P「あー疲れたなぁ……」休憩中
TV『近年では気を許していない女性に対して名前で呼ぶことも一種のハラスメントとされており……』
P「全くすごい時代になったもんだな。」
P(待てよ……よくよく考えてみると俺気安くアイドル達の名前呼んでないか……?)
TV『今は何がハラスメントと言われるか分かりませんからね。男性は特に気をつけるべきでしょう……』
P「……」ふむふむ
ガチャ
はづき「おはようございます〜。」
P「おはようございます。は……」
TV『ハラスメント……』
P「は……七草さん。」
はづき「えっ?」
P「今日は寒いですねあはは……」(これでいいんだよな……)
はづき「……」キョトン
P「さ、仕事仕事。」
はづき「あの……プロデューサーさん?」
P「なんでしょう七草さん。」
はづき「それ……なんですか〜?」ジトー
P「えっ!?何ってその……」(めちゃくちゃ不機嫌になってないかこれ……)
はづき「私の名前忘れちゃったんですね〜」ツカツカ
P「七草さん近いです……//」
はづき「は・づ・きですよ……」ぼそっ
P「……/////」ゾクゾク
はづき「おはようございますプロデューサーさん。」
P「おはようございます……はづきさん。」
はづき「はい!もう……なんであんな意地悪したんですか?」
P「はい。実はテレビで……」
はづき「なるほど……でも全然私は気にならないのでこれからも名前で呼んでくださいね〜♪」
P「そ、そうですかあはは……」
はづき「まぁそういう気持ちは分かりますけどね〜。アイドルの皆さんにはもうやったんですか?」
P「いえこれからです。……よくよく考えてみたら距離感近すぎたなと。きっと嫌な思いをしたアイドルもいると思うんです。」
はづき(いないと思うけどな〜)
P「だからはづきさんみたいに許可してくれるまでは名字で呼ぼうと思います。」
はづき「……」(止めたほうがいいかしら……でもちょっと面白そうだし……)
ガチャ
透「おはようございますー。」
はづき「おはようございます〜。」
P「浅倉おはよう。」
透「……………………………………」
はづき(こんなに困惑した浅倉さん初めてかも……)
透「えっと……おはようプロデューサー。」
P「おはよう浅倉。」
透「…………??」チラ
はづき「あーその……」
P「今日は早いな浅倉。」
透「……私何か気に触るようなことしちゃったかな?」しゅん
P(あれ?なんかめちゃくちゃ落ち込んでない?)
P「そんなわけないだろ。と……浅倉は俺の大切なアイドルだよ。」
透「あさ……くら……」フラフラ
はづき「だ、大丈夫ですか!?……プロデューサーさん!一度名前で呼んであげて下さい!!」
P「え!?は、はい!!」
P「……透。」ボソ
透「なに?」キラキラ
P「……浅倉。」
透「……ごめんね。」しゅん
P(あかんこれちょっと楽しい。)
はづき「実はですね……かくかくしかじかで……」
透「良かった……嫌われたわけじゃなかったんだね。」
P「当たり前じゃないか。俺が透を嫌いになるわけがないだろ。」
透「……///」
透「もうしないでね。……レッスン行ってきます♪///」
タッタッタ
はづき「やっぱり信頼されてますね〜。名字で呼ぶのはもういいんじゃないですか?」
P「いや……透がたまたま良かっただけの可能性もありますからね。まだまだ続けますよ。」
はづき「はぁ……」
冬優子「おはようございます〜♪」
はづき「あっおはようございます〜」
P「おはよう黛。」
冬優子「……うん〜?」
冬優子「プロデューサーさん〜?」
P「どうした黛?」
冬優子「ちょっとついてきてくれます〜?」グイ
P「いたっ!いてて黛!引っ張るなよ!」
はづき「あらあら……」
冬優子「……どういうつもりよ?」
P「どうって……適切な距離感をだな……」
冬優子「アンタのことだしどうせ雑誌やテレビで変な勘違いしたんでしょ。」
P「うっ!」(図星だ……)
冬優子「じゃあはっきり言ってあげる。ふゆのことは名前で呼びなさい。これからもずっとね。」
P「……いいのか?」
冬優子「急に変えられたほうが違和感すごいんだから。」やれやれ
