詐欺被害金が入った凍結口座から現金引き出す、容疑の弁護士逮捕…副業サイトで53億円詐取したメンバーか
詐欺の被害金が入金されていた凍結口座から現金を不正に引き出すなどしたとして、警視庁は24日、横浜市瀬谷区阿久和東、弁護士高田康章容疑者(47)を詐欺と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)容疑で逮捕した。実態のない副業サイトなどを運営し、2023年1月以降、全国の男女約1万人からサイト利用料名目などで計約53億円を詐取したグループのメンバーとみている。
同庁は、グループの幹部とみられる千葉県市川市国府台、職業不詳の男の被告(50)も同容疑で再逮捕した。
捜査関係者によると、2人は共謀して23年9~12月、凍結された音楽教室運営会社名義の口座に入った現金が、生徒のレッスン料だとする虚偽の書類を神奈川県内の信用金庫に提出し、口座を解約して残金約58万円をだまし取った疑いが持たれている。
書類は被告が作成し、高田容疑者が運営会社の代理人として偽の委任状とともに提出したという。
高田容疑者は、サイト利用者のクレーム対応を担当し、一部の返金に応じる一方、警察などに訴え出ないよう利用者に働きかけていたとされる。同庁は、高田容疑者がグループから月に100万円程度の報酬を得ていたとみている。
グループの手口は「男性の相談に乗れば報酬が得られる」とうたい、サイトに登録した女性らから利用料を詐取するもので、計約90人が逮捕されている。問題の口座はサイト利用料の受け皿に使われ、23年9月に信金に凍結されていた。
高田容疑者は11年に弁護士登録。東京都千代田区で法律事務所を運営している。昨年3月には、ロマンス詐欺の被害金回収に関する誇大広告を掲載したなどとして、所属する東京弁護士会から業務停止6か月の懲戒処分を受けていた。