前回に続いて、ニューヨーク・タイムズ紙の記者ニコラス・クリストフのコラムから
ソマリー・マムはその人生を強制された売春との闘いに捧げてきた。彼女自身がかつてカンボジアへ売られた子どもだった。拷問とレイプの現場から逃げ出して、人身売買に反対する活動家に身を転じた。
アメリカをはじめ各国で人身売買が深刻な人権侵害だと認識されるようになったのは、ソマリーたちの努力によるところが大きい。国連の推計では1200万人を超える子どもたちが、売春を含めた労働を強要されている。
やはり国連の別のデータによれば、アジアだけでも100万人を越える子どもが、奴隷と同様の状態で性産業で働かされているという。
この21世紀の奴隷廃止活動の素晴らしさは頭では分かっていても、実際に売春宿を摘発に向かう車の中で、ソマリーの隣の座席に座りながらAK-47ライフルを眺めていると、怖さがこみ上げてくる。
ここはタイ国境近くのカンボジア領内、アンロン・ベンという町。軍の大きな駐屯地がある。アメリカの基金から援助を受けているソマリーたち活動家は、売春宿に潜入して少女たちの写真を撮ってくる。
売春宿の経営者たちも反撃する。銃口をソマリーの頭に押し付け、自動車に向けて威嚇発砲する。「危険は承知です。私の人生で幸せだった時などほとんどなかったから、殺されることを惜しいとは思わない」
ソマリーが泣き寝入りをやめたのは、自分の14歳になる娘が誘拐され、ビデオカメラが回っている前でレイプされた時だった。娘は売春宿にいるところを発見され救出された。
3台の警察車両がソマリーの自動車とともに売春宿に到着し、摘発に乗り出す。警察官は、経営者である店の中年女性とそのパートナーの携帯電話を即座に差し押さえる。仲間へ応援を要請させないためだ。
救出したのは5人の少女に、1人の若い女性だ。3人はカンボジア人、ほかの3人はベトナム人だ。そのうちの一人は3ヶ月前にベトナムから売られてきた少女で12歳、7年生だ。
人身売買摘発を専門にする警察により、この施設には合計で10部屋があることが分かった。各部屋にはベッドが備えられておりゴミ箱は使用済みのコンドームでいっぱいになっていた。部屋は外側から南京錠で施錠されている。
前回ソマリーが潜入して撮影した少女たちは残念ながら見つからなかった。この町のどこかに別の宿があるはずだが、それは分からないままだった。
この宿の経営者は軍に強いコネを持っていて、まもなく制服姿の軍人が現れた。合計7人の軍人が警察官に少女たちの「解放」を迫る。
このつづきはこちらで→http://www.nytimes.com/2011/11/13/opinion/sunday/kristof-fighting-back-one-brothel-raid-at-a-time.html?_r=1&ref=nicholasdkristof
ソマリー・マムはその人生を強制された売春との闘いに捧げてきた。彼女自身がかつてカンボジアへ売られた子どもだった。拷問とレイプの現場から逃げ出して、人身売買に反対する活動家に身を転じた。
アメリカをはじめ各国で人身売買が深刻な人権侵害だと認識されるようになったのは、ソマリーたちの努力によるところが大きい。国連の推計では1200万人を超える子どもたちが、売春を含めた労働を強要されている。
やはり国連の別のデータによれば、アジアだけでも100万人を越える子どもが、奴隷と同様の状態で性産業で働かされているという。
この21世紀の奴隷廃止活動の素晴らしさは頭では分かっていても、実際に売春宿を摘発に向かう車の中で、ソマリーの隣の座席に座りながらAK-47ライフルを眺めていると、怖さがこみ上げてくる。
ここはタイ国境近くのカンボジア領内、アンロン・ベンという町。軍の大きな駐屯地がある。アメリカの基金から援助を受けているソマリーたち活動家は、売春宿に潜入して少女たちの写真を撮ってくる。
売春宿の経営者たちも反撃する。銃口をソマリーの頭に押し付け、自動車に向けて威嚇発砲する。「危険は承知です。私の人生で幸せだった時などほとんどなかったから、殺されることを惜しいとは思わない」
ソマリーが泣き寝入りをやめたのは、自分の14歳になる娘が誘拐され、ビデオカメラが回っている前でレイプされた時だった。娘は売春宿にいるところを発見され救出された。
3台の警察車両がソマリーの自動車とともに売春宿に到着し、摘発に乗り出す。警察官は、経営者である店の中年女性とそのパートナーの携帯電話を即座に差し押さえる。仲間へ応援を要請させないためだ。
救出したのは5人の少女に、1人の若い女性だ。3人はカンボジア人、ほかの3人はベトナム人だ。そのうちの一人は3ヶ月前にベトナムから売られてきた少女で12歳、7年生だ。
人身売買摘発を専門にする警察により、この施設には合計で10部屋があることが分かった。各部屋にはベッドが備えられておりゴミ箱は使用済みのコンドームでいっぱいになっていた。部屋は外側から南京錠で施錠されている。
前回ソマリーが潜入して撮影した少女たちは残念ながら見つからなかった。この町のどこかに別の宿があるはずだが、それは分からないままだった。
この宿の経営者は軍に強いコネを持っていて、まもなく制服姿の軍人が現れた。合計7人の軍人が警察官に少女たちの「解放」を迫る。
このつづきはこちらで→http://www.nytimes.com/2011/11/13/opinion/sunday/kristof-fighting-back-one-brothel-raid-at-a-time.html?_r=1&ref=nicholasdkristof
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