マクロスF 全話解説
第15話 ロスト・ピース

脚本:吉野弘幸 絵コンテ:河森正治 演出:間島崇寛 作画監督:小倉典子


グレイスは自分を危機に晒してフォールド断層を行った。それは全ての序曲。銀河の歌姫の死と憎しみによる争いを巻き起こす為の行為なのだ。彼女は自分の同胞へ今までのレポートを伝える。シェリルの事、フロンティア船団の事、そして第117調査船団の生き残りであるランカ・リーの事について……。今、バジュラとフロンティア船団の戦いが切って落とされたが、SMSの力を甘く見ていたからであると。
 バジュラとの戦いがひとまず終わり、SMSの面々やクォーター・マクロスのクルーは検査のため一度病棟へ隔離されていた。その中でシェリルも体調が回復するまで仕事をキャンセルせざるを得ないが、彼女には仕事をしない事によりある不安が芽生え始めていた。それはランカがゼントラーディ同士の争いを歌で鎮圧した事であり、それにより彼女の人気はシェリルに匹敵する物にまで上り詰めていたのだ。もしランカが抜かされたら自分の立場はどうなるのか……グレイスは彼女は強いと励ますが、一人ある決断を下す。シェリルを切り捨ててランカを自分達の新たなクイーンにする事である。
 それからシェリルは見舞いに来てくれたアルトとランカと共に、たまたまランカのストリートライブ映像のニュースを目にし今までこの事を振り返られる。シェリルも、ランカもアルトに助けられ、アルトだって二人に助けられている事があるのだ。しかしふとしたライブ映像からシェリルとランカの歌対決へとなり、二人ともアルトへ激しく迫る。そんな時アルトに呼び出しが届く。SMSのオーナーであるゼントラーディの男性・リチャード・ビルラーはギャラクシー船団の生き残りであるブレラの件を聞かれるようであるが、オズマはこの件に何か陰謀があるからと忠告を送る。ブレラの件で暗躍する男がいる。キャサリンが疑いを向けた人物は――レオンだ。
 そのレオンは政府の手でプロジェクトを開き、ランカにも参加を求める。それは彼女の歌がバジュラに効果があるからである。そのプロジェクトにはグレイス、そしてブレラも参加するのだ。リチャードとレオンの手によりシェリル、ランカ、そしてアルトを取り囲む状況は激変していく。そしてグレイスのプロトカルチャーですら得る事が出来なかった夢とは何か。


総集編の中での三角関係、ランカの新たな道

 グレイスのモノローグでの総集編を中心としたエピソード。前回でちょうどいい一区切りがついた事もあり妥当な選択でしょう。最も単なる総集編ではなく、ランカとシェリルがアルトを争奪するように「What 'bout my star?」を歌いながらアルトに迫るシーンや、グレイスにより見切りをつけられたシェリル、そしてランカを持ちあげようとするプロジェクトが遂行されるなどニヤリとさせたり次回への伏線が用意されている為、切り捨てていいような回ではありません。前者のアプローチネタが個人的にはお気に入りです。


今回の突っ込み

今回は特にありません。


次回予告(ナレーション・小林沙苗)

自分の歌がバジュラへの切り札。突きつけられた事実を、ランカが出す答えとは!?
次回「ランカ・アタック」戦略の歌、銀河に響け。

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