「公務員失格」会見から2年 「おっしゃってることがよく分からない」を会見で繰り返す斎藤知事 議会や職員、中央省庁や国会議員まで コミュニケーション不全に懸念の声 「風通しのよい兵庫県」は実現できるのか
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■新副知事「最後の最後まで最大限、職員の思いを伝える役目は果たす」
その副知事に就任するのが、守本真一農林水産部長と、守本豊企画部長である。第三者委の報告書では「伏せ字」で記載されているが、10件が認定された斎藤知事のパワーハラスメントに関する記述の中に、守本豊・新副知事が頻繁に登場することが取材で分かっている。副知事就任に先立って行われた3月26日の会見で、このあたりを聞いてみた。 【筆者】「歴代の副知事は、知事に厳しく意見をしたり、いさめたりする場面もあったそうです。そういう場面がきっとあると思いますが、できますか」 【守本豊・新副知事】「おそらく、そこが求められているんだろうな、と思っております。もちろん、必要な場面があればしっかり耳の痛いことでも申し上げないといけないですし、別にそれはおそらく知事も拒まない。最終的にどう判断されるかは知事の判断にはなりますが、最後の最後まで最大限、職員の思いを伝える役目は果たすよう努力していきたい」 【筆者】「知事の“怖い部分”をかなりご存知だと思いますが、それを踏まえてどうですか」 【守本豊・新副知事】「知事は本当に努力されている、というのはすごく感じます。以前は感情を露わにされることも時にはありましたけれども、今はまずそういった姿を見たことがないです。口で言っているのではなく、おそらく本当に心掛けておられるというのは、端で見ていてすごく感じます」 守本豊副知事は、「知事と職員の“結節点”になる」と意気込む。もう1人の守本真一新副知事も意見具申について、「『できます』の一択しかない。職員の思い・考え、把握している現場の課題はしっかりと伝えていきたい」と決意を固める。
■県庁機能の一部が六甲アイランドなどに分散
2026年度には、県庁舎の建て替えに伴って県庁機能が六甲アイランド(神戸・東灘区)など数カ所に分散する。それは職員と知事の心理的距離だけでなく、物理的距離までも広がることを意味する。ここでも、副知事の責務はより重たいものとなる。 「風通しのよい職場をつくる」と訴える斎藤知事。3月26日の組織改正発表会見で、この難題にどう対処するかを聞いた。 【筆者】「職員にとっては知事がより遠くなる。副知事が常に知事と同じ場所にいると、職員の職場からすごく離れて、“結節点”としての働き方がしにくくなる。新しいコミュニケーションの取り方の工夫、仕組みは何か考えていますか」 【斎藤知事】「特別職というのは、様々な危機管理も含めて知事との綿密な協議をしていかなきゃいけない面と、現場のマネジメントを実務面でしっかりやっていかなきゃいけないという、このバランスをどう図っていくかが大事だと思いますので、オンラインでの協議をベースとしつつ、場合によっては分庁舎のオフィスに週に何回か滞在して状況を生で聞くとか、色んな形があると思いますので、それはしっかり、これから検討していくことになると思います」
一連の問題を巡る斎藤知事に対する刑事手続きは全て不起訴で幕引きとなる。だが、この2年間で失われた命があることを忘れてはならない。全ての混乱を収束させ、「風通しのよい兵庫県」をつくることができるのか?斎藤知事の手腕が試されることになる。 (関西テレビ神戸支局長・鈴木祐輔)
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