トレーナーが彼女と別れたと聞いて掛かる卑しいウマ娘達
pixivのタブって10個までなんすね……まだまだ書きたい娘がいましたが描けませんでした。またステークスしたら参加していただけると嬉しいです
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〜ゴールドシチー〜
「はいテッシュ。何か嫌なことでもあったんでしょ?べつに言わなくてもいいけどさ。」
「……」
「こっちまで暗くなるし、元気出しなって。」
「実は、彼女と別れて……」
「へぇー……アンタ彼女居たんだ。」
「あぁ」
「……で、なんで別れたの。」
「いや、学生にこういうのは……」
「ソレ言うなら、彼女の話出した時点でダメでしょ」
「そ、そっか」
「早く言えって」
「浮気……されててさ」
「……………は?」
「ほんと、それだけだから」
「アタシのせい?」
「え」
「どーせ、アタシの話ばっかしてるから浮気されたとかそんなんでしょ。」
「あはは、その通りだよ」
「ふぅん……じゃあさ」
「うん?」
「アタシにしとけば?」
「……え?」
「アタシのせいで浮気されたんでしょ?」
「い、いや」
「なんか罪悪感あるし、アタシにしとけばいいんじゃね?」
「あの、シチーはまったく悪くないからね?」
「分かってるから。ただ、アンタってアタシのことかなり好きっしょ?」
「あ……ああ、好きだよ」
「ならアタシにしとけばいいじゃん。」
「あはは……シチーは優しいね」
「は、そういうのダルいから。」
「え、いや、俺はトレーナーだし……」
「でも浮気した女よりはマシっしょ?マネジにも内緒にしとくし。そーいえば、最近アンタの顔色悪かったのってその女のせいなんだ。じゃあ別れて正解じゃん。フツーにアタシにしとけば?アタシ、あんま束縛とかしないし、浮気なんて絶対しないからさ。アンタにとってもそんな女よりアタシと付き合った方がイイっしょ?」
「ま……まって」
「ははっ、怖がんなって。ただ両想いの男と女が付き合うだけだし。」
〜ジェンティルドンナ〜
「そう、どうりで。」
「バレてたんだ……」
「貴方のご様子がおかしかったので、薄々察していましたわ。」
「でも業務には差し支えないようにするね。」
「ええ、お願いいたします。」
「よーし、じゃあ気を取り直してトレーニングを」
「お待ちなさい」
「え?」
「話はまだ終わっていませんわ。」
「もう解決したように思えたけど……」
「どのような方とお付き合いなさってたの?」
「え」
「ただの世間話ですわ。」
「えっと……その、あまり言いたくはないかなぁ」
「…………………」
「わ、分かったから無言で手を握らないで?」
「さ、話してくださいな。」
「君の……お姉さんだよ。」
「は?」
「ちょ、まってまって!」
「フーッ♡フーッ♡」
「それ、明らかに貴婦人の息遣いじゃないよね?」
「ふぅ。落ち着きましたわ。」
「そ、そっか。」
「そう。お姉様と貴方が……ね。」
「でももう別れたから……」
「そういった問題ではありませんわ。」
「え?」
「私のトレーナーなら、私にだけに注力するべきではなくて?」
「まぁ……」
「貴方だって、お姉様より私の方がよろしいでしょう?」
「学生相手はちょっと……」
「……そう。卒業しましたら、よろしいのね。」
「え」
「その言葉、肝に銘じますよう。」
「ちょ、ちょっと待って?別に卒業したらOKって意味じゃ……」
「貴方がどちらに逃げても、必ず私のモノにいたしますわ。」
「………」
「とても楽しみね、婚約者様♡」
〜ミスターシービー〜
「彼女と別れたってホント?」
「へ?」
曇りなき瞳で見つめてくるシービー。
「キミが電話をしてるのを聞いたんだ。」
「えっと、うん。ついこの間別れたね。」
「そっか。キミも辛そうだし、これ以上は聞かないよ……ただ」
「うん?」
「キミは本当、予想外のことばっかりするね。」
「へ」
