トレーナーが好きでとにかく彼女になりたいので彼女っぽい事しようとするミスターシービー
久しぶりのシービー。こちら、純愛となっております。かの有名な爬虫類系男子と水泳部の女子との物語に追いつけるような作品を目指したいですね。
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「外すげぇ雨降ってるな...」
トレーナーはソファーで寛ぎながら窓から外を眺めていた。その時、
ピンポーン
家のチャイムが鳴った。
「はーい」
ガチャ
「やっ、トレーナー」
ずぶ濡れのミスターシービーが立っていた。
「シービー!?ずぶ濡れじゃん!大丈夫!?」
「にわか雨らしいんだけどさ雨と風凄かったよ」
「あぁ〜出かけてたら急に降られちゃった?災難だったね」
「ううん、雨降ったの確認してから外出たの」
「えぇ...自分から当たりに行くのか...」
「そしたら丁度キミの家の近くだったからさ。寄ってみたん...あ、そうだ」
「ん?」
「えへっ来ちゃった♡」 ニコッ
「え?彼女?」
「そーだよ」
「いやそーだよじゃ無いんだよ...顔良すぎて勘違いしちゃうから...」
「もっと彼女感出したいからシャワー借りても良い?」
「動機が不純過ぎん?まぁ、風邪引かれても嫌だし良いけどさ...じゃあどうぞ」
トレーナーはシービーを招き入れた。
「お邪魔しま...ただいまー」
「いや最初ので合ってたよ。ただいまーは彼女のセリフなんよ」
「アタシの服ってまだ置いてたっけ?」
「いやだからそれは彼女が言うやつなんだよ。置いて無いよ」
「じゃあ着替え借りていい?」
「・・・・・」
トレーナーは気付いた。シービーの服はびしょ濡れなので自分の服をシービーに着せる事になってしまう。彼シャツ、どころでは無くフル装備だ。ん?この場合下着ってどうしたら...必要ないか...?いや、そうしたら裸にそのまま俺の服を着ることに...それはそれでエッッッッ過ぎる...どうしたらいいんだ...
(キミがエッッッッって思う方でいいよ)
「あの、目の前に居るのに脳内に直接語りかけて来ないで?心も読まないで?」
「ブラはサイズ合わないけどキミので我慢するから」
「俺のブラって何だよ!!!」
「え?トレーナーが普段つけてるのだよ」
「やめてくれよ!!つけたこと無いよ!!!」
トレーナーに急に変態設定が付け足された。
「じゃあシャワーお先に頂くね」
「う、うん...」
そのままシービーはシャワーを浴びに浴室へ向かった。
(まぁ、スウェットでいいか...)
トレーナーはシービーの着替えを用意し、脱衣所に入る。
「シービー!着替え置いとくから!」
シャワーを浴びているシービーに聞こえるように伝える。
「ありがと!トレーナー!ちょっと来てよ!」
「いや!気軽に入れる状況じゃないでしょ!」
「あれ?今日は一緒に入らないの?」
「今日はって何だよ!入った事無いだろ!?」
「同棲してる彼女感出したいから歯ブラシ借りていい?」
「いや彼女だとしても歯ブラシは普通別々だろ...」
「ふふっ...冗談だよ」
「な、なんだ...じゃあ俺テレビ見てるから」
シャカシャカシャカシャカ!
「歯ぁ磨いてない!?!?!?」
「磨いてないよ」
「本当?完全に歯磨きの音聞こえてたけど...」
「この歯磨き粉凄いスースーするね...」
「歯磨きしてんじゃん!!!」
顔が良いウマ娘に歯ブラシ勝手に使われた。
「シービー...今日俺が歯磨きする時に変に意識しちゃうからやめてくれよ...」
「もっと意識して良いんだよ?」
「いや、俺が変態みたいになるでしょ...?」
「普段ブラつけてる時点で結構変態だよ」
「ねぇやめて!?ブラつけてねぇから!!その
キャラ設定で進めないで!?」
「アタシのブラつけたいって事?」
「ごめんな。どう解釈してその質問をするに至ったのかな?俺ってそんな頭おかしい変態に見えてるのかな?」
「もう...分かった...今日のお礼にアタシの下着は好きにして良いから...♡」
「俺の言葉って一切聞く気無い?もしかして」
「うん。」
「いやうん。はおかしいだろ...聞けよ...そもそも俺の家でシービーにシャワー貸してる時点で周りからなんか誤解されそ
ガラアァッッッ!!
