映画やドラマを小説化する「ノベライズ」という商品があります。

「小説を映像化したり漫画化したりするなら買う人が増えそうやけど、映像を小説にして売れるんかな・・・?」と怪訝に思う派ではありました。

しかし今年の頭に、向田邦子脚本のドラマを小説にした『阿修羅のごとく』を読んで夢中になってから、「ノベライズ、意外にいいかもな」と若干の方向転換がありました。

阿修羅のごとく (文春文庫)
向田 邦子
文藝春秋
2025-01-30


映像では聞き逃していた各登場人物のセリフがはっきりと見てとれるし、制作側が意図した人物の心情や態度もくみ取れて、満足感高めでした。


小説版の『阿修羅のごとく』にはドラマ版の役者の写真は一切ありません。一方で、映像作品の写真をカバー、もしくはカバーと同じほどの大きさの帯に掲載しているものも。








↓カバーなし


↓カバーあり



映像の方を先に見たファンはドーンと写真があったほうが嬉しいだろうし、また、アイドル的な人気のある俳優が登場している場合は、熱心なファンがコレクターズアイテムとして買ってくれるでしょう。


おそらく大抵の出版社は映像作品の写真を使いたいと思っているはずです。

「主演が旧ジャニーズのタレントだとカバーにビジュアルのせにくいんかな~」と邪推をしながらノベライズ作品のカバーを色々と見ていると、すごいのを見つけました。




めちゃくちゃ怖くないですか、これ



主人公の楽(らく)と、ヒロインの千棘(ちとげ)をふくめ人影は絶無・・・

ただ黒板にはハイテンションに2人の名前があり、教室の机にはさっきまで生徒がいたかのように置かれたスクールバッグが・・・

左上の「最強カップル」のくす玉も明るさが空転してるし、なにより写真の後ろの極彩色のカラーボムの圧力・・・


ちなみに、映画のキービジュアルはこれです。



(主人公は中島健人、ヒロインは中条あやみです。カバーに中島健人のビジュアルが使えなかったのでしょうか・・・)

帯つきのものを見ると、帯には映画のキービジュアルが載っていました。



帯ありきのカバーデザインだったのかということはわかりましたが、



やっぱこのカバーデザインすごいですよね

むしろ、このカバーだから欲しくなってきました。