育成・現役ドラフトの星、大竹耕太郎が阪神に移籍後、初登板の前日にとった意外な行動とは
西勇輝からの驚きのアドバイス
2023年の開幕直前に、チームで一番実績を残されているベテランの西勇輝さんから、「(大竹の)登板前日の日に、俺がご飯行こうって誘ったら行けるか?」と聞かれました。おそらく登板日間近になった僕の様子が明らかに変わって、緊張していたのを察してのお声がけだったのだと思います。僕はそのとき、行けません……と答えました。一軍の登板前に外食なんて……そんな感覚でした。 続けて西さんに、「それ二軍戦の先発だったらどうなの?」と聞かれました。僕は、それだったら行きますと答えました。まずそこで、一軍と二軍で差をつけていることを自覚して、「なくしてみたら?」というアドバイスをいただきました。 移籍後一軍初登板となった2023年4月8日の甲子園でのヤクルト戦前日。あえて、言われた通り外食しました。次の日はデーゲームでしたが、帰宅したのは23時頃。今までじゃ絶対あり得ない試みですが、翌日すごくいいマインドで投げられたのです。 今となっては当たり前のように、前日でもあまり繊細にならずに普段通り過ごせるようになりました。西さんからは、はっとさせられることがたくさんあります。年間ローテーションを守るための、メンタル面のコーチのようなアドバイスを惜しみなくいただいています。とても感謝しています。
ポジティブな要素を冷静に見つけていく
登板するのが怖いと感じるのか、楽しみで早く投げたいと感じるのか。そこには雲泥の差があります。少しずつではありますが、僕は着実に楽しみに感じられるようになっています。 もちろん、今でも根はネガティブで母親譲りの心配性なので、打たれたときに弱気の虫が顔を出すことはあります。ただ、そこで強がって気づかないふりをしたり、こう思ってしまったらダメだ! と否定したりするのではなく、一旦まずはそんな弱気な自分を受け入れる。自分でこう思うんだと。そして「この程度のピンチで緊張するなんて、まだまだ弱いな」と自分を客観視して、ネガティブ思考にのみ込まれるのではなく、ポジティブな要素を冷静に見つけていくことにしています。 写真=BBM
週刊ベースボール