「ほわぁっ!?」
突然シービーは勢いよく扉を開いて出てきた。トレーナーは持ち前の反射神経で何とか目を逸らし、目を瞑る。
「ふぅ。いいお湯だったよ。ありがとね、トレーナー」
「タイミングおかしいだろ!!俺喋ってる途中だったでしょ!?」
「どうして目を瞑ってるの?」
「いや...シービー裸でしょ?そりゃ目瞑るよ...」
「え?でもいつも裸で抱き合ってるじゃん」
「抱き合ってねぇよ!!そんな事したら理事長に怒られちゃうだろ!!」
「ふふっ...面白いねキミは...」
「ずっと目瞑ってるのも大変だから早く服着て?」
トレーナーはシービーに服着るよう催促する。
カシャッ
「おい嘘だろ?何か今シャッター音聞こえたんだけど?」
「ツーショット写真沢山あった方が彼女っぽいかなってふと思い出したんだよね」
「最悪なタイミングでふと思いだしちゃったな...」
「撮るよーはいチーズ」
カシャッ
「いや俺はチーズ出来る状況じゃ無いから...全裸のシービーと目瞑ってる俺のツーショットってなんだよ...」
カシャシャシャシャシャシャシャシャシャ
「連写やめぇ!!!」
「LINEのプロフィール画像にして良い?」
「絶対ダメだからな?やめてな?取り敢えず俺もう出るから...」
トレーナーは脱衣所を出ようと目を瞑りながらゆっくり手探りで歩き出す。
ガシッ
「え?」
多分シービーに肩を掴まれた。
クルクルクルクル
「え、ちょ、なになに?」
なんかスイカ割りする時みたいにその場でクルクル回される。
「きゅーう、じゅーう、はいどうぞ!」
「いや何が!?(平衡感覚が)溺れる!溺れる!」
10回回されて脱衣所の出口が何処か全く分からなくなってしまった。目を開けようにもどこにシービーが居るか分からないので容易には開けない。トレーナーはその場でフラフラし出す。
「右右!」
「何で俺はスイカ割りみたいな事やらされてんの!?」
とりあえず右を向く。
「そのままゆっくり真っ直ぐだよ」
「まぁ出れればいいや...」
そのままゆっくり真っ直ぐ進む。
「そのままーそのままー」
「はいはい...」
「もう目の前だよ」
「危ねぇ...なんとか出れ...」
むにゅう...♡
柔らかい何かに触れる。
「はい、ゴールだよ♡」
「出口に誘導してたんじゃなかったのかよ!!!」
いつの間にか出口では無くシービーに誘導されていた。
ぎゅっ...♡
「シ、シービー...抱きしめないで...」
「赤ちゃんみたいにフラフラしながらアタシに近付いて来るキミ、とっても可愛かったよ♡」
「いやもうやってる事がバカップルのそれなんよ...」
「キミの彼女になれるならそう呼ばれてもいいかな」
「・・・・・・・・・・・」
「トレーナーはシービーの事を愛しているがトレセンでは教え子という関係。大人としてその1歩を踏み出して良いのか、という葛藤が胸中で渦巻く」
「あの、俺の心境のモノローグみたいな感じで急に喋らないで?」
「トレーナー、もう服着てるから目開けても大丈夫だよ」
「ん?あ、そう?」
目を開くとめちゃくちゃ顔が良いウマ娘が俺のスウェットを着こなしていた。
「着替え、ありがとね」
「あ、あぁ...」
そのまま2人は脱衣所を出てリビングへ行く。
トレーナーはソファーに腰掛ける。
「ドライヤー借りて良い?」
「どうぞ」
ゴォーーー
ドライヤーで髪を乾かし、シービーもソファーに腰掛ける。
「・・・・・近くない?」
腕が触れ合っている。
「彼女感出したいんだ」 ニコッ
「よく分からん事言ってんのになんでこんな顔良いんだよ...強過ぎる...」
「他にも服何着か借りてって良い?」
「別に良いけど...そのスウェットダサかったかな...」
「ううん、そうじゃないの。他の服も着てみたいなって思っただけ」
「うーん...男物しかないから普段のシービーが着てるのより似合うのは無いと思うけど...」
「普段からキミの服着て周りにも同棲アピールしたいんだ」
「そういう意図かい...いやあんまりそういうアピールはちょっと...」
「ダメだった?」
「まぁ...たづなさんとかにバレたら詰問されるからさ...」
他のトレーナー達がそういう話で厳重注意されているのをよく耳にする。
「さっき撮った写真LINEのグループに送っちゃった」
「嘘やろ?」
トレーナーは耳を疑った。
「匂わせ写真撮れたからつい...」
「いや匂わせ写真ってそういうのじゃないよ多分」
「えへへ...褒めても何も出ないよ?」
「いや少しも褒めてないよ?えへへって笑うの可愛過ぎるだろ...じゃなくて、グループって他に誰いんの?」
「ルドルフとシリウスとラモーヌとアルダンとマルゼンとエースとタイシン」
「はえぇ〜〜すっごい...濃いメンツ...なんか反応してる?」
