URA本部「ウマ娘から距離を置け」トレーナー「はい…。」
怪文書。何故完成させたのか、私にも分からん。本当に申し訳ない。
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URA本部
上層部1「では、会議を始めます。ここ最近ですがウマ娘とトレーナーの関係について、多くの疑問の声が上がっています。」
上層部1「これらの疑惑は今後のウマ娘の活動を狭めるため、払拭すると共に対策せねばなりません。今回はこのことを議題とします。何か意見はありますか?」
上層部2「はい。私としてはウマ娘とトレーナーの距離を改めるべきだと考えます。昨今ウマ娘のコンディションを高く維持する為に多くの事柄を許容してきましたが、それを利用して良からぬ関係に持ち込んでいるようです。」
上層部2「彼女たちの将来への影響を鑑みて、ここは制限すべきです。」
上層部3「いや、あまり彼女たちの制限をすべきではないと思うな。確かに彼女の成長には悪影響かもしれんが…
それから2日後…
「ん?URAからだ。何だろ?」
通達『意訳:お前らいちゃつきすぎだから暫く自粛しろ』
「うーん…。ようやく気づいたって感じかなぁ。」
不純異性交友じゃないか、って一部界隈では問題視されてたテレビでもからなぁ。俺としても薄々そう思っていたんだけど。最近は平気でウマ娘と付き合うトレーナーも増えたから…。
この機会にレースに専念させるには良いかもしれんな。
エアグルーヴ編
「…は?どういう了見だ。」
案の定エアグルーヴさんキレてます。まあこれは上層部の決定だししょうがないね☆
「まあそういうこと。だからこれからは君を一生徒としてみるし、それ以上の介入はしない。分かった?」
「納得できるわけないだろう!私達の今までを全てひっくり返すと言っているようなものだぞ!」
「それで…貴様はいいのか?何か不服は無いのか?!」
「無いかな?だって俺も半ば賛同してるし。それに最近、ウマ娘との距離感おかしくなってるからな。これくらいしないと。」
ちなみに、今話しているエアグルーヴも少し前までは距離感バグっていた。俺のいない間に部屋の掃除をするからと、なんと合鍵まで持っているほど。
あ、合鍵回収しないと。
「そうそうエアグルーヴ、鍵も返して。」
「だ、誰が返すか馬鹿者!私は認めんぞ!断固反対する!」
「…エアグルーヴ。君は俺をクビにしたいのか?」
「くっ…。」
エアグルーヴは不服そうな顔しながら渋々と返してくれた。いや、本来部屋なんて俺が掃除するべきなんだけどね。だらしないところにつけ込まれた俺も悪いけど。
「それと、会話やお出かけも最低限にする。レースに専念するためだ。」
「下手すれば世間は君たちのことを見損ねる。異論はないよな?」
「…。」
「どうした。副生徒会長だろう。返事は。」
「…分かった。だがこれだけは言っておく。」
「いつまでも…私のことを抑えられると思うなよ?」ギロッ
「おいおい、反抗は良いけどちゃんとトレーニングに専念しろよ?」
「…ふん。」
バタン
「はぁ〜…。怖かったぁ…。」
さすがは女帝。威厳は生徒会長並みだな。思わずチビりそうだった。辛うじて大人としての体裁で対応したものの…。
俺の良心は…果たしてもつのだろうか?
