時の経過とともに変化する関係性
児童養護施設で1年ぶりに会ったその子は、自分に背丈が近づき、自分よりも体格が良くなっていました。でも、変化していたのはそれだけではありませんでした。
児童養護施設等に訪問して行う学習支援「学ボラ」では、初回、担当職員(自分)と担当メンバー(一緒に学習するメンバー)で訪問し、担当予定の子どもと顔合わせをします。学習内容や進め方、学習の方向性などを話し合います。自分が子どもと会うのは、そのような学習開始・学習終了、担当メンバーが切り替わるときになります。
その子とは、担当メンバーが決まるまでの間、数ヶ月学習していたこともあり、他の子どもよりも、ある程度関係構築ができていました。その数ヶ月間では、相手が信頼しうる相手かどうかを確かめる「試し行動」が見られ、学習以外の事をしようとしてふざけることがしょっちゅうあったと記憶しています。その後、学習したり、本人と話をしたりする中で少しずつ落ちついて学習するようになりました。
その後、担当メンバーが決まり、他のメンバーが訪問するようになりました。しばらくの間は、そのメンバーに対しても試し行動が見られましたが、徐々に落ち着きがみられ、それに伴って学習時間が伸びていきました。約1年間そのメンバーが関わり、昨年の途中から次の担当メンバーが決まるまで再度私が定期的に訪問しています。
これまで関わってきたなかで、自分に対しても含め、担当メンバーに自分自身の考えや想いなどを話すということはあまりありませんでした。久しぶりに再会したら、見た目の成長はもちろん、学校の話しや家族のこと、家族がきっかけで将来のやりたいことが出てきたことなど、しっかりと自分で考えて、それを言語化して自分に話すようになりました。色々と語る姿は、1年前には見られなかった一面です。
時が経過するとともに、子どもは成長し、それに伴って周りの大人との関係性も少しずつ変化していく。私たちはそのときどきで求めらえることに応じながら、同じ時を過ごす。その日々の積み重ねがふと振り返ったときにその子のよりどころとなる道となっている。そのようなことを考えながら、日々子どもと関わっています。
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