「そういう関係...だったのか...とかウッソだろ
お前wwとか、おいにゃんにゃんにゃん!とかだね」
「え?え?それって誰が言ってるのかめちゃくちゃ気になるんだけど」
「あと皆自分のトレーナーと撮ってくるみたいな事言ってる」
「あ〜〜ヤバそうだね(他人事)」
そのウマ娘達のトレーナーが何とか助かる事を願うばかりだ。(クソてきとう)
「でもトレーナーにもメリットあるよ?」
「え?どんな?」
シービーに服を貸すメリット...トレーナーは思い付かなかった。
「ほら、アタシがこんな感じでトレーナーの服着るからさ、アタシの匂いがつくじゃん」
「ん、まぁ、確かにね...」
「で、1ヶ月くらいしたら服返してさ、キミはそれ着るじゃん」
「え?1ヶ月も借りんの?まぁそれは良いか...うん、着るね」
「その時、アタシの匂いであぁっ...!シービー...!あぁっ...!ウッ...!って出来るじゃん」
「しねぇよ!!!!やめろよ!!!!!」
トレーナーは自らの尊厳を守る為に即座に否定する。
「俺をすげぇ変態にするのやめてくれない!?」
「普段からアタシのブラつけてる時点ですげぇ
変態だよ」
「どんどん俺の変態強度上がってってんだけど!?!?」
最初はブラをつけている変態だったがシービーのブラをつける変態にまでトレーナーは強化されていた。
「でも今日アタシの下着であぁっ...!シービー...!あぁっ...!ウッ...!するでしょ?」
「しねぇよ!!!!その、あぁっ...!シービー...!あぁっ...!ウッ...!が動詞になってるけどさぁ!?それなんなんだよ!!!」
「アタシで××××するって事」
「オブラートって知ってますか〜?ハッキリ言い過ぎですよ〜?包んで下さ〜い」
「彼女に対してそういう気持ちになるのは普通でしょ?」
「彼女だったらな!?彼女じゃないから!」
「ちょっとだけ襲っていい?」
「襲うにちょっととかある!?」
「だ〜れもさわれない〜
ふ〜たりだけ〜のくに〜♪」
「何で急にロビンソン歌ったん?」
「トレーナー、今言う事じゃ無いかもしれないけど...」
「どうかした?」
「好きです。付き合って下さい」
「うん。絶対今言う事じゃないよ。タイミング
間違え過ぎてるよ」
隣に居るシービーはトレーナーの目をずっと見つめる。
「キミの事が本当に好きなの。ダメ...?」
「あのさ、さっきまであんなにふざけてたのに急にガチな告白しないで?顔良過ぎるし。俺の情緒こわれちゃ〜〜〜う」
「答え聞く前にキスして良い?」
「いや答え聞いてからキスしろ。そこは」
「ありがと。これからは恋人同士だね」
「え?俺返事してないよな?もう恋人になっちゃってる?」
「焼きたてのパン食べたくない?」
「え?告白の話題って終わっちゃった?話の展開が自由過ぎて置いてかれちゃってんだけど」
ぎゅっ♡
腕を絡められる。
「シービー...近いよ...」
「キミが嫌なら離れるよ」
「・・・嫌では....ない」
「そっちじゃない」
「え?」
ぽすっ...
トレーナーの肩に頭を預ける。
「.....さっき言ったの」
「・・・・・」
「嫌?」
「・・・・・嫌じゃないよ...」
「.....キミの口から聞いてない」
「・・・・・」
「シービー、好きだよ」
「・・・・・えへ、えへへっ///」
ぐりぐり...
トレーナーに頭をぐりぐりと擦り付ける。
「ふっ...くすぐったいよ...」
「撫でて」
「はいはい」
ナデナデ...
「ありがと、トレーナー」
「どういたしまして」
「トレーナー」
「ん?」
ジッ
シービーはトレーナーに目を向ける。
「さっき答え聞いたらキスして良いって言った?」
「・・・・・言ったね...」
「男に二言は...?」
「・・・・・無いよ...」
「ふふっ♡今日は帰りたくないかも。なんちゃって」
「・・・彼女なんだから泊まったら?なんちゃって」
「!...キミのそういうノリのいい所も大好き♡」
その日、シービーはトレーナーの家に泊まった。
おまけ
トレセン学園
「シービー、俺とシービーの関係が噂されてるらしいんだけど、何か知ってる?」
「そうなの?アタシは聞かれてもちゃんと誤魔化してるよ」
「うーん...俺もそうしてるんだけど、何かバレてるっぽくてさ...」
「何でだろうね」
「...シービー、例えばで良いんだけど後輩とかに俺とそういう関係なのかを聞かれたらどんな感じで誤魔化してる?」
「えーとね...」
「人差し指口に当ててナイショのジェスチャーしてから、ウインクして秘密だよって言ってる」
「絶対それの所為じゃん!!!!!」
割と早めにバレた。
終わり
シービーのセリフのとこシービーの声優の人に朗読して欲しい