「…。」
「ウマ娘とトレーナーの関係を改めるだと?馬鹿馬鹿しい。」
「あんなことを言っていてもいつか態度を軟化させる。そしていつも通りの日常に戻ってくるだろう。」
「だがもし…そうならないのならば
行動をもって、私の意見を示すまでだ。」ハイライトオフ
エイシンフラッシュ編
「理解が出来ません。トレーナーさんはこれからの計画を潰すおつもりで?」
エアグルーヴさん同様、フラッシュさんも納得いかないご様子。
「既に卒業した後のスケジュールだってあるのですよ?ドイツに行き、挙式後欧州を旅行し、6人家族で暮らすという大きな予定が。」
「それを達成するにはやることは山積みなのに、無下にされては困ります。」
…ある意味上層部の考え正しいかもねぇ。フラッシュ肉食獣だし距離離さないと食われるし。
「はぁ…フラッシュ。そもそもこの学園に入ったのは、恋愛の為じゃないだろう。」
「そ、それはそうですが…。」
「そもそもトレーナーというのはウマ娘の補助だ。彼女たちが良いコンディションでレースに臨み、満足のいく結果を出す仕事だ。」
「本当に彼氏を作りに来たんだったら失望だな。」
「い、いえそんなことは…!」
「別に君の楽しみを奪うわけじゃない。お出かけだってするし、これからも応援する。」
「ただ、生徒との間柄を守るだけだ。結婚とかは諦めな。」
「…。」
「君のような美貌を持つウマ娘なら、社会に立つ時良い彼氏に巡り逢えるさ。」
「わ、私は…貴方ではないと…。」
「だからそういうのはやめてくれ。フラッシュが嫌いな訳ないが、君の告白は受け入れられない。」
「そ、そんな…。」
肩を落とし、膝をつくフラッシュ。なんか俺が悪役みたいな絵面だな。彼女には悪いがこれが本来取るべき態度だからな。
「担当バとして、これからのレースも頼むぞ。」
「はい…。」しょんぼり
バタン
「ふぅ。」
あのエイシンフラッシュを完封したとは…自分でもびっくりするぜ。なんだかんだ言って、彼女が今までお出かけとかスケジュール調整してくれたからなぁ。恩を仇で返してすまない。
だけどこれも彼女のためだししょうがないね☆
「…。」
「トレーナーさん…。どうしてあのような心変わりをしてしまったのでしょうか…。」
「…いえ。トレーナーさんは誰かにたぶらかされたんですね。普段ならあんなに強気な態度に出ないはずですから。」
「今はトレーナーさんが心変わりしてくれることを祈りましょう…。しかし…
私は…いつまでも静観し続けることなんて出来ませんよ?」ハイライトオフ
ミスターシービー編
「え?意味わかんないけど。」
「ねぇねぇどういう意味なの?アタシわかんないなぁ。説明してよ。」
うーん、切れ気味のシービーほんと怖い。あまり見ないからね。
彼女の家とかにもよくお世話になってたし、エアグルーヴに並んでやってることが年齢的におかしい。
だからこそ戒める時が必要だ。
「シービーおちつけ。君が怒るのは最もだが、仕方ないことだ。」
「これからは君の家に行くことは控えるし、シービーの両親とも接することを減らす。下手に勘違いさせたら困るからな。」
「えっ!?やだやだ!トレーナーが来てくれないと嫌だ!」
【おめでとう!ミスターシービーは駄々っ子シービーに進化した!】
って言っている場合じゃない。いくらなんでも依存しすぎだろ。
「はぁ。前から思ってたんだがそのわがまま、なんとかならないのか?」
「今まで十分すぎるほどに、君のお願いを聞いてきた。俺の言うことも聞かないと契約取り消しするぞ?」
「えっ…。」
「う、嘘だよねトレーナー?そんな冗談、ただの脅しだよね?」
「いいや、本気さ。」ピラッ
俺が何にも対策していないはずが無いでしょ。確かにこれは脅しで用意したものだけど、万が一問題児が発生した時の実力行使用でもある。
「これからは年相応の振る舞いをしてくれ。そうでなければ…実力派であれ担当から降りてもらう。」
「へぇ。トレーナーはそれで良いんだ。担当のこと、簡単に切り捨てちゃっても。」
「…。」
「ひとまず君の言うことには従ってあげる。でもねトレーナー。アタシたちって、案外貪欲なんだ。」
「今のやり方だと、きっと後悔するよ?」
「」ゾクッ
「じゃあね。」
バタン
「…ふぅ〜。」
こっわ…。え?エアグルーヴ以上に怖い立ち去り方しないでくれよ…。
まあ俺もキツく言いすぎたけどさぁ。URAさん、俺やり方間違えてますかねぇ…。
「あははっ。あはははっ!」
「トレーナーったら面白いこと言うじゃん。アタシ…やっぱりわがままだから言うこと聞けないや。ごめんね?」
「でもトレーナーがあんなことを急に言い出すなんて…ありえないなぁ。誰か、裏で糸を引いているのかな?」
「じゃ、まずはそっちを潰そっか。そうすればトレーナーも、またいつもみたいに戻ってくるはず。」
「トレーナーが戻って来なかったら…頬を叩いてでも覚ましてあげるから。」ハイライトオフ
キタサンブラック編
「と、トレーナーさん…。あの…あたし…何かしましたか…?トレーナーさんの気を損ねましたか…?」
やけに丁寧口調で話すキタサンブラック。よほどショックを受けたのか、かなり顔が青ざめているよう。うっ、胸が痛い…。
だけど例外は作ってはならない。平等に、だ。
「いや、キタちゃんが気に病むことはしていない。だがこれは新しいやり方なんだ。」
「これから待遇は大きく変わるが、君と契約を解除するわけではない。」
「で、でも!それじゃあトレーナーさんと楽しむ時間が減っちゃうってことですよね…?」
「…そうかもな。」
「嫌です!あたしはトレーナーさんと笑える時間を過ごしたいのに…あんまりです!」
やっぱりちゃんと自分の意見を言えるのはキタちゃんらしい。上からの命令とはいえ心に来るな…。
「キタちゃん。いや、キタサンブラック。」
「これが本当の、教師と生徒との距離感なんだよ。理解してくれ。」
「伝えたいことは以上だ。戻って良いぞ。」
「……いやです。」
「え?」
「あたしは…あたしはまだ…。」
「あたしはまだ、トレーナーさんが好きです!大好きです!!だから!」
グイッ
なっ?!お、押し倒された…?!
