グランドピアッツア
1999年アジアを代表する巨大客船として誕生したスーパースター ヴァーゴ。シンガポール発着クルーズなどに度々乗船し、金の馬で飾られたグランドピアッツアという吹き抜けロビーや、ガラス張りエレベーターなど本格的な巨大客船仕様のデザインに、アジアにも新しいクルーズ時代が到来したことを感じさせてくれた客船でした。
大阪港出航
そのスーパースター ヴァーゴが2017年の7月から11月にかけて、日本発着クルーズを多数行いました。今回乗船したコースは大阪→横浜→清水→鹿児島→上海(中国)→大阪の7泊8日クルーズ。11月4日大阪港から乗船すると、グランドピアッツアの金の馬もガラスのエレベーターも健在で、貫禄は十分。懐かしさがこみ上げました。
今回のハイライトが「ヴァーゴthe よしもと@クルーズ」。よしもとクリエイティブ・エージェンシーと、スーパースター ヴァーゴのコラボレーションで実現したこの企画は、船上で、日本のお笑いの総本山ともいえる、よしもとの芸人さんたちのステージを生で見ることができるというもの。大阪出港の夜、わくわくしながら会場に行くと、ザ・パンチの司会で楽しいステージが始まりました。ラッスンゴレライでおなじみの8.6秒バズーカーをはじめ、計4組の芸人さんが目の前で繰り広げるマシンガントークや物まねなどに、腹の底から大笑い。時には客席も巻き込むライブ感は生のステージならではの迫力がありました。
パワフルな8.6秒バズーカーのステージ
翌朝、目が覚めれば船は横浜に到着。見慣れた町も外国客船で訪れると印象はがらりと変わります。赤レンガ倉庫からみなとみらいまで約1時間半の散歩を楽しみましたが、いたるところからスーパースター ヴァーゴの姿が見えるのが港町・横浜らしい風景でした。
横浜港に停泊したスーパースター ヴァーゴ
ところで、船上の食堂は、日本発着に合わせ和食・洋食のスターダイニングルーム、中国料理のレストラン・パビリオン、そして、インターナショナルビュッフェレストランのリドが無料で食べられました。特に、すごかったのが中国料理レストランの朝食や昼食。朝から中国人シェフの造る本格的中国料理が味わえたのです。
中国料理のランチ
朝はセイロに入った点心、汁そば、おかゆなどに、ビュッフェコーナーの青菜炒めや焼きそば。昼は数種類の炒め物とスープがテーブルに所狭しと並びました。
3日目は静岡県の清水港に到着。清水駅から路線バスに乗り、三保の松原を訪ねました。羽衣伝説の残る三保の松原へは、神の道と呼ばれる約500mの松並木を歩いていきますが、とても神聖な趣で心が浄化されるよう。やがて松林の茂る美しい海岸に到着しましたが、残念ながら富士山は見えませんでした。ところが、散歩に来たという地元の人が、以前、三保の松原から撮った富士山の写真を見せてくれたのです。旅人に対する優しい心遣いにも感激しました。
三保の松原へと続く神の道
さらに、路線バスを乗り継ぎ、東海大学科学海洋博物館へ。1階には駿河湾の深海生物や津波実験水槽。2階は海洋生物の生態などを科学的に学べるマリンサイエンスホールや、機械でできた「動物メカニマル」で海の生き物の動きを見せる、機械水族館メクアリウムなどがありました。
東海大学科学海洋博物館
そして出港を見送ってくれたのは、先ほどまで影を潜めていた富士の山。港を離れるスーパースター ヴァーゴを見守るように堂々とした姿は、まさに霊峰と呼ぶにふさわしい気高さでした。そして船は秋の陽光の中、次の寄港地鹿児島を目指しました。
富士山に見送られて出港
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問い合わせ先
スタークルーズ日本オフィス
http://www.starcruises.co.jp/ships/superstar-virgo.html