P「分かったよ。……冬優子。」
冬優子「そうそれでいいのよ。」
P「でも意外だな……冬優子が名前で呼んでいいなんて……」
冬優子「あんたバカなの?……これでも結構信頼してるんだから……///」
冬優子「ああもう!!とにかく名前でこれからも呼びなさい!いいわね!」グイッ
P「わ、分かった。」
冬優子「よろしい。」
P「……」うーん
はづき「そろそろいいんじゃないですか〜?」
P「いや……その油断が知らず知らずのうちにアイドルを傷つけているかもしれません。」
はづき「はぁ……」(仕事はできるのにどうしてこんなに女心はダメダメなのかしら……)
ガチャ
甘奈「おっはようございまーす!」
甜花「にへへ……おはようございます……」
はづき「おはようございます〜。」
P「おはよう…………えーと大崎姉、大崎妹。」
甘奈「……え?」
甜花「……?」
P「……」
甘奈「……プロデューサーさんおはよう!」
P「おはよう大崎妹。」
甘奈「……」サーっ
甜花「あ、なーちゃん……顔がすごいことに……」
P「大崎姉、最近どうだ?」
甜花「ええっ!?その……」
甘奈「……」チーン
甜花「なんでそんな……呼び方なの……?」
P「実はかくかくしかじかでな……」
甘奈「……!」バッ
甜花「あっ復活した。」
甘奈「それなら全然気にしなくてもいいよ!プロデューサーさんに呼ばれるのは嬉しいし!!」
P「うーん……」(こう言ってくれてるけどやっぱりなぁ……)
甜花「にへへ……いいこと思いついちゃった……♪」
ヒソヒソ
甘奈「あっ!……いいねそれ♪」ニヤリ
P「どうしたんだ?」
甘奈「なんでもないよ〇〇(Pの本名)君♪」
P「ええっ!?////」
甜花「にへへ……これからも名字で呼ぶならこっちは逆に本名で呼ぶよ……〇〇君……」ニヤ
P「ううっ!?///ていうかなんで二人が俺の本名知ってるんですかね〜?」ジー
はづき「〜♪」目逸らし
甘奈「〇〇君……///これ気に入っちゃった♪」
P「戻す!戻すから!!もう勘弁してくれ2人とも!!」
甘奈「え〜どうしよっかな……」
甜花「甜花は何か食べに連れて行って欲しい……」
P「分かったよ……」
甘奈「ふふっもうこんなことしちゃダメだよプロデューサーさん!」
甜花「でもちょっと面白かった……!」
はづき(私も呼んでみよーっと。)
P「ううこんなはずでは……」
千雪「あら?こんなところにいたの2人とも。」
P(千雪か……大人な女性だと思って油断していたけど気軽に名前を呼ばれるのは嫌だったのかな……)
P「お、おはよう桑山。」
千雪「えっ?」
千雪(急に名字呼び!?なんで!?いや……考えるのよ千雪……!)
………………………………………
急な名字呼び
↓
名前ではいつでも呼べる
↓
名字はもう呼ぶことが出来ない?
↓
結婚したら名字が一緒になるからもう呼べない……
↓
今のうちに残り少ない『桑山』を堪能!
↓
P『千雪、結婚しよう』
…………………………………………………………
千雪「……」
P「……桑山?」
千雪「その……不束者ですが……///」ペコリ
P「え?」
千雪「幸せになりましょうね……///」
甜花「どうしたんだろ千雪さん……」
甘奈「千雪さ〜ん。実はかくかくしかじかなんだよ〜!」
甘奈(千雪さんの考えてることが手に取るようにわかるよ。でも早く夢から覚ましてあげないと……!)ジト
千雪「なんだそうだったんですか……全くプロデューサーさんはいじわるです……」
P「ご、ごめん千雪……」
千雪「ふふ……ちょっと期待しちゃいました。でもそうですよね。プロデューサーさんはそういうまどろっこしい言い方はしないですよね。」
P(いったい何の期待なんだろう?)
千雪「でも私傷つきました。よってプロデューサーさんはこれから1週間罰として私のことを『ちーちゃん』と呼んでください。///」
P「えええ!!??///」
千雪「じゃあ私たちレッスンに行きますね。……その前に……」ズイッ
P「ち、千雪!?//」
千雪「違いますよね……!」ジリジリ
甜花「あわわ……///」
甘奈「ち、近すぎだよ!///」
はづき(キスする気ね……!)