力も強い!身長差あるのに…どこからこんな力が…!
「せ、せめてデートくらいは…ゆるして下さいよぉ…。デートくらいは良いじゃないですかぁ…!」ハイライトオフ
「おいおい!き、君は何をやっているのか…自覚して…。」
くっ…びくともしない…。ウマ娘のフィジカルには…勝てない…!
「あたしは離しませんよ…。今からトレーナーさんには…あたしと一緒に堕ちて貰うんですから…。」
ああ…もう終わった…。
コンコン
「すみません。キタちゃんはここにいますか?」
この声はシュヴァルグラン!?そうだ!彼女に…!
「グランちゃん!助けてくれ!君の親友に嵌められている!」
「ええっ?!」
バタン
グラン「し、失礼します!キタさん!やめてください!」ガシッ
「は、離して下さいよぉ!あたしはトレーナーさんとお話ししなきゃいけないんです!」
グラン「同意なしのうまぴょいは禁止されてるはずですよ!」
グラン「す、すみませんキタさんのトレーナーさん…。ぼくが責任もって彼女を連れ帰ります…。」
「お、覚えておいてくださいねトレーナーさん!あたしは…絶対屈しませんから!」
バタン
「た、助かった…。」
あ、あぶなかったぁ…。マジで社会的に死ぬかと…。
途中までキタちゃんなら大丈夫だな、って思ったけどそんなレベルじゃない。むしろ一番取り乱してた。
「最悪シュヴァルグランとかサトノダイヤモンドあたりに…連絡出来るようにしておくか。」
「トレーナーさん…。あんなにあたしと仲良しだったのに、どうして冷たく突き放すんですか…。」
「でも諦めません!あたしとトレーナーさんなら、もっと深い関係になれるはずです!」
「トレーナーさん。次は絶対に…逃しませんからね…。」ハイライトオフ
メジロドーベル編
「…そう。別に構わないけど。」
エアグルーヴと対照的に、案外話が早く済まそうなメジロドーベル。まあ彼女は若干の苦手意識あるし、俺ともそんなに関わりたく無さそうだから平気だろう。
「飲み込みが早くて助かるよ。君以外のウマ娘にはことごとく反抗されたからね。」
「別に。そ、そんなに気にしてるというか…普段とあまり変わらないから良いってだけだし…。」
「で、でもそれってずっとなの?」
「ああ。基本的にはな。」
「例外もある…ってことよね?」
「うーん…。どうかなぁ…。」
「ちょっと?!はっきりしなさいよ!」
これ…気になってないというのは嘘かな?いわゆるツンデレってやつ。時々彼女にそのような特徴が散見されるからまあ…概ね賛同していないということかな。
「じゃあはっきり言おうか。無いかな。」
「そ、そう…。」
「何か不満でも?」
「特に…無いわ…。」
「良かった。じゃあ今日のトレーニング終わりに来月の予定表渡しておくから、確認よろしくね。」
「あ、アンタは!」
「ん?」
「アンタは寂しくないの…?だってあんなに自分の担当を可愛がっていたじゃない!」
「それなのになんで…ぐすっ…急にこんなことを…するのよ…。」
「…ドーベル。」
「?」
「アンタという呼び方は駄目だ。せめてトレーナーと呼ぶんだ。いいか?」
「分かった…わよ…。」
バタン
まあ…やっぱりドーベルらしいな。どこか彼女は俺のことを気がかりに思ってる節があるから、最後の最後に引っかかる。
「さあて。これからが大変だなぁ。」
「はぁ…。」
「アタシの…バカっ…。なんでもっと早く正直にならなかったのよ…っ!」
「今更何ができ…」
「…。」
「そうね…。アタシが素直になれば…きっとトレーナーも見直してくれる…。」
「ふふふ…。」
あれから一週間後…
エアグルーヴ「な、なぁトレーナー。その…栄養はちゃんと摂ってるか?今日限りでも構わない。良かったら私が…。」
「…。」スタスタ
エアグルーヴ「お、おい!無視するな!」
エアグルーヴ「頼むから…話を聞け…。」
