プロにダサい表紙をデザインしてもらった話

発端

同人誌印刷所 プリントオン株式会社の「わくわくドキドキデザインセット」というものがあるんですよ。

プロのデザイナーがこちらの提示したイメージにあわせて表紙デザインと装丁(紙の種類や加工など)を制作してくれるプラン。
装丁・デザインに関するクレームはNGの完全おまかせプランだが、私のように絵も描けないしデザインセンスも育っていない、でもいい感じの本が出したいという人間には大変ありがたい。
SNSで「わくドキデサイン」で検索すると利用者のレポが出てくるので見てもらえるとわかるが、かわいい系、きれい系、重々しい系など色々な作品の雰囲気に対応してくれている。私自身、過去に何度か利用したことがあったので信頼もしていた。
そして前々からこれって「めちゃくちゃダサくしてください」って言ったら、どこまでダサくしてくれるんだろうと思っていた。
なので、注文することにした。

原稿~入稿まで

「めちゃくちゃダサくしてください」とオーダーするなら、入稿する本文もダサさに意味のある中身にしたいなと思ったので「メインキャラが出品された闇オークションのチラシがダサくて客が来ない」という話を書いた。
原稿を書いたら入稿をする。入稿時には、完成イメージなどを伝える「仕様書」の記載が必要で、ここで色々細かい指定ができる。
・表紙に入れてほしい情報
 (タイトル、サークル名、発行日、年齢制限表記とか)
・作品イメージ(和風、SFなど該当項目にチェックする)
・キーアイテム、あらすじなど(自由記入)
・使用してほしくない要素
説明するより実物の解説ページを見た方が早い。

注意点として、この仕様書は納品後はマイページから確認できなくなってしまう。後日見返したい人はスクショとか取っておくといいと思う。
私はめちゃくちゃダサい表紙をできるだけ自由に作ってほしくて
「SF・ギャグ」にチェックを入れ、「ダサいことに意味がある内容なのでとにかくダサくしてほしいです。作品内にダサいチラシの描写がありますが反映しなくても構いません」と書いた。

納品

納品された箱をあけると、だいたい一番上にこういう紙が入っている。

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ほかの「わくわくドキドキセット」でも同じような紙がもらえる

詳しい人とかはここでいったん気持ちを高めたりするとかしないとか。
「ホログラムPP」の文字に「おっ、キラキラしてるんだな」と思いつつ実物とご対面。

これがプロに依頼した「めちゃくちゃダサい表紙」だ!

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アニメ作品の二次創作BL(20代×30代)同人誌です

最高~~~~!!!!!!!!
タイトルがただのゴシック体で虹色、くらいまでは予想していたけど、まさかここまでやってくれるとは。

  • 何個も書いてあるタイトル(背表紙、裏表紙含めて8個ある)

  • 下部の紺色部分にもタイトルがあるが色のせいで埋没

  • 単体でも全体でも微妙にバランスの悪い配置

  • 統一感のない配色

  • 解像度が低くて微妙にぼやけている金貨の画像

  • 右下の「全年齢」の浮きっぷり

  • 全体を覆うハート型ホログラムPP。

  • そして犬。

この本はタイトル通りの内容なのだが、作中の「ダサいチラシ」に犬が出てくるので、大きな犬の写真を入れてくれたのだろうと思う。
作中のダサいチラシ描写はこうだ。

人間、あまりに想定から外れたものを見せられると本能的に恐怖してしまうのだと(キャラ名)は初めて理解した。
それが虹色の創英角ポップ体をアーチ状に組んだ「たのしい闇オークション」のチラシであろうとも。

同人誌本文より引用(キャラ名は伏せている)

そもそも「たのしい闇オークション」ってなんなんだ。代替案を出せと言われたら困ってしまうが、絶対にこれではないことだけはわかる。
フォントもこれではないし、色だって虹色だけは違う。変に立体的になっているのだってやめた方がいいと思うし、白い犬が「うれしいワン!」と言わされているきっちり楕円形のフキダシも、大理石模様のような正方形タイルを敷き詰めたような水色の背景も、余白が寂しいからとりあえず配置したであろう画質の荒いガビガビのキャンディのイラスト(うっすらとウォーターマークが見える)も……

同人誌本文より引用

前述のとおり仕様書には「作品内にダサいチラシの描写がありますが反映しなくても構いません」と書いたのだが、かなり細かく反映してくれている。
犬もそうだが、全年齢マークの背景に画質ガビガビなキャンディとうっすらウォーターマーク要素を拾ってくれているのがかなり嬉しかった。
(余談だが、仕様書に要望を書かなさすぎるのも迷惑かとあとで反省した)

プロは良いものがどうして良いかの理屈を知っているから、逆にダサいものだって自由自在なんだと理解した。私が自分でめちゃくちゃダサいものを作ろうとしてもここまで振り切ったものはできないだろう。
プロってすごい。改めてそう思ったので、後日プリントオンにお礼のメールを出しました。

わくわくドキドキデザインセットはかなり無茶な依頼にも応えてくれるとわかったので、これからも使っていきたいと思いました。
ただ、デザインをお任せする以上は納期と印刷代が通常印刷よりもかなり割増のため、余裕がある時のみにはなるけど・・・

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