俺は彼女に覆い被さるように押し倒された。そして、真っ直ぐこちらを見つめてくる。
「キミは、どうしてそんなことをするの?」
「ま、まって……」
「待たないよ。」
「し、シービー……なんで」
「気分だったから。」
「あ……」
両手がギュッと握られる。
「どうして勝手に付き合ったりしたのかな?束縛とかは好きじゃないけど、キミがそういうことするのは違うんじゃないかな?」
「……やめ」
「アタシをこんな気持ちにさせるなんてね。」
「許して……」
「許すのは、気分じゃないかな」
「……」
「なんてね。」
「え」
「あははっ、冗談だよ。」
「えぇ……」
「ミスターシービーはこういうウマ娘なんだって、キミが一番知ってるでしょ?」
「あ、ああ……」
「あははっ。それならよかった。」
ちゅっ♡
「へ」
「気分が変わった。」
「え、あ……」
「やっぱり、キミをアタシのモノにしないと気が済まないみたい。」
「や、やめ」
「ダメ♡」
〜ラッキーライラック〜
「え……彼女さんと別れはったんですか?」
「あぁ」
「あんなに仲良うしてたのに……」
「寂しいけど遠距離恋愛だったし仕方ないよ」
「じゃあ、うちも立候補してみようかなぁ。」
「……え?」
ああああああミスった〜!!!うち何言ってるんやぁ!?これやと完全に卑しい女やと思われるやん!?落ち着けラッキーライラック。顔に出さんかったらまだ冗談で済むやろ?
「なんて。あかんよなぁ」
「ララみたいな娘なら……最高だよ」
はぁぁぁっ!?ぼそっと何言っとんねん!?否定しろやっ!うちも本気にするやろ??
「うちは……貴方がええです。」
「あはは、そんな事言われたら勘違いしちゃうよ」
「……」
「まってララ?俺をどこに連れていくの?」
「……」
「いや、あの」
〜ファインモーション〜
「ねぇねぇ、トレーナー!」
無邪気さの中に気品を感じる声に目が覚める。どうやら俺は疲れてソファに寝ていたらしい。
「うん?」
「……彼女さんと別れたって、本当?」
完全に目が覚めた。
「なんで知ってるの!?」
「さっき寝言で、『別れたくない』って言ってたから……」
「……そっかぁ、あはは」
「思い出したくないことだったよね……ごめんね?」
「い、いや、もう立ち直ったから!」
「ふふっ。それなら良かったです。」
「あはは……」
「でもね。」
「うん?」
「そういう人を作る時くらいは、相談して欲しかったなぁって思ったの。」
「そ、相談?」
ファインが隣に座る。
「私というウマ娘がありながら、キミはそんな相手を作ってたなんて〜。」
ファインのいつもの冗談だろうか?
「ごめん。えっと……」
「私とキミの仲なんだから、浮気だよね。」
「俺とファインはトレーナーと担当ウマ娘って仲だから」
「そっかぁ。そんなこと言っちゃうんだ……」
むにっ
「へ?」
「キミがそんな事言うなら、こんなことしちゃうよ?」
「ま、まって……あの」
殿下が柔らかい物を当ててくる。
「私のことが好きだと申せ〜」
「す、好きだから!」
「ふふん、よろしい♪」
「あの、ファイン……」
「好き♡」
「えっと……嬉しいなぁ」
「じゃあ、もっと言うね♪」
「え、いや」
「好きっ♡好き好き好き好き♡♡♡大好きだよ?♡もう離さないからね♡」
「ちょ」
「キミをアイルランドに送る手続きはもう済んでるからね♡」
「え」
「好きだよ♡」
〜ウインバリアシオン〜
「えっ、彼女さんと別れたんすか……?」
「……ああ」
「えっ、でも、えっ」
「落ち着いてシオン!?」
「そう……すよね。別に、よくある事っすもんね。」
「でもフラれるのはもう懲り懲りかなぁ」
「トレーナーさんがフラれたんすか?」
「まぁ……仕事でずっと会えなかったからね。俺が悪いんだけど」
「あたしならそんなことしないっすよ?」
「え」
「トレーナーさんをフッたりしないっす」
「シオンに言われると元気出るなぁ」
「冗談じゃないっす」
「へ?」
「だって、トレーナーさんを好きになった頃にはもう彼女さんが居て、でも貴方が幸せそうだからって我慢してたんすよ?」