フラッシュ「トレーナーさん。午後の予定ですが、トレーニングを早く切り上げて一緒に…」
「買い出しなら一人でも出来るだろう。私と一緒に行く必要はない。」
フラッシュ「で、ですが…!」
「荷物持ちなら他を当たってくれ。それに、今期はトレーニングに専念するんだろう?」
「お出かけは来月。それまで我慢しろ。」
フラッシュ「は、はい…。」
ドーベル「ねぇトレーナー。あ、アタシって今月トレーニング無いでしょ?」
「そうだね。」
ドーベル「つい、この間美味しいカフェのパンケーキを見つけたの!だから…」
「ドーベル。今月は安静のはずだ。」
「外に出かけるのは良い。だが、俺は君とお出かけはしないからな。仕事もある。」
ドーベル「べ、別に今月じゃなくても良いから!だからお願い…アタシと一緒に…」
あ〜…頭痛い。URAはいつまでこうしろと言うつもりだ?もう我慢が出来ないんだが…。
特にドーベルは正直どころか甘えだす始末だし、怖かったキタちゃんは最近休みがちだし…。むしろ逆効果じゃないのか…?
一月後
ガヤガヤ…
なんか騒がしいな…。食堂のテレビの前に人だかりが出来てるし…。
「URAが今大変なことに…」「ウマ娘が一致団結して…」「こんなの前代未聞…」
ん?URA?
『今現在も、府中に位置するURA本部ではウマ娘による直接占拠が行われています!』
『そ、速報です!ウマ娘サイドから新たな声明が発表されました!繰り返しお伝えします!声明が発表されました!』
『「我々はトレーナーとの正しき関係を望み、これを阻害する上層部に断固反対する。」です!』
『URA以外でも中央、地方トレセンでは理事や代行へのボイコットが…』
お、思ったより大変なことになったなぁ…。怖いし早めに帰って戸締りしとこ。
「さて、鍵もかけたし仕事でも…。」
?「ふふっ、ありがとうございます。自分から退路を塞いでくれて。」
「え?」
この声…は…。
「き、キタサンブラック…。なんでここに…。」
キタサンブラック「決まってるじゃないですか。前の続きをしに来たんです♡」
「」ゾクッ
ガチャガチャ
「え?な、なんで?!鍵は開けたはずなのに!!」
キタサンブラック「あ、外から物理的に塞いだので出れませんよ?友達が心から引き受けてくれたんです。」
キタサンブラック「あ、皆さん出てきても良いですよ〜。」
「へ?」
エアグルーヴ「…。」
ミスターシービー「…。」
メジロドーベル「…。」
エイシンフラッシュ「…。」
「み、みんな…。」
キタサンブラック「トレーナーさんも大変だったんですよね?あんな頭の固い人から命令されて…辛かったんですよね?」
キタサンブラック「ですが大丈夫です!今他の皆さんが懲らしめに行っているので!これで晴れて今まで通りに過ごせるんです♪」
「そ、そうだったのか…。」
これは…彼女たちに感謝すべきなのか?いやでも…一度賛同しているからなぁ。果たして許してくれるかどうか…。
キタサンブラック「あ、でも私達はまだ許してませんからね?」
「へ?」
キタサンブラック「ふふふ…。これから今まで冷たくした分、仕返しします。だから鍵もかけたんですよ?」
「え?え?」
エアグルーヴ「貴様…♡一ヶ月分私を満足させてくれるのだろうな…?」
エイシンフラッシュ「私の計算ですと、トレーナーさんは今日残り7時間分は活動出来ます♡」
メジロドーベル「アタシをこうした責任…取らなきゃ怒るから…♡」ピコピコ
ミスターシービー「罰として、これからトレーナーはアタシの家に毎日来るんだよ?あ、今日は5時間は絞るからよろしく〜♡」
キタサンブラック「私もなんだかウズウズしてきました…♡では早速、皆さんでトレーナーさんを頂いちゃいましょうか♡」
「勘弁…してくれ…。」
その後俺は…干したエイみたいになって暫く動けなかった。
面白かった! まさか、担当の娘全員が暴走するとは(-_-;) 最高でした