P「ち、ちーちゃん!!勘弁してくれ!////」
ピタリ
千雪「ふふ……じゃあレッスンに行ってきます。〇〇さん♡//」ウインク
P「////」プシュ〜
はづき(千雪……恐ろしい子……!)
甜花「はわわ……あれが大人……!」
甘奈(千雪さんだけはずるい……!)
はづき「私のこともちゃん付で呼んでいいですよ〜。」
甘奈「甘奈もいいよ!てか呼んで!!」
甜花(これが乙女たちの戦い……!)キラキラ
P「あはは……考えておきます……」
その後も……
雛菜「へ〜?そんなことされたら雛菜しあわせ〜になれないよ〜?」しゅん
にちか「ちょっと待ってくださいよ!何か気に入らないことしちゃったんなら謝りますから!!許してください!!」あたふた
美琴「……そうなんだ。ごめんね。仲良くなれてると思ってたのは私だけだったみたい。」ズーン
咲耶「えっ!?待ってくれプロデューサー!私を捨てないでくれ!!なんでもするから!!!」ビエー
夏葉「うっ……心のトレーニングのつもり?じゃあもうギブアップよ。お願いだからいつものあなたに戻って……」ウルウル
プロデューサーの予想に反しアイドルたちは名前呼びをお願いするのであった……!
P「……」
はづき「慕われてるって気づきましたか?」
P「なんかいうかこう……プロデューサー冥利に尽きますよね。どこか不満があったんじゃないかと思ってたんですが……」ホッ
はづき「じゃあもうおしまいですね。」
P「いや……まだです。確実に名前呼びを嫌がっているアイドルが最後に残ってるじゃないですか。」
はづき「それってまさか……」
P「そう、円香ですよ。」
はづき(あちゃ〜)
P「思えばスカウトしてからこれまでの日々……きっとまど……樋口はストレスを溜めていたんだと思うんです。」
はづき「そんなことないと思いますけどね……」
P「とにかく樋口は確実です。」
ガチャ
円香「おはようございます。」
はづき「おはようございます〜。」
P「おはよう樋口。」
円香「…………は?」
P「?」
円香「ちょっと……なんなんですかそれ?」
P「それって?」
円香「だから……その呼び方ですよ。急になんですか。」
P「ああ実はかくかくしかじかで……」
円香「なるほど見上げた心がけですね。これで私たちも安心して活動できます。」
はづき(あれ?意外と平気なのかしら。)
透「プロデューサー少しレッスンのことで……」スッ
P「おお透。どうしたんだ?」
円香「……」ゴゴゴ
はづき(アイドルがしちゃダメな顔になってます樋口さん……)
P「ああそのことなら後でチェックにいくよ。」
透「マジか。よっしゃー頑張る。」
円香「ちょっと。」
P「どうしたんだ樋口。」
円香「さっき言ったことを忘れたんですかミスター記憶障害。浅倉のこと名前で呼んでる。」
透「あー……それ違うから樋口。」
円香「どういうこと?」
透「私がお願いしたんだよ。名前で呼んで欲しいって。」
円香「本当なの?」
透「もちろん。樋口以外はみんな名前呼びOKだったよ。」
円香「……」
P「嫌がるアイドルを1人でも見つけることが出来たから意味もあったよ。これからも頑張っていこうな樋口!」
円香「っ!……勝手にすれば……」スタスタ
P「あれ?樋口……」
透「……」
P「なんかしちゃったかな……」
透「乙女心ってやつだよ。」
P「……?」
「はいワンツーワンツー!!どうしたんだ樋口!今日は動きが悪いぞ!」
円香「はぁはぁ……」
小糸「だ、大丈夫円香ちゃん?」
雛菜「いったん休憩しよ〜。」
透「そうだね。」
「いや……今日はここまでだ。このコンディションでレッスンしても意味がない。各自ストレッチして上がるように。」
「「「「ありがとうございました!!!」」」」
P「……」
透「お、プロデューサー。」
P「もう終わったのか。今日はえらく早いな。」
雛菜「みんな疲れてるからね〜。」チラ
円香「……」
小糸「ほんとうに大丈夫なの円香ちゃん……?」
P「樋口大丈夫か?どこか悪いところでも……」スッ
円香「!?」
円香「触らないで!!!」バシッ
P「いたっ!」
円香「……頭を冷やしてきます。すみませんでした。」
バタン
雛菜「プロデューサー円香先輩に何したの……?」
