雲南の旧飯石小学校(雲南市三刀屋町多久和)で3月15日、飯石小学校閉校10年記念「タイムカプセル開封式」が行われた。主催は雲見の里いいし。
同校は1874(明治7)年、島根県第19中学区多久和小学校として創立され、以来、142年この地区の教育拠点としての役割を果たしてきた。特に長崎の原爆で重傷を負いながらも自分の命を顧みず負傷者救護を行い医師としての使命を貫いた永井隆博士の母校として力を入れてきた平和学習の取り組みは、県内はもとより全国から注目されるものだったという。
同校は児童数の減少から2016(平成28)年3月20日で閉校となった。当時の在校生23人と教職員9人が10年後の自分に向けた手紙を書き、当時の写真などと共にタイムカプセルに入れ校庭に埋めた。埋めた場所にはタイムカプセルを埋めたことがわかるよう、くいを立てた。
当日は、当時の在校生の内12人と教職員8人が集まり、当時の星野幸雄校長があいさつ。「当時毎日車で通った道を懐かしく思いながらこの場に来た。保護者は何となく誰か分かるが、当時の児童は皆大きくなって誰が誰だか全く分からない」と10年で大きく育った子どもたちの成長を喜んだ。
当時の教職員と今は大学生や社会人となった卒業生が一人ずつ現在の近況を説明した後、保護者や地域の人たちも一緒に校庭に行き、目印として立てたくいの近くをスコップで掘り起こした。なかなかタイムカプセルが見つからず、何度か近くを掘り起こした末、やっとタイムカプセルを見つけ、当時の児童たちが大切そうに持ち上げた。
土を払い、きれいにしたタイムカプセルは、校内の多目的室に持ち込み、慎重にネジを外して開封。、中から手紙などを取り出すと、当時の児童はそれぞれ自分に宛てられた手紙を開封して目を通していた。当時の写真なども入っており、写真の通りに並んで写真撮影をする場面も見られた。
その後、昼食会を開き、集まった懐かしし人たちで食事の時間を共にした後、懐かしい校舎を巡って、皆で校歌を歌った。