個人 vs LUUP 〜月3,000円契約で違約金10万円?〜
自宅前のスペースを、LUUPのポートとして貸していました。
3台分で、月額3,000円。
きっかけは、LUUPが委託している営業会社の訪問営業です。
若い営業の方が、「住宅街にポートを増やしたい」「社会的にも意義がある」と熱心に説明され、
それならと協力することにしました。
しかし、実際に運用が始まると、現場は想像とは違いました。
枠内に収まらない駐輪、雑な停め方。
さらに、ポート周辺にゴミが捨てられることもありました。
この状況については、写真付きで何度もLUUP側に連絡し、利用者への注意喚起や再発防止策を求めましたが、状況が改善した実感はありませんでした。
こうした経緯もあり、解約を申し入れました。
■ 違約金10万円!
解約に際して最初に送ったメールは、「ポートを閉じたいのですが、どうすればよいでしょうか?」という、シンプルな問い合わせでした。
また理由についても、「特に不満はないが、安全面に懸念がある」という、比較的穏当な伝え方をしています。
するとLUUP社から返ってきたのは、「解約は最短で3か月後。それより前なら違約金10万円」という回答でした。
月額3,000円、年間でも36,000円の契約です。
それに対して違約金10万円。
この違約金10万円という条件について、
私はそのまま受け入れることはできず、LUUP側に対して確認を行いました。
ポイントは大きく2つです。
なぜ「3か月+違約金10万円」なのか、その合理的根拠
利用マナーの問題などに対するLUUP側の管理責任
また、そもそも私はLUUP側からの勧誘を受け、
「住宅街の利便性向上」「災害時対応」といった文脈でポートを設置しており、収益目的というよりは社会的意義をふまえた協力という前提でした。
そのうえで、契約条項を形式的に適用するだけでよいのか、あらためて確認を求めました。
ご連絡ありがとうございます。
契約上、ポートオーナーの事情で、3か月より前に解約を希望する場合の違約金10万円については確認しました。
そのうえで、あらためて以下の点について確認いただき、回答いただけないでしょうか?
1.解約期間3か月、違約金10万円の根拠
これらの根拠、特に違約金10万円の根拠を示していただきたいです。 (逸失利益・撤去費用などがあるとしても、月3千円の協力金に対して、あまりに過大ではないでしょうか?) また、ポート情報の更新などについても1か月程度で対応可能なのではと考えます。
2.LUUP株式会社側の管理責任について
何度か写真を送るなどして御社から利用者に注意喚起もしてもらいましたが、ポートを枠内に止めない利用者が散見されます。
こちらはLUUP社としての管理責任を果たしていないことにはならないのでしょうか?
また、これらの事象はポート貸主としての正当な解約事由(違約金10万円の範疇外)ということにはならないのでしょうか? まず前提として、当方は、「住宅街にポートが足りない、震災発生時などの対応のため、ポートを貸してほしい」と御社から勧誘を受けて、ポートを貸しています。 月3千円は受領していますが、一定の社会貢献的意義も含めてポートを貸し、利用者のマナーにも多少は目をつぶってきました。
このような前提においても、御社としては契約をたてに「3か月以内の解約は違約金10万円」というのが最終見解という理解でよろしいでしょうか?
可能であれば、御社内で検討いただき、違約金なしの前提で解約・撤去までの期間を短縮していただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。
そして以下がLUUPからのキレイすぎるゼロ回答です。
この再回答も、「解約金は契約上の条項に基づくもの」の一点張りでした。
おそらく、これを受け取ったLUUPの担当者も、上司や法務部署に確認することすらなく、「なんか喚いてる個人のポートオーナーがいるからあしらっておこう」くらいの対応をしたのではと邪推します。
■ 私が感じた違和感
このやり取りを通じて感じたのは、次の3点です。
1つ目は、違約金の「中身」が説明されないこと。
金額だけが提示され、その内訳や考え方が示されない。
2つ目は、運営側の不備とのバランスが取れていないこと。
現場では、
駐輪マナーの問題
ゴミの放置
管理の不十分さ
があるにもかかわらず、
解約時にはそれらは考慮されず、契約だけが厳格に適用される。
3つ目は、「契約だから」以上の対応が一ミリもないこと。
もちろん契約は重要です。しかし、契約に書いてありさえすれば何でも許されるんでしょうか?
少なくとも、一個人とプラットフォーマーたる事業者の関係においては、
一定の合理性や公平性が求められるはずです。
最終的にこのやり取りは平行線のままで、
やむなく3カ月後の解約(ポート撤去)を受け入れました。
■ 管理は甘く、契約は厳格
今回の件を通じて感じたのは、
利用者のマナーや現場の問題については改善が不十分なまま、
解約の場面になると契約だけが強く適用されるという構造です。
運営側の責任は曖昧なまま、個人には契約上の義務だけが厳格に求められる。この非対称性に強い違和感を覚えました。
■ そもそもLUUPは「移動インフラ」たり得るのか?
これは自宅前の問題だけではありません。
前の職場の近くでも、幹線道路の車道をノーヘルで走る若い人たちを何度も見てきました。
これを見て率直に思ったのは、「これがまともな移動インフラなのか?」という疑問です。
■ 結論
今回の違約金トラブルは、単なる一企業の問題ではありません。
電動キックボードは、政治主導で規制緩和が進み、その結果生まれた市場でLUUPが急拡大しました。
そして今、その企業の監査役には元警視総監が就任しています。
ルールを作る側と、ルールの恩恵を受ける側がほぼ一体化しているような状況の中で、本当に利用者や協力者の立場は守られているのか。
この違和感こそが、今回の本質だと感じています。
なお、LUUPについては、1年前の世田谷区議会でも取り上げられています。
私も区政に挑戦する身として、このLUUP社とどう向き合っていくべきか、考え続けたいと思います。



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