「え」
「それなのに貴方をこんな目に遭わせるなんて、あたしなら絶対そんな酷い事しないっすよ?」
「あ、あの」
「決めたっす」
「……ん?」
「あたしのモノにするっすから。」
「?」
「ああ、そういうクソボケなのもいいっすから。」
「え?」
「絶対恋人になるっすから♡♡♡」
「ひえぇ……」
〜カレンチャン〜
「ねーねー♪」
「うん?」
「お兄ちゃんの膝の上、座ったらダメ?」
「うーん、やめてほしいかなぁ」
「お邪魔しまーす♪」
「フル無視された!?」
「だってお兄ちゃんは嫌じゃないもんね?」
「……でも、やめて欲しいかな」
「えへへ、もうこの膝はカレンの物でーす♪」
「いや……まぁいいか」
カレンチャンからめっちゃいい匂いがする。
「今からゲーム……しよ?」
「え、いいけど」
「お兄ちゃんがカレンにコーフンしたら負けだよ?」
「この世の終わりみたいなゲームだ」
「じゃあスタートっ!」
「あの、俺彼女居るって言ってるよね?」
「……ふぅん??そんな嘘ついちゃうんだ」
「え、いつも言ってるけど……」
「もう別れたって聞いたけどなぁ〜」
「なんで知って……」
「彼女さんとウマスタ交換しててね♪」
「いつの間に!?」
「……どうして嘘ついたの?」
「いや、あの」
「罰として……向かい合って座っちゃうから♪」
「ま、待って……」
「お兄ちゃん、コーフンしてるでしょ?」
「許してください……」
「お兄ちゃん負けってことでいいの?」
「負けでいいから……許して」
「えへへ。じゃあ……」
「ん?」
「お兄ちゃんはカレンのものだよっ?」
「へ」
「やっと彼女さんと別れてくれたんだもんっ。」
「いや」
「負けたお兄ちゃんに拒否権はないよ?」
「ま、まって、カレンちゃんかわいい……」
「ダメでーす♡」
「うぅ、カレンちゃんかわいぃ……」
〜ヤエノムテキ〜
「へ……彼女さんがいらしたのですね。えっ、別れたのですか?」
「泣いてるところ見られたからヤエノには説明しときたいなって」
「……きっと、貴方にはこれからも良い出会いがあります!」
「ヤエノは真っ直ぐだから、その言葉が1番元気出るよ」
変に心配をかけてしまったが、彼女に相談してよかった。
「トレーナー殿。貴方は私に、修行を忘れることを教えてくれた。」
「あぁ」
「とても感謝しています……!」
「……」
「貴方と恋仲になる方が羨ましいくらい……」
「こちらこそ、ヤエノには感謝してるよ」
「そう……であるなら、誇りに思います。」
「よし、お陰で元気出たから修行に──」
「ぁ……あのっ」
「……ん?」
スーツの背を軽く引っ張られた。
「貴方の幸せを願っています。今までも、これからも……」
「ありがとう!」
「で、ですが……私は、未熟……です……」
「え」
「……トレーナー殿はいつだって、私のことを慮ってくださる。」
「当然のことだよ」
「貴方にとっての当然が、私の特別……です」
「あの」
「貴方が恋人と別れたと聞いて、内心では落ち着かない自分がいました。貴方は酷く落ち込んでいたのに……」
「ヤエノ……」
「わ、私は……貴方でないと、嫌です……」
「…………」
「未熟な私を、どうか……許して、ください」
その声は珍しく上擦っていて、か細かった。
「ヤエノ」
「わ……私は」
「大丈夫だから、落ち着いて」
「……はい。」
彼女の方を振り返ると、目に小さく潤いが見えた。
「ほら、大丈夫でしょ?」
「……無様を晒しました。」
「手、握ってもいい?」
「へ」
ヤエノの手は思ったより柔らかかった。
「あのっ!これは流石に……」
「俺も好きだよ、ヤエノ」
「そのようなことは、いけません……っ♡」
「なーんて!」
「へ」
「精神統一できたかな?」
「…………」
「ヤエノのお陰で失恋の傷が癒えたよ!」
「………………」
「ん?あの、俺をどこに連れていくの?」
「これから『形』を行います。」
「え、なんで急に?」
「…………♡」