P「な、何もしてないぞ!神に誓って!!」
小糸「でもおかしいです!明らかにいつもの円香ちゃんじゃありませんでした!」
P「うーん……」
透「……」(ニブチン。)
-その夜-
プルルル……
ピッ
円香「もしもし……」
透「おーもしもし。」
円香「……なんなの?」
透「大丈夫かなって思って。」
円香「は?別にあの人になんて言われようが……」
透「別にプロデューサーのことなんて言ってないよ。」
円香「……」
透「正直に言ったほうがいいよ樋口。じゃないとあの鈍感プロデューサーは一生名前で呼んでくれない。」
円香「私は平気……」
透「私も一緒に頼んであげようか?」
円香「は?絶対嫌。」
透「まぁまぁそう言わず。明日家まで迎えに行くから。」
円香「!」
円香「勝手にすれば。……もう寝るから。」ピッ
円香(大丈夫……あの人に名字で呼ばれたくらいで……)
円香(……)うとうと
……………………………………
P「お。」
円香「……おはようございます。」
P「樋口か。今日はどうしたんだ?」
円香「……いえ何も。」ズキ
P「何か気になることがあったら言ってくれ。」
円香「問題ありません。……ミスターハラスメント。」
P「なんだそれ。ちゃんと樋口のことは名字で……」
円香「何事も中途半端ですね。アイドルの中で私だけ名字呼びなんて……」(また余計なことを言ってしまった……)
P「確かに……名字呼びだけじゃ樋口には不十分か……」
円香「あ、いやその……」あたふた
P「これからは敬語も使わせてもらいますね。」
円香「ち、違……私はただ……」
P「これからもよろしくお願いします。樋口さん。」ニコリ
円香「や、やめて……」ズキズキ
円香(ああ……私はなんて弱いのだろう……ちゃんと素直に……)フラフラ
ピピピ!
……………………………………………………
バッ!
円香「……最悪。」涙目
円香「……」シュバババ
ダダダ……!
「あれ?朝ごはんはいいの?」
円香「いい。もう行く。」
ガチャ!バタン!
「あらあら……」
ピンポーン
「はいはい。あら透ちゃん。」
透「おはようございま〜す。娘さんを迎えにきましたー。」
「それがねぇ……もう行っちゃったのよ。」
透「え?」
「でも家を出る前のあの子の顔……青春だったわ!」
透「……私も行きますね。」タタッ
「あ、透ちゃん……」
「もしかして2人とも……」
P「……」(やっぱり円香のことも名前で呼んであげるべきじゃ……嫌でも本人が名字で良いって……)
P「うん?」
円香「……」仁王立ち
P「おお……樋口。今日は一番か早いな。どうしたんだ?」
円香「私なりに色々考えまして……」
P「考えるって……何を?」
円香「あなたとの関係ですよ。」
P「関係って言ったって……俺と樋口はアイドルとプロデューサーだろ?」
円香「……」
P「樋口?」
円香「……自分でも分かってますから。面倒くさい女だって。」
P「いやそんなことは……」
円香「だから……行動で示します。」ダッ
P「ひぐ……うんっ!?////」
円香「んっ……////」チュゥゥゥ
円香はプロデューサーにキスをした。それもだいぶディープなやつだ。
円香「……ぷはっ////」
P「……///」ポーっ
P「えと……ひぐ」
チュウウゥゥゥ……
円香「んんっ……///」
P「!?////」
P「ぷはっ!?///ど、どうしたんだ急に!?」
円香「あなたが私のことを名字で呼んだらキスするので。」
P「ええっ!?でも昨日は樋口って呼べって……」
チュウウウウウゥゥゥ……
P「……はあっ!///分かったから!円香!!円香ってこれからも呼ぶから!///」
円香「はぁはぁ……///ふふ……仕方ないですね……あなたがそう言うなら受け入れましょう。」ニヤ
P(円香の精神状態を知りたい。)
円香「では先に入るので……///」
ガチャ バタン!
P(どうしてこうなったんだ……?)
透「おはようプロデューサー。」
P「お、おはよう透……」(なんかオーラが……)
透「……」
P「透?」
透「樋口だけはずるいと思う。」
P「え?」
透「私のことも名字で呼べー。」
P「えええ!!?どうして急に!?」
透「だってさそうしたらプロデューサーと出来るんでしょ……」
透「キス……////」ズイッ