに行くところなんだけど…あ、だけど食べ終わったら何も無いから一緒に遊べるよ!少し待たせちゃうかもだけど…それでもいいかな?」
「本当?! ありがとうマスター!約束ね?」
「うん、また後でね」
そうしてアビゲイルとの約束をした後、リツカは食堂へ到着した。
「む、マスターか。勉強は終わったのかね?」
「うん、ちゃんとやって来たよ。」
「ならばこれから昼食だな。もう注文は決まっているか?」
「ん〜どうしようかな…いつも何でも美味しいから決められないんだよね…今日のおすすめとかある?」
「ふっ。嬉しいことを言ってくれるなマスターは。おすすめか…いい豚肉が入ってね。カツ丼はいかがかな?」
「カツ丼!いいね、それにするよ」
「承知した。座って待っていてくれ」
「うん、ありがとう」
「マスター、あの…ご一緒させてもよろしいでしょうか?」
「!アルトリア?」
本来の姿とは違う、槍持つ騎士王 アルトリア・ペンドラゴンである。彼女は聖槍ロンゴミニアドの影響により神霊、あるいは女神に近しい姿で現界したが、カルデアに召喚されリツカと共にかけがえのない旅をし、数多くの人間性を獲得していた。
「俺の隣で良ければ全然いいよ!」
「!感謝します、マスター。で、では隣に…」
「ア、アルトリア?近…近くない?」
「?そうですか?このくらいの距離の方が安心するのですが…」
ほぼゼロ距離である。このアルトリアはマスターへの好意をほぼ隠さずにしているため、カルデア内のリツカに恋慕しているサーヴァントにとっては胸囲…いや、脅威であった。
「貴方と二人で共に過ごす時間は、私にとってかけがえのない…大切で幸せと感じる瞬間なのです。ならば少しの間も離れたくないというのが普通というものだと思いまして…」
「それはすごいありがたいんだけど、これは流石に近すぎる気が…」
「そ、そうですよね…私なんかと一緒にくっついてはいられませんよね…」
そう言って[しゅん]と音が出てしまいそうなほどに落ち込んだアルトリア。
「そんなことないよ!アルトリアみたいに綺麗な人にこんなにくっつかれたら俺ドキドキしてご飯食べれないし…//それよりほら、みんな見てるから…ね?」
食堂にはリツカと食事を共にしようとかなりの人数が入ってきていたが、リツカとアルトリアがイチャイチャしているのを見たサーヴァントたちは一部殺気を出している者もいる。
―新宿オルタ+聖女side―
「…ちょっと、何よあれ」
「私が知るか」
「はぁ?! あれもあんたの一人でしょうが!何とかしなさいよ!」
「相変わらずうるさい女だな貴様は。…まあ確かに少し目に余るなあれは。マスターもマスターだ。あんな無駄な肉をぶら下げた女にデレデレしおって…」
「あら?嫉妬は見苦しいわよ騎士王サマ?まぁマスターはあんたみたいなスレンダー(笑)なんかには見向きもしないでしょうけど!」
「見た目で判断するようなマスターではないと貴様も知っているだろうが。それと自爆女。嫉妬しているのは貴様もだろう」
「う、うるさいわね//!嫉妬なんかするわけないでしょうが//!」
「もう、ケンカはダメですよ?」
「っげぇ!姉を名乗る不審者!いつから居たのよ!」
「マスターが居ると聞いて一緒に食事をしようと来たのですよ。もうマスターの隣も向かいの席も埋まってしまって手遅れですが…そうしたら妹が見えたので来ちゃいました!」
「あっそ。どうでもいいわ。あと妹じゃないわ」
「やかましいぞ。これ以上私をイライラさせるな。姉妹喧嘩ならよそでやるがいい」
「姉妹じゃないっての!!」
―ぐだぐだside―
「もー!私オルタがモタモタしてたせいでマスターの近くの席空いてないじゃないですかー!あとなんですかあのくっついている女は」
「すまないノーマルな私。だが私は朝マスターと【二人っきり】で朝ごはんを食べたから昼くらいは譲ってあげてもいい」
「あー!朝居ないと思ったらそういうことだったんですね?! あと二人っきりを強調しなくていいんですよぶった斬りますよ!」
「すまなみ」
「心がこもってない!」
「おーおーうるさいのー席は取れたんか
ダブルおき太?」
「むっ?マスターの隣も向かいも空いていないじゃないですか。せっかく共にお酒をと思っていましたのに。あとなんですかあのくっついている女は」
「真昼間から酒はやめといたほうがよいぞ軍神!なんせ赤い弓兵にめっちゃ怒られたからな!何?わしも赤い弓兵?今のわしは復讐者なのでセーフ」
「ノッブも景虎さんもすみません…私もマスターとご一緒したかったのですが…お詫びにダーオカを斬って来ますね」
「ハッ!壬生狼風情がこんワシに敵うとでも思うとるがか?現にワシはもうマスターの向かいに座っとるきに」
「…一歩音超え、二歩無間、三歩絶刀…」
「やめいやめいおき太!食堂でのマジ喧嘩はマスターにも怒られるぞ!」
「…はっ!そうでした…。大人しく他の席に座りましょう。ダーオカは後で殺します」
「是非もないの〜」
―CCCside―
「だ、ダメだよメルト…!アルトリアさんに向けてそんなに殺気出しちゃ…!」
「…何?リップ。私があの程度で嫉妬するとでも思ってるの?くっつかれた程度で?」
「でも〜メルトったらその霊基のときはリヴァイアサンがどーのこーので嫉妬深くなるって言ってたじゃないですか〜?」
「…あら、居たのBB?私の溢れ出るスタァのオーラに隠れていて全然気がつかなかったわ?」
「そのスタァとやらのオーラにあのイチャついている二人は全然気づいてないみたいですけどぉ?」
「あ、あの二人がどうしたって言うのよ?もしマスターのことを言っているのなら勘違いも甚だしいわ!マスターは私とラスベガスであ、あーんなことや?こ、こーんなことまでしてるのだから///!(してない) くっつかれた程度で動揺するわけないじゃない!」
「ハァアア?! ま、まあ?私だってセンパイとルルハワであーんなコトやこーーんなコトまでしてますけどぉ///!!(してない)」
「ふ、二人ともうるさーーい!!皆さんの迷惑だよ!」
やっぱりぐだーずは愛されてこそだ! 好き‼